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ライトノベルネタブログ

「好きなライトノベルを投票しよう!! 2017年上期」投票

今回は新作重視です!
lightnovel.jp

ドリームハッカー

ドリームハッカーズ コミュ障たちの現実チートピア (電撃文庫)

ドリームハッカーズ コミュ障たちの現実チートピア (電撃文庫)

三大・もっと評価されるべきラノベ作家のひとり、出口きぬごしの最新作。インプラントの補助脳が普及した近未来。リア充グループとつるみながらもその実態はパシリという主人公が、キモオタの親友とともに電脳クラックで復讐を図る、スクールカーストの逆転を描いた痛快な学園青春もの…とはいかないのが出口きぬごし。凶悪すぎてドン引きするしかない展開。登場人物はクズと変態と電波ばかり。でもめちゃくちゃ楽しいぜ。
http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-892611-9/
【17上期ラノベ投票/9784048926119】

EXMOD

気弱な主人公とその姉代わりの優秀な幼馴染たち。仲睦まじく過ごしていた三人は、しかし凄惨な鉄道事故に巻き込まれ、両腕を、声を、脚を失ってしまう。壊れた日常。失われた未来。その喪失が、やがて強大なる「異能」を生み、三人を否応なく戦いへと駆り立てていく。思春期の暗黒。恋と性。破壊と暴力。劣等感と罪悪感。日常と非日常。これでこそ学園異能だ。
【17上期ラノベ投票/9784094516784】

剣と炎のディアスフェルド

剣と炎のディアスフェルドII (電撃文庫)

剣と炎のディアスフェルドII (電撃文庫)

一巻で語られた二人の主人公のうちの弟、イアンマッドの王となったレオームの、ディアスフェルド統一が描かれる第二巻。ギリシャ神話や北欧神話の英雄譚、あるいはアーサー王物語などに近い、かなり素朴な物語になっていて、幼い頃のようにワクワクする。レオームの前にはさまざまな王や武将が立ちはだかり、それぞれに恐ろしい異能や魔術をもって彼を苦しめることになるのだ。忠実なる狂犬・フィーリちゃんもかわいい!
http://dengekibunko.jp/title/diazfeld/
【17上期ラノベ投票/9784048926096】

ほま高登山部ダイアリー

ほま高登山部ダイアリー (ガガガ文庫)

ほま高登山部ダイアリー (ガガガ文庫)

かつての経験から「部活」というものに嫌気が差していた主人公が、ヒロインへの片思いをきっかけに登山部に入ることになる。登山部の先輩たちは変人揃いで、いつもふざけているようで、でも新入部員にどうしたら登山を好きになってもらえるかを真剣に考えている。部活に本気で打ち込み、互いに信頼を育んできたことが分かる。だからこそ主人公も、それに応じて考えを変えていく。どこまでも優しい世界なのです。
【17上期ラノベ投票/9784094516456】

ストライクフォール

宇宙時代の人気競技「ストライクフォール」に明け暮れる青少年たちを描く、巨大ロボットでスポーツなSFの第二巻。前巻であらわれた“慣性制御”という新技術によって、ひとつのスポーツのプレイングが根本から覆される。新たな戦術、新たな法則、新たな基準。適応できなければ振り落とされる残酷なまでの変化。ロボットものとしても、スポーツものとしても、SFとしても素晴らしい。まさにこの題材でこそ描ける物語だ。
【17上期ラノベ投票/9784094516647】

アイドル稼業、はじめました!

アイドル稼業、はじめました! (電撃文庫)

アイドル稼業、はじめました! (電撃文庫)

インド由来の謎アイテムにより美少女に変身した主人公が、好きになったあの子を追いかけてアイドルとなり、海千山千の魔物たちが蠢く芸能界で生き抜いていくTSラブコメ。不倫スキャンダルから盛大なバッシングへ、週刊誌の過激な取材に、半グレやら違法賭博やらが絡んで、もう途中からアイドルものじゃなくてサスペンスとかコンゲームの類じゃねえかって感じに芸能界の闇を暴いていくストーリーが最高に面白い。作者は元・映像制作会社の方だそうで、妙なリアリティが…?
http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-892823-6/
【17上期ラノベ投票/9784048928236】

ストライキングガール!

