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ライトノベルネタブログ

「これいいなあ」と思った最近のライトノベルの表紙デザイン

昨日今日とライトノベルの表紙の話題が多いなかで、ふと思いついたので好きな表紙を挙げていきます。本当に素人目で見たときの「いいなあ」なので、デザインの専門的な解説などはありません。

いま、n回目のカノジョ

いま、n回目のカノジョ (富士見ファンタジア文庫)
タイトルどおりにループものなんですが、いろんなポーズのヒロインを表紙に配置することでそれを表現しているという。なんて言えばいいでしょうか、一枚絵としての完成度よりも、作品のコンセプトが優先されていると言うか、「この作品ならでは」という感じになっているのが好きです。そういうのなかなか無いんですよね。

いま、n回目のカノジョ (ファンタジア文庫)

いま、n回目のカノジョ (ファンタジア文庫)


神さまSHOPでチートの香り

神さまSHOPでチートの香り (ぽにきゃんBOOKS)
全体をセピア色にしているのが珍しいですよね。イラストレーターさんがフルカラーで描いたものを、デザイン段階で色を変えてしまうというのは、なかなかできないと思うので、これは発注時点で「こういうデザインにしたいです」という相談があったんでしょうか。タイトルはただのゴシック体ですが、キャラとの重なりで奥行きがある感じになっていて面白いです。

神さまSHOPでチートの香り (ぽにきゃんBOOKS)

神さまSHOPでチートの香り (ぽにきゃんBOOKS)


救わなきゃダメですか?異世界

救わなきゃダメですか? 異世界 (ぽにきゃんBOOKS)
救わなきゃダメですか? 異世界(2) 救わなきゃダメですか? 異世界 (ぽにきゃんBOOKS)
救わなきゃダメですか? 異世界(3) 救わなきゃダメですか? 異世界 (ぽにきゃんBOOKS)
救わなきゃダメですか? 異世界(4) (ぽにきゃんBOOKS)
かつての『ラグナロク』的な、大きく余白を取ったうえで、各巻で背景色の違うデザイン。こういうの大好きなんですよね。もっと増えればいいのに。途中に「?」が入るというわりと珍しいタイトルなんですが、パッと見で「救わなきゃダメですか?」だけが読めるような、変則的な文字の配置も好きです。ぽにきゃんBOOKSやりますね。

ラグナロク―黒き獣 (角川スニーカー文庫)

ラグナロク―黒き獣 (角川スニーカー文庫)


暗極の星に道を問え

暗極の星に道を問え (電撃文庫)
これの何がすごいってキャラの顔が見えないことですよ。キャラのいない風景画や写真を表紙に配したラノベはいくつか出ていますが、キャラは描かれているけどその顔が見えないというのは、なかなか珍しい気がします。イラストレーターさんもよく了承しましたよね。これもコンセプト段階で話を詰めていないとできないデザインなのでは。あとはタイトルロゴがもうちょっと凝っていればなあとも。

暗極の星に道を問え (電撃文庫)

暗極の星に道を問え (電撃文庫)


キリングメンバー

キリングメンバー ?遥か彼方と冬の音? (電撃文庫)
これはもう見たとおりに、ひたすら単純にかっこいいですよね。モノクロで、囚人写真のようにも見えて、差し色の黄色も鮮やかに、暗黒青春モノの不穏な雰囲気です。


暗殺候補生 蒼き薔薇のエヴァレット

暗殺候補生 蒼き薔薇のエヴァレット (ダッシュエックス文庫DIGITAL)
有無を言わせぬいとうのいぢ。で、タイトルにはバロック的な縁飾り。赤い花びらが舞い散るなかで青い文字が際立つ。美しいですね。


ロル

ロル(上) ハッカーズ・デスゲーム (角川スニーカー文庫)
ロル(下) テクノハザード・トリガー (角川スニーカー文庫)
最近のイチオシ。モノトーンのイラストに、上巻では黄色、下巻には赤色のアクセント。文字の配置もひたすらに格好いい。いいか、KEIさんはなあ、初音ミクが有名になるより前からラノベの表紙イラストを描いていたんだからな!と謎の主張をしたくなるくらいに素晴らしいです。

ロル(上) ハッカーズ・デスゲーム (角川スニーカー文庫)

ロル(上) ハッカーズ・デスゲーム (角川スニーカー文庫)

ロル(下) テクノハザード・トリガー (角川スニーカー文庫)

ロル(下) テクノハザード・トリガー (角川スニーカー文庫)





