WINDBIRD::ライトノベルブログ

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赤い林檎に唇寄せて

緊張のせいか、それとも寒さのせいか。


少年の頬はすでに紅く染まっていた。


約束の時刻より少し遅れて、少女は小走りでやってきた。


「ごめんなさい。……待った?」


「ううん、いま来たところだから」


微笑む少年を前にして、


少女の顔は、マカーになった。