ストライキングガール! (カドカワBOOKS)

ストライキングガール! (カドカワBOOKS)

独自の実戦派空手の達人である少女が、お嬢様学校に転校したことで格闘技から離れようとしていたところ、真っ先に出会ったクラスメイトが総合格闘技の選手だった…というわけでズブズブと関わってしまい、結局はジムに入って大会に出場することになるという女子格闘技ストーリー。断じて百合。路上で何でもありならめちゃくちゃ強いけど、総合格闘技だとルールに縛られて実力を発揮できないという主人公の設定もケレン味があって大好き。
【17上期ラノベ投票/9784040721569】

俺と彼女の恋を超能力が邪魔している。

ごく普通のおバカでスケベな主人公が、夜のレンタルビデオ店で出会った不思議な美少女は、実は世間から隔離された学園で育った超能力者だった…という突飛な設定ながら、意外にコメディよりもラブのほうが強めなくらいの青春ラブコメ。夜にしか会えない二人。ヒロインのまえでは精一杯かっこつけて見せる主人公。生まれて初めて出会った同年代の異性にときめくヒロイン。あまりにも初々しい、恋に恋するような二人が、本物の恋心を育んでいくボーイ・ミーツ・ガール。
【17上期ラノベ投票/9784094516692】

緋色の玉座

緋色の玉座 (角川スニーカー文庫)

緋色の玉座 (角川スニーカー文庫)

ラノベなのに」なんて言わせないぜ。「ラノベだからこそ」の本格歴史ファンタジーだ。魔法的な存在もちょこっとあります。ビザンツ帝国の名高き将軍ベリサリウスを主人公として、相棒としてプロコピオス、さらにはユスティニアヌスにテオドラ、好敵手となるはホスローと、実在の人物がそのまま登場人物に収まっている。なにせ史実でもやたら濃い連中なのでそのままでもキャラが立っている上に、史実をうまくアレンジしたストーリーも面白い。
http://sneakerbunko.jp/series/ThePurpleThrone/
【17上期ラノベ投票/9784041056837】

かりゆしブルー・ブルー

もっと評価されるべきというかだいぶ評価されるようになった気がする、カミツキレイニーの最新作。とある出来事から稲荷寿司しか食べられなくなった主人公が、その呪いを祓ってもらうために沖縄の離島までやってきて、高名な霊媒師の弟子となっている少女と出会う。沖縄土着の悪神たちが引き起こす恐ろしくもユーモラスな騒動に、元気いっぱいに立ち向かう少女たちの活躍と、主人公のちょっとビターな青春模様をプラスした、明るく楽しい退魔もの。ゲロんちゅ!
http://sneakerbunko.jp/series/kariyushi-BlueBlue/
【17上期ラノベ投票/9784041056776】


以下は対象期間から外れているから投票できないけどオススメの作品ふたつ。

わたしの魔術コンサルタント

わたしの魔術コンサルタント (電撃文庫)

わたしの魔術コンサルタント (電撃文庫)

電撃文庫電子書籍は一ヶ月遅れなので12月発売の作品は好きラノに間に合わないんですよね…というわけで、魔術が存在する現代日本を舞台に、コンサルタントというか家庭教師をやることになったやさぐれ男とおてんば天才少女のバディもの。女子高生たちがわちゃわちゃやってるのが最高に楽しいです。あと二巻が発売されるってよ! やったね!
http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-892572-3/

近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係

これもギリギリ去年だったんですね。親戚の少女と同棲することになったところから始まる、キュンキュンくるような三角関係を描いた青春恋愛もの。二巻でキレイに完結してます。
http://fbonline.jp/02sp/02_1605Seventeen/

「これいいなあ」と思った最近のライトノベルの表紙デザイン

昨日今日とライトノベルの表紙の話題が多いなかで、ふと思いついたので好きな表紙を挙げていきます。本当に素人目で見たときの「いいなあ」なので、デザインの専門的な解説などはありません。

いま、n回目のカノジョ

いま、n回目のカノジョ (富士見ファンタジア文庫)
タイトルどおりにループものなんですが、いろんなポーズのヒロインを表紙に配置することでそれを表現しているという。なんて言えばいいでしょうか、一枚絵としての完成度よりも、作品のコンセプトが優先されていると言うか、「この作品ならでは」という感じになっているのが好きです。そういうのなかなか無いんですよね。

いま、n回目のカノジョ (ファンタジア文庫)

いま、n回目のカノジョ (ファンタジア文庫)


神さまSHOPでチートの香り

神さまSHOPでチートの香り (ぽにきゃんBOOKS)
全体をセピア色にしているのが珍しいですよね。イラストレーターさんがフルカラーで描いたものを、デザイン段階で色を変えてしまうというのは、なかなかできないと思うので、これは発注時点で「こういうデザインにしたいです」という相談があったんでしょうか。タイトルはただのゴシック体ですが、キャラとの重なりで奥行きがある感じになっていて面白いです。

神さまSHOPでチートの香り (ぽにきゃんBOOKS)

