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WINDBIRD

ライトノベルネタブログ

あなたがそうだと思うライトノベルの定義は?

book ライトノベル

タイトルが疑問形なのは他人の定義を知りたいからなのですが、とりあえず以下に自分の考えを書いておきます。考えに考えを重ねたものではなく、昨日寝る前にパッと思いついたものなので恐縮ですが。


そのまえにひとつ。
かつて、数多の名だたるライトノベラーが、ライトノベルの定義を決めようとして散っていきました。いくつもの屍を積み重ねた後、ひとつの結論が出されました。
あなたがそうだと思うものがライトノベルです。ただし、他人の同意を得られるとは限りません。」
これは「答えなんか出ねーからチラシの裏にメモってろ」という意味になります。つまり、この言葉の下では“ライトノベルの定義についてチラシの裏に書く権利”が全ての人間に保障されることになるのです。ブログがチラシの裏かはさておき、私も気軽に書いてみたいと思います。

内容からみたライトノベル

http://d.hatena.ne.jp/sukeza/20060720/1153385288

え、「ライトノベル」ってジャンルを表す言葉だったんですか?・・・それは違うんじゃないかな。


ライトノベル」ってね、得体が知れなくて恐ろしいんですよ。
これが「恋愛小説」とか「歴史小説」なら怖くない。だって中身が透けて見えているから。「恋愛小説」の棚から手にした本には必ず恋愛が描かれているし、「歴史小説」には歴史上の事件や社会体制を枠組みにした物語がかかれているはず。
でも「ライトノベル」だとそうは行かない。そもそも「ライト」ってなんだ?軽い小説?右傾化してる小説?そこに何が書かれているかが全く透けてこない。
これは恐ろしい状態ですよ。自分が手にとった本が聖書なのか地雷なのか予想できないんだから。
というわけで、ライトノベルをジャンルとするには無理があると主張させていただく。強いて言うなら「若年層向けカテゴリー」、こんな感じかな。

ライトノベルはジャンルではない」というより、「ライトノベルはどのジャンルも含むジャンルだ」という方が近いのではないでしょうか。
恋愛小説では必ず恋愛が描かれ、歴史小説では必ず歴史が描かれ、SFではセンス・オブ・ワンダーが描かれ、ミステリでは謎が描かれ、そしてライトノベルではその全てが描かれるのです。ノンジャンル、というよりオールジャンルでしょうか。
どんな作品でも、たとえイラストがなかろうが小説でなかろうが、ライトノベルというジャンルの中ではその存在が許されるのです。多様性こそがライトノベルの最大の特徴だと言えるでしょう。
ちなみに、この「多様性」のことをマニフォルドと言います。ここテストに出ますよー。
という点がまずひとつ。

外見からみたライトノベル

多くの小説とは違い、ライトノベルは外見からも判断されます。文庫サイズで発売される、挿絵がついている、漫画チックなイラストが配された表紙である……。あるいは「ライトノベルレーベルから出ているものがライトノベル」というトートロジー的な意見もあるほど。これらを以って「ライトノベルとはパッケージングのことだ」と言う人もいた気がしますが、誰だったかなぁ。
んだけども、別に「イラストがあるからライトノベル」じゃないんですよね。じゃあ御影瑛路の作品ライトノベルじゃないんですかって話ですよ。「イラストがあるからライトノベル」ではなく「イラストがあるからライトノベル度が1ポイント増加」みたいな感じなのです*1
という点がふたつめ。

本質からみたライトノベル

「文庫サイズである」「挿絵がある」「イラストがある」「ライトノベルレーベルから出ている」…これらの条件すべてに当てはまらないライトノベルは存在するか? …存在するような気がします。なにせライトノベルってなんでもありですから。
私も昔は「純文学とライトノベルは対立するものだ」と思っていましたが、最近では「いや、純文学版ライトノベルあるいはライトノベル版純文学も存在するんじゃね?」と考えをあらためるようになりました。ってあんまり関係ないか。
要するに何が言いたいかというと、「ライトノベルらしさ」とでも呼ぶべき“何か”が存在するのではないか?ということです。ハードカバーでイラストどころか挿絵もなくて文章も堅くて萌えの欠片もないものでも、「ライトノベルらしさ」さえあれば、それはライトノベルなのではないか。まあ、「その『ライトノベルらしさ』とは何か」と訊ねられても、「いや『ライトノベルらしさ』だよ」としか答えられないのがもどかしいですが。
ちなみに、この「ライトノベルらしさ」の呼称を募集中です。「ルート・アンシィ」という仮称もありますが、著作権的にいろいろヤバい上にわかりにくいので。よろしくお願いします。
という点がみっつめ。

まとめよう

以上の3点をX軸・Y軸・Z軸として3次元的にとらえれば、ライトノベルの概観がわかるのではないかと思われます。いまんとこ、これが私の「ライトノベルの定義」ですかね。わかりにくかったらすみません。


さて、それでもみなさんも「ライトノベルの定義」というやつをじゃんじゃんと書きましょう。カオスの中からいよいよ絶対的な定義が生まれるかもしれませんから。


関連:
ライトノベルを頻繁に語るサイトは、目につくところに自分のライトノベル観を提示しておくといいんじゃないかな - SSMGの人の日記


追記。
大事なことを忘れてました。
「ターゲットは中高生である」
ライトノベルはこれを基準に作られていることが多いです。
誤解のないように言っておくと、これは実際に買う人が中高生であるかは関係がありません。コンセプトが中高生向け、ということです。中高生向けに作られているのと、実際に中高生に売るのとは、話が別だと思います。


んで、そのコンセプトを実現するために。

  • 主人公が中高生。
  • 学校が舞台。
  • エンターテイメント。
  • 安い。
  • わかりやすい文章。
    • 挿絵が最大限に利用される。
  • 漫画的。
    • オタク的。

といった点が重視されます。まとめて言えば「軽い」でしょうか。
もちろん「上記を全て満たしていないとライトノベルではない」というわけでもありません。

*1:例→http://homepage3.nifty.com/alisato/lameta/ln_chk.htm