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ライトノベルあとがき傑作選

ライトノベルの特徴として、あとがきの標準装備があるわけですが、中にはすごく面白いあとがきがあったりするわけです。ライトノベルあとがき御三家は、たぶん「時雨沢恵一」と「乙一」と「桜庭一樹」あたり。実のところ似たようなネタを以前どこかで見たような気がするのですが気にしません。挙げていきましょう。


黄色い花の紅 (集英社スーパーダッシュ文庫)

黄色い花の紅 (集英社スーパーダッシュ文庫)


このエントリを書こうと思ったのが、この作品を読んだから。たった2ページの短いあとがきですが爆笑モノです。こんなことをして作者の作家生命は大丈夫なのか、と思ってしまうくらいのインパクト。



僕らA.I. (富士見ミステリー文庫)

僕らA.I. (富士見ミステリー文庫)


知る人ぞ知る名あとがき。本編もあとがきも家族愛をテーマとしているのですが、むしろあとがきの方の評価が高いくらい、一つのエッセイとして完成しています。亡くなったお祖父さんを口寄せしてもらうために恐山へ向かうお祖母さんと作者の旅路が、合間にお祖父さんとの思い出が挟まれつつ描かれています。いい話です。



ちーちゃんは悠久の向こう (新風舎文庫)

ちーちゃんは悠久の向こう (新風舎文庫)


まあなんというか、ある意味で話題になったあとがき。若さと青さと痛さを醸しだす名文だと思います。



火目の巫女 (電撃文庫)

火目の巫女 (電撃文庫)


史上初(?)、横読みが仕込まれたあとがき。しかも2chネタ。これも話題になりましたねぇ。



GOSICK―ゴシック (富士見ミステリー文庫)

GOSICK―ゴシック (富士見ミステリー文庫)


あとがきが12ページもあるという恐ろしさ。その中で「ザ・ゴールデンブラジャー」や「狛犬泥棒」などの名エピソードが披露されています。ザ・ゴールデンブラジャーですよ。タイトルだけで勝ち組です。



きみにしか聞こえない―CALLING YOU (角川スニーカー文庫)

きみにしか聞こえない―CALLING YOU (角川スニーカー文庫)


手元にないんでうろ覚えですが、この本に収録された短編と某アメリカ映画のネタが被ってしまって、必死にパクリでないことを主張するあとがきじゃなかったでしたっけ。まあ、うろ覚えでも問題はありません。スニーカー三部作のあとがきはどれも最高に笑えますから。余談ですが、表題作の「Calling You」は個人的に乙一作品の中で三指に入るくらい好きです。



時雨沢の場合は、すごいのがありすぎて、ファンでもない自分には判断できないのでパス。誰かよろしくお願いします。