神さまSHOPでチートの香り (ぽにきゃんBOOKS)


救わなきゃダメですか?異世界

救わなきゃダメですか? 異世界 (ぽにきゃんBOOKS)
救わなきゃダメですか? 異世界(2) 救わなきゃダメですか? 異世界 (ぽにきゃんBOOKS)
救わなきゃダメですか? 異世界(3) 救わなきゃダメですか? 異世界 (ぽにきゃんBOOKS)
救わなきゃダメですか? 異世界(4) (ぽにきゃんBOOKS)
かつての『ラグナロク』的な、大きく余白を取ったうえで、各巻で背景色の違うデザイン。こういうの大好きなんですよね。もっと増えればいいのに。途中に「?」が入るというわりと珍しいタイトルなんですが、パッと見で「救わなきゃダメですか?」だけが読めるような、変則的な文字の配置も好きです。ぽにきゃんBOOKSやりますね。

ラグナロク―黒き獣 (角川スニーカー文庫)

ラグナロク―黒き獣 (角川スニーカー文庫)


暗極の星に道を問え

暗極の星に道を問え (電撃文庫)
これの何がすごいってキャラの顔が見えないことですよ。キャラのいない風景画や写真を表紙に配したラノベはいくつか出ていますが、キャラは描かれているけどその顔が見えないというのは、なかなか珍しい気がします。イラストレーターさんもよく了承しましたよね。これもコンセプト段階で話を詰めていないとできないデザインなのでは。あとはタイトルロゴがもうちょっと凝っていればなあとも。

暗極の星に道を問え (電撃文庫)

暗極の星に道を問え (電撃文庫)


キリングメンバー

キリングメンバー ?遥か彼方と冬の音? (電撃文庫)
これはもう見たとおりに、ひたすら単純にかっこいいですよね。モノクロで、囚人写真のようにも見えて、差し色の黄色も鮮やかに、暗黒青春モノの不穏な雰囲気です。


暗殺候補生 蒼き薔薇のエヴァレット

暗殺候補生 蒼き薔薇のエヴァレット (ダッシュエックス文庫DIGITAL)
有無を言わせぬいとうのいぢ。で、タイトルにはバロック的な縁飾り。赤い花びらが舞い散るなかで青い文字が際立つ。美しいですね。


ロル

ロル(上) ハッカーズ・デスゲーム (角川スニーカー文庫)
ロル(下) テクノハザード・トリガー (角川スニーカー文庫)
最近のイチオシ。モノトーンのイラストに、上巻では黄色、下巻には赤色のアクセント。文字の配置もひたすらに格好いい。いいか、KEIさんはなあ、初音ミクが有名になるより前からラノベの表紙イラストを描いていたんだからな!と謎の主張をしたくなるくらいに素晴らしいです。

ロル(上) ハッカーズ・デスゲーム (角川スニーカー文庫)

ロル(上) ハッカーズ・デスゲーム (角川スニーカー文庫)

ロル(下) テクノハザード・トリガー (角川スニーカー文庫)

ロル(下) テクノハザード・トリガー (角川スニーカー文庫)





あとはおまけで、デザインというより単純にイラストが好きなやつを適当に並べてくぜ。

君と四度目の学園祭

君と四度目の学園祭 (角川スニーカー文庫)

君と四度目の学園祭 (角川スニーカー文庫)

君と四度目の学園祭 (角川スニーカー文庫)

リンドウにさよならを

リンドウにさよならを (ファミ通文庫)

リンドウにさよならを (ファミ通文庫)

リンドウにさよならを (ファミ通文庫)

異世界拷問姫

異世界拷問姫 (MF文庫J)
異世界拷問姫 2【電子特典付き】 (MF文庫J)
異世界拷問姫 3 (MF文庫J)

かりゆしブルー・ブルー

【電子特別版】かりゆしブルー・ブルー 空と神様の八月 (角川スニーカー文庫)

インスタント・ビジョン

インスタント・ビジョン 3分間の未来視宣告 (角川スニーカー文庫)

インスタント・ビジョン 3分間の未来視宣告 (角川スニーカー文庫)

インスタント・ビジョン 3分間の未来視宣告 (角川スニーカー文庫)

いつかの空、君との魔法

【電子特別版】いつかの空、君との魔法 (角川スニーカー文庫)

いつかの空、君との魔法 (角川スニーカー文庫)

いつかの空、君との魔法 (角川スニーカー文庫)

86 -エイティ・シックス-

86―エイティシックス― (電撃文庫)

86―エイティシックス― (電撃文庫)

86―エイティシックス― (電撃文庫)

最果てのパラディン

最果てのパラディンI 死者の街の少年 (オーバーラップ文庫)
最果てのパラディンII 獣の森の射手 (オーバーラップ文庫)
最果てのパラディンIII〈上〉 鉄錆の山の王 (オーバーラップ文庫)
最果てのパラディンIII〈下〉 鉄錆の山の王 (オーバーラップ文庫)

最果てのパラディンI 死者の街の少年 (オーバーラップ文庫)

最果てのパラディンI 死者の街の少年 (オーバーラップ文庫)



こんなところでしょうか。
気に入った作品があったらぜひ買ってね!