あとはおまけで、デザインというより単純にイラストが好きなやつを適当に並べてくぜ。

君と四度目の学園祭

君と四度目の学園祭 (角川スニーカー文庫)

君と四度目の学園祭 (角川スニーカー文庫)

君と四度目の学園祭 (角川スニーカー文庫)

リンドウにさよならを

リンドウにさよならを (ファミ通文庫)

リンドウにさよならを (ファミ通文庫)

リンドウにさよならを (ファミ通文庫)

異世界拷問姫

異世界拷問姫 (MF文庫J)
異世界拷問姫 2【電子特典付き】 (MF文庫J)
異世界拷問姫 3 (MF文庫J)

かりゆしブルー・ブルー

【電子特別版】かりゆしブルー・ブルー 空と神様の八月 (角川スニーカー文庫)

インスタント・ビジョン

インスタント・ビジョン 3分間の未来視宣告 (角川スニーカー文庫)

インスタント・ビジョン 3分間の未来視宣告 (角川スニーカー文庫)

インスタント・ビジョン 3分間の未来視宣告 (角川スニーカー文庫)

いつかの空、君との魔法

【電子特別版】いつかの空、君との魔法 (角川スニーカー文庫)

いつかの空、君との魔法 (角川スニーカー文庫)

いつかの空、君との魔法 (角川スニーカー文庫)

86 -エイティ・シックス-

86―エイティシックス― (電撃文庫)

86―エイティシックス― (電撃文庫)

86―エイティシックス― (電撃文庫)

最果てのパラディン

最果てのパラディンI 死者の街の少年 (オーバーラップ文庫)
最果てのパラディンII 獣の森の射手 (オーバーラップ文庫)
最果てのパラディンIII〈上〉 鉄錆の山の王 (オーバーラップ文庫)
最果てのパラディンIII〈下〉 鉄錆の山の王 (オーバーラップ文庫)

最果てのパラディンI 死者の街の少年 (オーバーラップ文庫)

最果てのパラディンI 死者の街の少年 (オーバーラップ文庫)



こんなところでしょうか。
気に入った作品があったらぜひ買ってね!

「石鹸枠」とはなんだったのか

ラノベと言えば石鹸枠」と言われて久しいような気がしますが、単刀直入に言うと「石鹸枠」はアニメにおける概念に過ぎません。ラノベには存在しない概念です。

いや、「石鹸枠」と呼ばれる各作品がアニメ化されるくらいに人気があることは否定しませんし、「萌え要素の強い学園バトルファンタジー」程度に大雑把に捉えるなら、まあラノベの流れのひとつではあるとは言えます。

けれども、そういったジャンルが「流行」といえるほどラノベ業界で支配的だったかというと首をひねりますし、序盤の細かな共通点に注目するような視点も、ラノベ読者にはほとんどなかったのではないかと思うのです。


実際のところ、「石鹸枠」とされる作品でも、基本的な設定や序盤の展開が似ているだけで、最後まで見れば別物であったりしますよね。

そう考えると媒体の違いが大きいのではないでしょうか。

ラノベだと一冊のうちの数ページにすぎない導入部分が、アニメで観ると一週間のメインコンテンツとなってしまう。

起承転結を一気に読み通すラノベ読者に対して、部分部分を断続的に視聴するアニメ視聴者という違いが、作品の捉え方に影響を及ぼしていると考えられます。

加えて言うなら、アニメ化されると「文体」がまるっとオミットされて印象がフラットになってしまうとか、ラッキースケベなどが映像になることでより強調される、ということもあるでしょう。


たとえば、現在放送中の『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』は、教官ものの学園ファンタジーで、王道を往く熱いバトルが魅力の作品ですが、何故だかアニメ視聴者からは「石鹸枠のテンプレをメタった石鹸枠」と認識されがちのようです。「石鹸枠が有名になったから逆張りする作品が出てきたな」と。

しかし「ロクアカ』の第一巻は2014年7月刊行、新人賞作品なので実際の執筆は2013年あたりでしょう。一方で、「石鹸枠」の語源となった『星刻の竜騎士』のアニメは2014年4月開始ですから、時系列的には前後しています。

