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ライトノベルネタブログ

昔のラノベが好きだったあなたに現在のラノベをオススメする Part2

「昔のラノベと今のラノベで何となく似た要素がある作品を比較して紹介しちゃおう」コーナーの第二弾です。第二弾ということは第一弾もあるということでそれはこちらです。
kazenotori.hatenablog.com
「十年前」じゃ収まらなくなってきたので「昔」にしました。あと「vs」とか書いてますけど「この話が好きならこっちの話も面白いと思うよ」くらいの感じです。気楽に受け取ってください。

キノの旅』vs『世界の果てのランダム・ウォーカー』

キノの旅―The beautiful world (電撃文庫 (0461))

キノの旅―The beautiful world (電撃文庫 (0461))

世界の果てのランダム・ウォーカー (電撃文庫)

世界の果てのランダム・ウォーカー (電撃文庫)

旅人がさまざまな街を巡る連作短編集――第24回電撃小説大賞金賞『ランダム・ウォーカー』シリーズが『キノの旅』の系譜に連なることは、その帯文を時雨沢恵一が担当したことからも瞭然です。

一話のラストでまずやられました。ああ、そう来るかと。

世界の果てのランダム・ウォーカー | 第24回電撃小説大賞 受賞作特集サイト

『ランダム・ウォーカー』の凄まじさは、一話ごとに時代も場所もまるきり変えてしまうところにあります。あるときは神権政治から脱しようとする森奥の王国、あるときはVR技術が発達した中華風の都市、あるときはHip-HopやEDMにノッて戦う剣豪たちの国、あるときは遺跡から現れたエイリアンに寄生されて全滅した村……それらが「天空に浮かぶ超文明都市とそこから派遣された調査官」という設定で串刺しにされることで、シリーズとして成り立っているというわけです。

見事なアイディアを惜しげもなくひとつの短編に注ぎ込む贅沢。寓話風の『キノの旅』とはまた違った、センス・オブ・ワンダーに満ち溢れたSF短編集です。

氷菓』vs『ジャナ研の憂鬱な事件簿』

氷菓 (角川文庫)

氷菓 (角川文庫)

ジャナ研の憂鬱な事件簿 (ガガガ文庫)

ジャナ研の憂鬱な事件簿 (ガガガ文庫)

この『ジャナ研』というシリーズは、実際のところ米澤穂信作品に多大なる影響を受けていて(と直接聞いたわけではないけどそうでないならびっくりする)、ものすごくざっくり言うなら「小市民シリーズ」の主人公・小鳩常悟朗と、「古典部シリーズ」のヒロイン・千反田えるを組みわせているような感じです。すなわち、名探偵気取りでいろいろな事件に首をつっこんでしっぺ返しを食らったことがある男子高校生と、好奇心旺盛な育ちの良いお嬢様のコンビが、さまざまな日常の謎を解決していくという作品なわけです。

思うに、小鳩くんと小佐内さんは罪を背負った者同士だからそばにいられるし、折木くんは単なるスカシだから大天使・千反田さんの隣に平気で立つことができるのですが、もし小鳩くんが千反田さんと一緒にいたら、千反田さんが発する太陽のごときオーラにやられて、小鳩くんは地獄のような罪悪感を味わうことになるのではないか。つまり『ジャナ研』とはそういう話なんですよね。

内容としては、推理そのものよりも、事件のバックグラウンドに魅力を感じます。穏やかな日常に表出する、微かだけれどもゾッとするような悪意。しかも、その描写は巻を重ねるごとに磨きがかかっていくんですよ。ぜひ読んでみてください。

空ノ鐘の響く惑星で』vs『リオランド』

空ノ鐘の響く惑星で (電撃文庫)

空ノ鐘の響く惑星で (電撃文庫)

ファンタジーとSFが対決する話といえば? 『ゲート』? 『禁書目録』? いいや、『空鐘』と『リオランド』だろ!

