WINDBIRD::ライトノベルブログ

ライトノベルブログ

さらにさらに返信

長文を書き上げてプレビューを押したら、Firefoxがフリーズ→再起動のコンボを喰らってしまった。こっ、こんな屈辱は久方振りだぜ…!


http://d.hatena.ne.jp/USA3/20060523#p1


変な順番で返答していきますが気にしないでください。


雑誌の件については 〜 表現に問題があったようでしたらお詫び申し上げます。

はい。「何となくこんなのが欲しいなぁ、というのを書き連ねているだけ」でした。まったく的確な表現です。


「粗製濫造を防ぐのは当然の大前提」と書かれていますが 〜 「良作」であればなんの意味もないでしょう。

「点数の増加は粗製濫造を招く」という文章だと「点数の増加は必然的に粗製濫造を招く」というふうに読めますが、そういうわけではないですよね? 元エントリを読んでも、「点数の増加は粗製濫造を招く危険性がある」という程度の話に感じました。それなら「ああ、そのとおりです。気をつけましょう」で済む話ですよ。私が「薄めて増やそうぜ」なんてことを言ったならともかく、粗製濫造を防ぐのは当たり前のことなんですから。


具体策の提示と言われたって、出版に携わったこともない素人がそんなものを思いつくなら、この世から粗製濫造なんてものは消えてますよ。素人なりに考えれば、「新人賞に頼らずに新人育成に力を入れる」くらいですか。もちろん、どうやったら上手く新人を育成できるかなんて、ますますもって分かりません。現場にいる編集者の方でさえ、どう指導すればいいのか分からないようですし*1
追記(5/25)。http://d.hatena.ne.jp/r-motomura/20060427/p1←これですね。id:hal-eさんが一晩で探してくれました。多謝。


経済的、時間的余裕がある人にとっては 〜 私は否であろうと答えます。

このあたりの話は完全に私が悪いです。誤解を招く表現が多々ありました。


前々回のエントリで私が書いたのは、「月に30冊読め!」ということではありません。読者のキャパシティの上限が月30冊として、これまでのラノベの新刊はなんとか30冊以内に収まってきた。だからライトノベルの全体をおおまかに把握することも可能だった。しかし、これからは読者のキャパシティを大きく越える量の新刊が出るため、全体を把握するなんてことは不可能になる。「全体を把握する(こともできる)」から「全体の中から一部を選ぶ(ざるをえない)」へ消費構造がシフトする、というだけのことを言いたかったのです。これは漫画なんかでも同じですよね。漫画の新刊をほとんど全て買っているというような人は(たぶん)いないと思います。


で、こうやって何かと「漫画」を引き合いに出したのも、誤解を招く要因になったと。


また、メディアとしても一般的な小説と違う 〜 安易に漫画との比較が成り立つというわけではないでしょう。

これは、単に漫画やアニメやゲームをひっくるめた呼称が思いつかなかったので、漫画を代表として登場させただけです。「オタクコンテンツ」じゃ広義すぎるかもしれませんし。重要なのは「小説とは違う」という部分ではなく、「消費されやすいように変形した小説である」という部分です。ライトノベルは消費されやすい。なぜなら、オタクコンテンツだからです。


オタクコンテンツ――まあオタクコンテンツで話を進めますが――はガンガン消費されるものです。漫画の新刊なんて把握しきれないほど出ますし、ライトノベルよりも制作に手間の掛かるエロゲやアニメでさえ、エロゲは月30本以上、アニメは月当たりじゃないにしても今期だけで60本でしたっけ? ライトノベルの中身は立派なオタクコンテンツであるにもかかわらず、他のオタクコンテンツと比較するとライトノベルの点数は明らかに少ないですよね。それは、点数がこれ以上増えると読者のキャパシティを超えてしまうからでしょうか? 


個人的には、「小説である」という固定観念のせいで、ライトノベルは力を出しきれていないのだと思っています。だからこそ、まだ力を出しきる余地がある。この考えが間違いか否かは、これから拡大していくであろうライトノベルが破綻するか否かで分かるでしょう。一緒に行く末を見守りましょう。

*1:この話はどこかのエントリで読んだんだけど、それがどこだったか忘れちゃったなぁ。はてブのタギングはしっかりと…。