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ライトノベルネタブログ

ツンデレもヤンデレも超えた“虐デレ”――『タザリア王国物語』

一年ぶりに新刊が発売された記念。
電撃文庫ライトノベル『タザリア王国物語』の宣伝(?)エントリです。
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簡単なあらすじ

 貧民窟で暮らしていた孤児のジグリットは、皇子にそっくりだったことから影武者として王宮に住まわされることになる。しかしそこには凶悪な皇女・リネア様がいたのだった。ひたすら虐められ貶められ蔑まれるジグリットに安らぎのときは訪れるのだろうか…!

作品全体の紹介

 この作品は、ストーリーだけ見ればわりと地味なファンタジー戦記物です。わりと地味というのは、いまのところほとんど戦争がなく、せいぜい小競り合いやちょっとした内戦が起きた程度だから。常勝の皇帝と不敗の提督が奇策を駆使して雌雄を決するようなのを期待すると肩透かしをくらうでしょう。
 なので、よく考えたら戦記物というのは正しくないですね。どちらかというと歴史小説的な作品と言えるでしょうか。三巻の時点で、一巻から何年くらい経ってるんだったか。そのあいだに起こる様々な出来事が描かれていく。そういう作品です。
 しかし、この作品を読んだあとにそれでも「地味」と評することができる人は少ないでしょう。というのも登場人物たちがあまりに個性的だからです。復讐に燃える踊り子、性同一性障害の射手、死姦大好き皇帝、殺人ロリータ、ツンデレな家庭教師(男)、ヤンデレな最強騎士(男)etc...。彼らの葛藤や愉悦が生き生きと描かれるところがこの作品の最大の魅力だと言えるでしょう。
 そして、そのなかでも圧倒的な存在感をもって作品世界に君臨しているのがリネア・タザリア皇女――リネア様*1なのです。
 リネア様の素晴らしさはなかなか語りつくせるものではありません。単純に「ツンデレ」や「ヤンデレ」と言ってしまえれば簡単なんですけど、リネア様はツンデレというには過激すぎ、ヤンデレというには冷静すぎる、なんとも形容に困る存在なのです。とりあえずリネア様の行動をいくつか書いてみましょう。


 以下、一巻の超ネタバレが入ります。ここまで読んで「そんなに勧めるなら買ってきてやるぜ」と思った方は書店で三冊まとめ買いしてください。「ううむ…まだ迷うなぁ…」という方だけ続きをお読みください。

リネア様の行動例

<虐殺編>

ジグリットがリネア様の虐めに耐えかねる
  ↓
ジグリットが城を抜け出して故郷の貧民窟に帰ろうとする
  ↓
貧民窟が焼き尽くされる


 なんという虐殺皇女。これだけ見ると「流行りのヤンデレってやつ?」と思われる人もいるでしょう。しかし、リネア様は病んでなどいません。これが素なのです。ナチュラルに虐殺をやってのける、それがリネア様なのです。


<デレ編>

ジグリットに木に登るよう命令するリネア様
  ↓
ジグリット、木から落ちる
  ↓
リネア様、顔面蒼白


 なんというデレ皇女。虐めの中に垣間見えるデレなどいとおかし。しかも、リネア様は自身の感情を自覚されていないのです。彼女にしてみれば下賎の者を躾けているだけ。恋する皇女はせつなくて卑しい孤児を想うとすぐ暴力を振るっちゃう、それがリネア様なのです。

まとめ

 まあ、このようなリネア様を表現する言葉として、便宜的に「虐デレ」というのを考えてみたのですが(別に定着しなくてもいい)。いかがでしょう。スクイズの言葉様とか好きなら是非買うべきだと思うんですよ。3巻のリネア様も凄まじいですよ。わくわくですよ。続きを読みたくなりませんか。俺は読みたい。
 作者ブログによると、既に四巻は書きあがって五巻を執筆中ということで、打ち切りの可能性は低いと思われるのですが、前作『ダビデの心臓』のことを考えると…考えると…うぼぁー。

関連サイト

|| Not Found ||(作者HP。作品紹介ページあり)
REVの雑記::Group::Lightnovel - リネア様がみてる2chリネア様ネタまとめ)

*1:様付けは必須