というわけで、あの『ムシウタ』の岩井恭平の手になる最新作『リオランド』の紹介です。ある日、平和だったリオランド王国の近辺に、空から巨大な塔――実は遠未来の地球から転移してきた軌道エレベーター――が降ってくるという話で、そこから「儀法」と呼ばれる魔法じみた力を用いるリオランド王国と、超科学の兵装を操る地球の軍人たちの戦いが始まります。

『リオランド』の特徴はなんと言ってもその「不穏さ」。とにかくあちこちに不穏の種がバラ撒かれている。『空鐘』の主人公・フェリオは曲がりなりにも王子であり、支えてくれる人材にも恵まれていましたが、『リオランド』の主人公・ミカドは生真面目で優秀な貴族でありつつ、養子という出自から他の貴族からは見下され、いいように使われているだけ。慕ってくれる部下はいるものの、彼らはいずれも社会のはみ出し者でしかない。

宮廷で孤立しながら、ミカドくんは王国にひたすら忠誠を尽くします。すべては亡くなった王妃との約束のために。己の命も身体も部下たちも犠牲にして、王国のために強大な力を持つ地球人と戦う。しかし、……どこまで行っても報われなさそうなんですよねえ。不憫萌え。

もちろん『空鐘』と同じく三角関係も見どころです。未来の地球の天才プリンセス・エチカと、リオランド王国の希望を一身に集めるリューリリリィ姫。ただし重婚エンドは許されなさそうですね。

おと×まほ』vs『魔法少女さんだいめっ☆』

おと×まほ (GA文庫)

おと×まほ (GA文庫)

魔法少女さんだいめっ☆ (ガガガ文庫)

魔法少女さんだいめっ☆ (ガガガ文庫)

まどか☆マギカ』がヒットする以前からも、ラノベでは魔法少女ものの人気が高いんですが、その中でも女装・TS系の魔法少女は特に多いんですよね。『おと×まほ』を筆頭に『ぼくと魔女式アポカリプス』『桜ish』『これはゾンビですか?』『アンチ・マジカル』『俺、ツインテールになります!』『魔法少女育成計画』などなど。本当に何故なんでしょうね。

その系譜に連なる最新作が『魔法少女さんだいめっ☆』です。アラフォーの初代魔法少女が引退するということで、主人公(男)が無理やり二代目にされたんですが、主人公は魔法少女になんてなりたくないので、魔法少女ファンのヒロインに「三代目」になってもらう、といったストーリー。さらに強敵は既に倒してしまったあとだったり、マスコットの性格が悪かったり、ここ最近の魔法少女パロディをすべて投入したかのような、コテコテに捻った設定になっております。

しかし『さんだいめ』の美点は、これだけ捻った設定を用いつつも、ストーリーとしては正統派のご町内コメディになっているところなんですよね。アラフォーでステージに立つ魔法少女とそのファンクラブ。魔法少女で町おこしをする人たち。才能はないけど魔法少女への愛だけは人一倍なスポ根ヒロイン。ライバルとなる高飛車な美少女。敵役もドロンボーめいていて憎めない。とっても明るくて楽しく読める作品です。

NHKにようこそ!』vs『パンツあたためますか?』

NHKにようこそ! (角川文庫)

NHKにようこそ! (角川文庫)

パンツあたためますか? (角川スニーカー文庫)

パンツあたためますか? (角川スニーカー文庫)

痛すぎる青春を描かせたら右に出るものはいない、2000年代を代表する電波作家・滝本竜彦。その衣鉢を継いだとも言うべき作家が『パンツあたためますか?』の石山雄規なんですよ。なんてったって滝本竜彦本人が「過去の滝本作品が丁寧にリミックスされている」と評するくらいですから。

『パンツあたためますか?』なんて、かなりふざけたタイトルですが、その内容は『NHK』を彷彿とさせる痛々しい青春ストーリーです。クズ大学生とストーカー美少女の、二人で傷を舐め合うような怠惰な日々。ただ、滝本に比べると根が素直というか、登場人物の大半は頭のおかしい女なんですが、同時にほとんどが善良でもあるんですよね。ちょっと読みやすい滝本竜彦、みたいな感じで、あなたもパンツいかがですか?

