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ライトノベルの刊行点数は少ない

http://d.hatena.ne.jp/USA3/20060521#p1
を読んで。


需要>供給←おおむかし
需要=供給←むかし
需要<供給←いまここ
需要<<<(越えられない壁)<<<供給←これから


ということを思いついた。ここでの「需要」は一人が一ヶ月に読みたいと思う、あるいは読むことができる作品の量のこと、「供給」は一ヶ月に出る新刊の量ってことで。


スレイヤーズの時代は供給が少なくって、少数の作品に人気が集中してしまっていた……というのはリンク先に書いてありますね。


2000年以降になって、確かに供給は増えた。しかしそれでもまだ少ない。電撃・富士見の新刊が毎月10点ずつ、スニーカー・富士ミスファミ通・MFJ・SDが毎月5点ずつくらいかな(ちょう大雑把でね)。だから全部買っても45冊、取捨選択すれば20〜30冊くらいに抑えられる。そのくらいなら買える人も多いだろうし、高校生や大学生くらいの暇さがあれば一ヶ月間ですべて読むことができる。つまり、ちょっと大袈裟に言うなら、毎月20〜30冊程度を買えばライトノベル界隈のあらゆる動向をおおまかにでも把握できたということだ。これが、需要と供給が釣り合っている状態。


そして現在。新レーベルが次々に参入してきて、しかもさらに増えていくという。越境が始まって、ライトノベルレーベル以外からもライトノベル(的な)作品が刊行されている。ライトノベルレーベル自体も月当たりの刊行点数を増やしている。これからは一人では追いきれない量の新刊が一月に出ることになる。っていうか、既にそういう状況になっている。


で、それが供給過多かって言うと、別にそんなこともないのではないかと。むしろこれまでが少なすぎたのですよ。一般文芸あたりと比較するから「ライトノベルは刊行点数が多い」なんて言われるわけですけど、ライトノベルは小説のお仲間じゃない、漫画のお仲間でしょう。漫画と比べれば遥かに少ないですよ。読書時間のこともあるから「漫画と同程度まで新刊を増やす」とまでは言えませんが、とりあえずまだもう少し拡大していってもいいんではないでしょうかね。うん、まだまだ拡大できると思いますよ。


ああ、こんなこと書くとまた「根拠もなしに変なこと書かないでください」って言われるかなぁ。別に言われてもいいんですけど。むしろそういう突っ込みはありがたいし。ってなに予防線張ってるんでしょうね俺は。