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"ロボット物"について語ってみるテスト

題して。


"ロボット物"はなぜおもしろいのか?*1


ロボット物を否定する人間はよくこんなことを言います。
「はぁ? 巨大人型ロボットぉ? んなもん作れるわけねぇだろ。どうやってバランスとるんだ? 自重はどうやって支えるんだよ? 操縦方法は? まったく、リアリティのカケラもねぇんだよ。ま、せいぜいパワードスーツまでだな、許せるのは」
……いや、ここまでは言わんかもしれんな。被害妄想だ。


とにかく、科学的に考えれば巨大で人型のロボット兵器など存在するはずがないのです。十数mの機械が直立二足歩行をしてビームサーベルで斬り合う? 考えれば考えるほど無理が出てきます。それなのになぜ、巷にはロボット物のマンガ・アニメ・ラノベ・ゲームが溢れているのか?


そこにロマンがあるからだ!とは言いません。
そこには物語としての面白さがあるのです。


ロボット物を作るとき*2、まず最初に始める作業は何か? これが他のコンテンツなら、世界観*3だろうがキャラ設定だろうがビジュアルイメージだろうが、まあ好きに始めればいいんですけど。しかし、ロボット物は「設定」から作らねばならない。
「何故、その世界においてロボットが存在しうるのか?」
なぜロボット同士が戦うのか、なぜ人型なのか、なぜ人が登場するのか、どういう仕組みなのか、どうやって動いているのか、どういう材質なのか……
ロボットは極端に非現実的な存在だからこそ、こういった部分を考えなければ話にならないのです。そして、ここですよ。非現実的なものをいかに現実的に仕立て上げているか。ここに旨味が詰まっているわけです。


例えば、「フルメタル・パニック!」なんかが分かりやすいですね。かなり具体的に説明されています。「パラジウム・リアクター」、「セミ・マスター・スレイブ」、「特殊な関節構造」、「アル」、そして「ラムダ・ドライバ」と「ウィスパード」。これらの『非現実的だけど現実的に感じる設定』はまさにロボット物の醍醐味と言っていいでしょう。
あと、そういった設定を逆手にとって、「なぜ人型をしているのか?」とかをストーリーの主軸に持ってくる作品もありますね。ああいうのは大好きです。
ファンタジー的な世界観を用いることで必要な設定をスルーする作品(ダンバインとか)もありますが、個人的には好きになれないです。「そういうものだから」で済むんなら設定はいりませんよ*4。あれはロボット物ではなく、ロボットを使ったファンタジーと捉えるべきだと……いや、なんでもないです。あんまヒートアップしないほうがいいですね。


とにかく、今度からは、そういったところに注目して読むなり観るなりすれば、"ロボット物"をより楽しめるんではないかと思うわけですよ。…ロボット好きの戯言ですけどね。



こいつら楽しそうです↓
2Log.net
あと、このサイトはオススメです。「創作講義」とか特に。↓
RMR Robot's Makes Revolution
上のサイトの一ページですが、実際作ってます。圧巻ですね!↓
http://www1.ttcn.ne.jp/~rmr/kaigisitu.html

*1:ここでの「ロボット」とは巨大人型兵器のみを指します

*2:いや、作ったことないけど

*3:誤用だ!とか突っ込まないでね

*4:実際いらないんですけど