「エヴァSS」から「小説家になろう」までのWeb小説年表

出来事 備考
1990 小説『紺碧の艦隊』発売 90年代を通じて架空戦記*1ブームが起きる。のちの二次創作SSへの影響が指摘される。
1995 アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』放送
1996 SS投稿サイトとエヴァSSの増加 投稿サイトと言ってもテキストを預かって公開するだけのかたち。後に(1999年ごろ?)『楽園』のようなWeb小説検索サイトも整備されていく。
1997 映画『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』公開 納得のいかない結末を補完するかたちでSSがさらに増加する。
MMORPGウルティマオンライン』開始 ソードアート・オンライン』などへと影響を与える。
1998 ドリーム小説*2が流行 この頃にJavaScriptを使った名前変換スクリプトが配布された。2002年頃に「DreamMaker」というCGIが広まりさらに流行。
1999 掲示板サイト「2ちゃんねる」開設
ゲーム『Kanon』発売 二次創作SSで人気。U-1。
2000 このあたりまでエヴァSSの第一次ブーム 「逆行*3」「断罪*4」「スパシン*5」などが流行。
小説投稿サイト「Arcadia」開設
個人サイトにて『Deep Love』連載開始 2002年にスターツ出版から書籍化されて第一次ケータイ小説ブームが起きる。
2001 2ch葉鍵板にて『葉鍵ロワイヤル』連載開始 小説『バトル・ロワイアル』のパロディで、様々な作品のキャラが殺し合いをするというもの。野球・特撮・漫画・ラノベなど、多くの板で同様のものが作られた。大抵はリレー小説形式。
個人サイトにて『雨の日に生まれたレイン』連載開始 2005年にアルファポリスから『レイン』というタイトルで書籍化される。当時の人気Web小説。
2002 個人サイトにて『ソードアート・オンライン』連載開始 2009年に電撃文庫から書籍化されて大ヒットとなる。
2chエヴァ板にてSSが流行する 「憑依*6」「転生*7」などが流行。
2ch軍事板にて『自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた』スレ開始 『ゲート 自衛隊 彼の地にて斯く戦えり』などへと影響を与える。
2ch漫画サロン板にて『たまにはヤムチャが活躍する物語を考えようぜ』『俺達で「バキ死刑囚編」をつくろうぜ』スレ開始 ヤムスレ・バキスレ。特にバキスレは漫画総合SSスレとして発展していく。
Webサイト「SSこんぺ」開始 Kanon月姫などのテーマで二次創作SSを集めた競作企画。後にオリジナルSSのコンペへと変遷し、プロ作家も輩出する。
2004 小説投稿サイト「小説家になろう」開設
2ちゃんねるVIP板が作られる 2000年代後半に2chで最大の人口を誇り、さまざまな文化を生み出した。
2ch独身男性板にて『電車男』の書き込みが始まる 2004年に新潮社から書籍化、2005年に映画化・ドラマ化。2chにおける創作実話*8スレの流れを作る。
魔法のiらんどにて『天使がくれたもの』連載開始 2005年にスターツ出版から書籍化されて第二次ケータイ小説ブームが起きる。
2005 ふたばちゃんねるにて「素直クール*9が生まれる VIP板で「新ジャンル」スレ*10が流行する。
魔法のiらんどにて『恋空』連載開始 2006年にスターツ出版から書籍化される。
2006 アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』放送 VIP板ハルヒらきすたけいおんあたりを中心に会話形式の二次創作SSが増加する。