アニメだけで見ていると、「石鹸枠という概念が広まったあとにそれを受けてロクアカが現れた」と感じるわけですが、それは錯覚にすぎないわけですね。

こういったアニメ視聴者の錯覚が、「石鹸枠」の成立自体にも影響を及ぼしているのではないか、と個人的には考えています。


「石鹸枠とは何か」を考えるときに、個人的に外せないと思っているのが「ハサミ枠」の存在です。

もちろん、漫画やラノベでハサミのモチーフが流行ったわけでも、当時のアニメ業界でハサミを登場させるのが流行していたわけでもありません。たまたまハサミが出てくるアニメが連続したので、面白がって一つに括ってしまったというだけです。

「石鹸枠」にも似たようなものを感じるんですよね。

所詮、と言ってはなんですが、「石鹸枠」のアニメなんて1クールに一つあるかどうかという程度にすぎないわけです。『このすば』や『Reゼロ』ほど話題になった作品もありません。

それでも、「なんだか似た設定のアニメがあるね」という状況が、たまたま一年ほど続いたので、面白がって「枠」にしてしまった、という程度のものにすぎないのではないでしょうか。


さて、一般的に「石鹸枠」とされる作品はこのあたりですが。
ラノベ開始時期とアニメ開始時期を追記しました)

タイトル ラノベ開始 アニメ開始
星刻の竜騎士 2010/06 2014/04
精霊使いの剣舞 2010/12 2014/07
アブソリュート・デュオ 2012/08 2015/01
聖剣使いの禁呪詠唱 2012/11 2015/01
銃皇無尽のファフニール 2013/07 2015/01
学戦都市アスタリスク 2012/09 2015/10
落第騎士の英雄譚 2013/07 2015/10
最弱無敗の神装機竜 2013/08 2016/01
ハンドレッド 2012/11 2016/04

ところでラノベ業界には「ラノベ王子」と呼ばれる名物編集者がいます。
ここで彼が担当した数々のヒット作をご覧ください。

王子じゃ、王子のしわざじゃ…!

激化するラノベ天狗問題 ――そのときわたしたちになにができるのか

ラノベ天狗」を知らない方は、まずは私が以前に書いた記事をお読みください。

読むのが面倒くさい、読んでもよく分からなかった、という方のために簡潔に説明すると、日夜Twitterで「ライトノベルへの批判」と取れるツイートを検索してはRTで晒して殴りつける女子中学生、それが「ラノベ天狗」です。

さて、ラノベ天狗活動がはじまって二年半――皆がラノベ天狗の連続RTにも慣れはじめ、良くも悪くもルーチンワークに組み込まれつつあったある日、事件は起こりました。

ラノベ天狗がガラケーからスマホに買い替えたのです!

「それの何が問題なの?」……私も最初はそう思っていました。それが誤りだったと気付いたとき、すべては手遅れでした。

そう、ラノベ天狗は「Togetterで晒す」ということを覚えてしまったのです!

以下がラノベ天狗のまとめの一覧です。

特にバズったのはこのあたりでしょうか。

ラノベ天狗に目をつけられた中にはプロフィールに謝罪文を掲載してアカウントを非公開にしてしまった者もいるとか。嗚呼、あたら若い命をTwitterに散らすとは……。

Togetterでのラノベ天狗のいやらしいところは、「私は中立で何の意見もありませんよ」「読者の皆さんで判断してくださいね」といった体裁を取っていることです。

たしかに、「これは偏向したまとめだから無効だ!」といった違法捜査的批判、あるいは「こいつらも悪いが晒したヤツも悪い」といった喧嘩両成敗的空気を出されてしまうと嫌ですもんね。

古参ラノベ読みである「ぬんぬん」氏(いま考えると紅魔族っぽい名前ですね)が、この点について果敢にもラノベ天狗を糾弾しましたが、そのまま果てなきTwitter議論の闇へと消えていき、ラノベ天狗へのダメージはほとんどありませんでした。うう、惜しい人を亡くした。

この激化するラノベ天狗問題において我々に何ができるのか。

私がお願いするのはたったひとつのことです。

ラノベに関するTogetterまとめを見かけたときは、ブクマするまえに、ツイートするまえに、まずは「まとめの作成者」を見ましょう。

「srpglove」と書かれていたら――「あ、ラノベ天狗だ!」と思ってください。

ただそれだけでいいのです。

頭の片隅に「これはラノベ天狗のまとめなんだ」と置いておくだけで、きっと受け取り方に違いがでてくるでしょう。

もちろん、ラノベ天狗のまとめであることを知ったうえで、ブクマしたりツイートしたりするのは自由です。

よろしくお願いします。

あとついでに出来ればでいいんだけどラノベへの偏見も抑えてね! おもしろいラノベはいっぱいあるよ!