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スーパー高校生の君臨するライトノベル

スーパー高校生については、ちょっと昔のエントリだけど↓を読めば。
http://d.hatena.ne.jp/yomimaru/20050803


関係ないけど、「昔の」に対応するのは「記事」で、「新しい」に対応するのは「エントリ」という感じがする。「エントリ」で統一するけども。
あと、以下には『涼宮ハルヒ』シリーズと「サマー/タイム/トラベラー」のネタバレが含まれます。最近、どうも「ネタバレ注意」を書き忘れてしまう。それほど気にするこっちゃないとおもうけど、それほど気にする人もいるんでしょうがない。


…読みましたか。


涼宮ハルヒ』シリーズはよく『サマー/タイム/トラベラー』と比較される。この2つは似ている。しかし、同じ素材で正反対のものを描かれている。共通の構造的として、スーパー高校生の旗振りのもとユートピア建造にいそしむ高校生たち、というものがある。その上で、『サマー/タイム/トラベラー』ではユートピアから脱出する少女(=悠有)とそれを見送る主人公(=卓人)、そして同時にユートピアの終焉が描かれる。一方、『涼宮ハルヒ』、特に『涼宮ハルヒの消失』では、ユートピアから脱出したが再びユートピアに戻る主人公(=キョン)と、それを見送る少女(=長門)が描かれる。


――――――――――――――ここまで前振り――――――――――――――


物語に花を添える「スーパー高校生」。略して「超人」。


超人というのは、読者にはかなり人気があると思うんですね。貴方に合う本を探すスレでも、「『イリヤ』の水前寺みたいなキャラが出てくる作品はありませんか」みたいなのを見たことがある気がするし。


そんなわけで、超人の登場するライトノベルを挙げていきたいと思います。「超人」の個人的な定義は「1.大言壮語」「2.有言実行」の2点です。というか、雰囲気です。雰囲気で選んでます。


貴宮饗子

「響」ではなく「饗」なのが彼女らしいと思う今日この頃です。天才少年集団を支配する絶対的リーダー。性格は典型的な超人ですが、反面、束縛されて自由を持たないキャラでもあります。積極的に「物語」に関わりたがっているのに、一人だけ取り残されているというところは、『きみぼく』の病院坂や『涼宮ハルヒ』のハルヒにも見られる点ですね。関連があるのか分かりませんが。


サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー (2) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー (2) (ハヤカワ文庫JA)



病院坂黒猫

超人とは少しズレるような気もしますが、一般性の欠如という点では他の超人に劣りません。低身長ながら巨乳であり、それをさらりと主人公にアピールするあたりなど、貧乳派の私も思わず萌えてしまう恐ろしさですよ。


きみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)

きみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)



入須冬実

これまた超人からズレているような気がしますが。しかし『女帝』の二つ名に相応しいカリスマ性を持ったキャラクターです。周囲を操るということにかけては随一なのではないでしょうか。


愚者のエンドロール (角川文庫)

愚者のエンドロール (角川文庫)



高天原A

恋愛原理主義者の異名を持つ、桜ヶ丘高校の生徒会長様です。名前が読みにくいですが「たかまがはら・はじめ」です。そして美少女です。作品自体がベタを意識してつくられているからか、既存の超人キャラを意識して作られた超人、といった感じがします。


殺×愛1―きるらぶONE (富士見ファンタジア文庫)

殺×愛1―きるらぶONE (富士見ファンタジア文庫)



涼宮ハルヒ

いわずもがなですが、行動力抜群のSOS団の団長です。何気に頭がいいのですが、わりと馬鹿なことしかしません。それもまた超人の特徴の一つですが。


涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)



宮野秀策

ハルヒ+古泉×2といった趣の、EMP学園退魔斑斑長です。比喩ではなく人を超えてしまいそうなあたり、さすがといった感じですね。


学校を出よう!―Escape from The School (電撃文庫)

学校を出よう!―Escape from The School (電撃文庫)



水前寺邦博

園原中学校新聞部の部長にして「園原電波新聞」の編集長です。そうか、中学生なんだなぁ。ライトノベルにおける二大超人はと訊ねられれば、私なら、前述の宮野とこの水前寺を推しますね。超人の要件を全て満たしているキャラクターでしょう。




佐山・御言

ごめん。『終わクロ』は二巻までしか読んでない。たしか超絶的な変態だったと思います。『終わクロ』には熱狂的なファンがいるので、きっと誰かが補足してくださるでしょう。




林水敦信

陣代高校の生徒会長閣下であります。奇人でありながらも周囲との摩擦を抑えることのできる、非常に冷静で知的な人物であります。「主人公の良き理解者」という言葉がこれほど似合うキャラはいないと思われます。