アニメ『ゼロの使い魔』放送 二次創作SSで人気。「(異世界への)召喚」「内政*11」などが流行。現在の異世界転生ブームに直接的な影響を与える。
2chVIP板にて『ライアンですが、場車内の空気が最悪です』スレが立つ 『ライアン』が元祖かは分からないが、VIP板ドラクエSS*12が流行する。
リーフ出版「ZIGZAG NOVELS」創刊 公式サイトに小説を掲載して、人気のあった作品だけを書籍化する、という形態のレーベル。2007年にリーフ出版が倒産。
2007 2chVIP板にて『刺身の上にタンポポのせる仕事の採用試験に受かったお!!!!!』『やる夫が小説家になるようです』スレが立つ VIP板でやる夫スレ*13が流行する。
2ch漫画サロン板にて『あの作品のキャラがルイズに召喚されました』スレ開始
イースト・プレスがWeb小説の書籍化に乗り出す*14 アルファポリスと並んで「書籍化ブーム」以前からWeb小説の書籍化を手がけている出版社。
2008 VIP板ドラクエSSがドラクエに限定されない魔王勇者SSへと発展していく 2008年『魔王はなかまをよんだ!しかしだれもあらわれなかった!!』など。
Arcadiaにて『腕白関白』連載開始 歴史もの・憑依もの・内政ものの流行に大きな影響を与える。
2ch漫画サロン板にて『もしもヘタリアの世界に2chがあったら』スレ開始 「もし○○に2chがあったら」系ネタスレと二次創作SSが融合。「ミサカネットワーク」などと合わせて「2ch風SS」を開拓する。
2009 小説『アクセル・ワールド』『ソードアート・オンライン』発売 2009『AW』『SAO』→2010『まおゆう』→2011『ログホラ』『魔法科』という流れで、出版業界の注目が小説家になろうに集まっていく。
2chVIP板にて『まおゆう魔王勇者』連載開始 魔王勇者SS。2010年にエンターブレインから書籍化。
エブリスタにて『王様ゲーム』連載開始 同年に双葉社から書籍化。エブリスタでサスペンス系*15が流行する。
小説家になろうでいわゆる「異世界トリップ」がランキング上位を占めはじめる
2010 小説家になろう」から派生して二次創作専用サイト「にじファン」が開設 小説家になろうに投稿された二次創作をまとめて隔離するサイト。これ以前は一次創作と二次創作が混在していた。
小説『悪ノ娘』発売 いわゆる「ボカロ小説*16」の嚆矢。ニコニコ動画で人気のあったボカロ曲が小説化されたもの。
アルファポリスが「小説家になろう」からの書籍化を本格化する この年に小説家になろうから『リセット』を書籍化したあたりがターニングポイントか。同社の看板作品『ゲート』の出版年でもある。
2011 林檎プロモーション「フェザー文庫」創刊 小説家になろうからの書籍化を行うレーベルの草分けだが、あまりの評判の悪さに黒歴史となっている。
小説『ログ・ホライズン』発売 エンターブレインがWeb小説の書籍化に本格参入する*17アルファポリスなどに倣って大判サイズでの刊行となり「Web小説の書籍化=大判サイズ」の流れを作る。
アニメ『TIGER&BUNNY』放送 Pixivにて、2ch風SSである「シュテルンちゃんねる」が流行する。さまざまな作品で「○○ちゃんねる」が作られていく。
2012 「にじファン」閉鎖 小説家になろうでは二次創作が完全に禁止となる。「ハーメルン」「暁」などの受け皿が作られる。
主婦の友社ヒーロー文庫」創刊 小説家になろうからの書籍化ブームが本格化する。2013年「MFブックス」を経て、2014年に「GCノベルズ」「モンスター文庫」「HJノベルス」「アース・スターノベル」などWeb小説専門レーベルの創刊ラッシュを迎える。