「石鹸枠」とはなんだったのか

ラノベと言えば石鹸枠」と言われて久しいような気がしますが、単刀直入に言うと「石鹸枠」はアニメにおける概念に過ぎません。ラノベには存在しない概念です。

いや、「石鹸枠」と呼ばれる各作品がアニメ化されるくらいに人気があることは否定しませんし、「萌え要素の強い学園バトルファンタジー」程度に大雑把に捉えるなら、まあラノベの流れのひとつではあるとは言えます。

けれども、そういったジャンルが「流行」といえるほどラノベ業界で支配的だったかというと首をひねりますし、序盤の細かな共通点に注目するような視点も、ラノベ読者にはほとんどなかったのではないかと思うのです。


実際のところ、「石鹸枠」とされる作品でも、基本的な設定や序盤の展開が似ているだけで、最後まで見れば別物であったりしますよね。

そう考えると媒体の違いが大きいのではないでしょうか。

ラノベだと一冊のうちの数ページにすぎない導入部分が、アニメで観ると一週間のメインコンテンツとなってしまう。

起承転結を一気に読み通すラノベ読者に対して、部分部分を断続的に視聴するアニメ視聴者という違いが、作品の捉え方に影響を及ぼしていると考えられます。

加えて言うなら、アニメ化されると「文体」がまるっとオミットされて印象がフラットになってしまうとか、ラッキースケベなどが映像になることでより強調される、ということもあるでしょう。


たとえば、現在放送中の『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』は、教官ものの学園ファンタジーで、王道を往く熱いバトルが魅力の作品ですが、何故だかアニメ視聴者からは「石鹸枠のテンプレをメタった石鹸枠」と認識されがちのようです。「石鹸枠が有名になったから逆張りする作品が出てきたな」と。

しかし「ロクアカ』の第一巻は2014年7月刊行、新人賞作品なので実際の執筆は2013年あたりでしょう。一方で、「石鹸枠」の語源となった『星刻の竜騎士』のアニメは2014年4月開始ですから、時系列的には前後しています。

アニメだけで見ていると、「石鹸枠という概念が広まったあとにそれを受けてロクアカが現れた」と感じるわけですが、それは錯覚にすぎないわけですね。

こういったアニメ視聴者の錯覚が、「石鹸枠」の成立自体にも影響を及ぼしているのではないか、と個人的には考えています。


「石鹸枠とは何か」を考えるときに、個人的に外せないと思っているのが「ハサミ枠」の存在です。

もちろん、漫画やラノベでハサミのモチーフが流行ったわけでも、当時のアニメ業界でハサミを登場させるのが流行していたわけでもありません。たまたまハサミが出てくるアニメが連続したので、面白がって一つに括ってしまったというだけです。

「石鹸枠」にも似たようなものを感じるんですよね。

所詮、と言ってはなんですが、「石鹸枠」のアニメなんて1クールに一つあるかどうかという程度にすぎないわけです。『このすば』や『Reゼロ』ほど話題になった作品もありません。

それでも、「なんだか似た設定のアニメがあるね」という状況が、たまたま一年ほど続いたので、面白がって「枠」にしてしまった、という程度のものにすぎないのではないでしょうか。


さて、一般的に「石鹸枠」とされる作品はこのあたりですが。
ラノベ開始時期とアニメ開始時期を追記しました)

タイトル ラノベ開始 アニメ開始
星刻の竜騎士 2010/06 2014/04
精霊使いの剣舞 2010/12 2014/07
アブソリュート・デュオ 2012/08 2015/01
聖剣使いの禁呪詠唱 2012/11 2015/01
銃皇無尽のファフニール 2013/07 2015/01
学戦都市アスタリスク 2012/09 2015/10
落第騎士の英雄譚 2013/07 2015/10
最弱無敗の神装機竜 2013/08 2016/01
ハンドレッド 2012/11 2016/04

ところでラノベ業界には「ラノベ王子」と呼ばれる名物編集者がいます。
ここで彼が担当した数々のヒット作をご覧ください。

王子じゃ、王子のしわざじゃ…!