断っておくと、私は二次創作SSだとか「なろう」だとかに、もともと親しんでいた人間ではない。二次創作SSは漫画サロン系にちょっとだけ、「なろう」は2010年くらいから数年ほど出入りしていた、という程度なので、この年表は自分が体感したことではなくて、「後からググってまとめたもの」にすぎない。そういう意味では正確性に欠けていると思うが、今後の議論の叩き台にでもなれば幸いである。

二次創作SSで人気だった作品

たぶん挙げればキリがないんだろうけど、

あたりが語られているのをよく見かける。
(女性向けがごっそり抜けてるけど…)

*1:太平洋戦争や戦国時代を舞台に歴史のifを描くジャンル。特に現代の人物が太平洋戦争前にタイムスリップして歴史改変をするものが多い。

*2:夢小説。主人公の名前を自分の名前に変更してキャラクターとの疑似恋愛を楽しめる小説のこと。女性向けの文化。

*3:主人公が最終回の記憶を持ったまま物語の冒頭にまで「逆行」してストーリーをやり直すというもの。

*4:原作で気に入らないキャラを「断罪」するように不幸にしたりするもの。アンチ。ヘイト。

*5:スーパーシンジの略。原作主人公がチート能力を得たりして超人化するもの。U-1・HACHIMANなど亜種あり。

*6:現実世界にいた主人公が、原作内のキャラに「憑依」して精神的に乗っ取る、あるいは共存するというもの。

*7:憑依と似ているが、現実世界の主人公がいちど死んで、原作内に「転生」するという形を取る。必ずしも原作キャラを必要としない。

*8:実話風の創作のこと。他に『ゲーセンで出会った不思議な子の話』などが有名。また「げんふうけい」名義で2chVIP板にSSを投稿していた三秋縋が2013年にメディアワークス文庫からデビュー。

*9:ツンデレの対義語として考案された萌え属性。常にクールに照れを見せずにデレる。クーデレと同義(最近は別物とされることも多い)。

*10:2005年からのツンデレブームから派生して、新しい萌え属性を作ろうという機運が高まり、SS形式で様々な萌え属性が開拓されていった。

*11:貴族などに転生したりして、現代知識を駆使して異世界を改革するもの。

*12:他に2006年『勇者の代わりにバラモス倒しに行くことになった』2009年『片乳首出したおっさんの後つけたら天空の剣見つけたwwww』など。

*13:「やる夫」を始めとした様々なAAを使った台詞劇。初期は学習漫画のような内容が多かったが、歴史上の人物を描くもの、既存のゲームのストーリーをなぞるもの、2012年『ゴブリンスレイヤー』のような一次創作など、独自に発展していく。ただし、VIPは規制がきついためにやる夫スレに向かず、やがて外部の専用BBSなどへ移住していくことになる。

*14:2007年『華鬼』2008年『wonder wonderful』など

*15:2012年『奴隷区』2013年『復讐教室』など。

*16:2012年『カゲロウデイズ』2013年『小説 千本桜』『ミカグラ学園組曲』2014年『告白予行練習』など。

*17:2012年『オーバーロード』『ニンジャスレイヤー』2013年『幼女戦記』など。

「ギャップ萌え」の功罪

「萌え」という言葉が一般に普及したのはいつ頃からだっただろうか。
Wikipediaによると『電車男』がヒットした2005年前後のようだ。
私の体感としてもそのくらいだったと思う。

さて、一般人に対して「萌え」を説明するとき、あなたはどうするだろうか?
2005年ごろ、ちょうどブームになっていた概念がある。

それが「ツンデレ」!

人々はこの「ツンデレ」を例に挙げて「萌え」を説明した。
「ツンツンしていた子がデレデレしはじめたらギャップがあって可愛いだろ? その気持ちが萌えだよ!」
みたいな。

このような例示とともに「萌え」文化は普及していった。
「ギャップ萌え」の分かりやすさがオタクの地位向上に貢献したと言っても過言ではないだろう。

しかし!

「ギャップ萌え」があまりにも分かりやすかったために、すっかり「萌え=ギャップ萌え」と勘違いされていないだろうか!?

姉は何故かぐーたら!
妹は何故かしっかり!

かっこいいヒロインは実は可愛いもの好き!
かわいいヒロインは実は腹黒!

ぶっきらぼうな女性は意外に優しく!
頼りない女性ほど意外にしたたか!

あまりにも定番すぎてすっかりお約束と化してしまったギャップ萌え。
もはやどこに「ギャップ」が残っているというのか。

特にかっこいいヒロイン=可愛いもの好きとか100%くらいの確率じゃないですか?
もっとかっこよさを貫きとおしたヒロインを見たくないですか?

正統派があってこそ、たまのギャップがまた映える!

というわけで、私はギャップに囚われないヒロインを待っています。
よろしくお願いします。