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2008年上半期ライトノベルサイト杯投票

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keyword:2008年上半期ライトノベルサイト杯

新規部門

スーパーの半額弁当を巡って争う狼たちの物語。徹頭徹尾バカ小説なのに、あれ、なんだか読んでるうちに血潮が滾ってきますよ…? とりあえず読む前に何か食べておくことをお勧めします。でないとお腹が空きすぎて死にます。読んだ後はスーパーに行ってみましょう。「この豚どもめ…」とか呟きつつ狼気取りで弁当を買いたくなります。マジです。
【08上期ラノベ投票/新規/9784086304306】


征服娘。 (集英社スーパーダッシュ文庫)

征服娘。 (集英社スーパーダッシュ文庫)

大航海時代っぽい世界を舞台に、野望に燃える美少女と、彼女に忠実な侍女が活躍する、百合百合女商人一代記、みたいな感じ。男が権力を有する社会において、二人の少女は時に堂々と、時に腹黒く、男たちを惹き付け、そして翻弄する。かわいいとかっこいいが両立しているんですよね。いま最も続編を読みたい作品のひとつです。
【08上期ラノベ投票/新規/9784086304023】


ロミオの災難 (電撃文庫)

ロミオの災難 (電撃文庫)

ロミオとジュリエット』の上演を目指す演劇部員たちに、死んだ演劇部員の“恋心”が取り憑いて、主人公を中心とした五角関係が形成されてしまう。…と書くとコメディチックですが、実際のところはかなりシリアス。ヒロインたちは競って主人公に迫り、次第に自身の感情と死者の感情の境界が曖昧になり、やがて嫉妬のあまり殺し合いを始める…。上半期最高の修羅場ラノベと言っても過言ではない良作です。
【08上期ラノベ投票/新規/9784840241526】


死神ナッツと絶交デイズ (MF文庫J)

死神ナッツと絶交デイズ (MF文庫J)

未来予知少女が生きている世界か、絶交少女が生きている世界か、主人公はどちらかを選ばなくてはならない…「なに言ってやがんだヒロインは二人とも俺のものだぜ!」とばかり主人公が平行世界を行ったり来たりする、時間SF系やりなおし物。いや、実際のホローくんはそんなアグレッシブな主人公じゃないけど。主人公たちの三角関係と、「平行世界」という設定が、上手く絡みあっていて素晴らしいのです。
【08上期ラノベ投票/新規/9784840123211】


とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫 い)

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫 い)

みんな投票するだろうから回避しとこうかと思ったんだけど、やはり投票しないわけにはいかないんだよな。王道は強い。飛空士と姫様が二人きりで空の旅を続けるうち、当たり前のように恋愛モードに突入。そういう話。読者が驚くような展開はないけれど、読者が期待するとおりのラブロマンスを読めるはずです。
【08上期ラノベ投票/新規/9784094510522】


既存部門

塔の町、あたしたちの街2 (ファミ通文庫)

塔の町、あたしたちの街2 (ファミ通文庫)

完結記念。打ち切りじゃないですよ。たぶん打ち切りだけど打ち切りじゃないんですよ。打ち切りさえ演出に思えるくらいに凄まじい、なにか執念、怨念すら感じられるような傑作。この切なさは筆舌に尽くし難い。
【08上期ラノベ投票/既存/9784757741751】


リネア様のご尊顔をカラーで拝せるのは『タザリア王国物語3』だけ! リネア様! リネア様万歳! シリーズも三巻目に入り、リネア様の所業はますます残虐さを増し、ジグリットへの愛情もまたとどまることを知らない。この「虐」と「愛」の落差こそがリネア様の真骨頂。ああ、リネア様麗しいよリネア様…!
【08上期ラノベ投票/既存/9784840241489】


傷物語 (講談社BOX)

傷物語 (講談社BOX)

個人的には『化』よりも『傷』のほうが好きです。最近の西尾維新には毒っ気が足りないと思っている俺のような読者は、(まあ既読だろうけども)もし万が一にも未読なら、是非ともこの『傷物語』を読むべき。ハートアンダーブレードの、人を人とも思わぬ傲慢さ、残虐さ、そして阿良々木くんを思いやる優しさに、萌えまくるべきです。
【08上期ラノベ投票/既存/9784062836630】


さよならピアノソナタ〈2〉 (電撃文庫)

さよならピアノソナタ〈2〉 (電撃文庫)

もう神楽坂先輩に尽きる。普段はぜんぜん何ともない風で、でも不意に傍にやってきて、殺し文句をさらっと放っていく。この上半期、音楽系のラノベはもう一つ、『ぶよぶよカルテット』があったけれど、それよりも『さよならピアノソナタ』を推すのは、ひとえに神楽坂先輩のためです。
【08上期ラノベ投票/既存/9784840241953】


ゆらゆらと揺れる海の彼方〈9〉 (電撃文庫)

ゆらゆらと揺れる海の彼方〈9〉 (電撃文庫)

既に9巻まで発売されていて、しかも一冊一冊が異常に分厚いために、新規読者にとっては買いづらいシリーズになってしまっている点。そして7巻からずっと外伝が続いているために、シリーズ全体ではまとまりがないように感じられる点。この二点のせいで、尻上がりに面白さを増しているにもかかわらず、作品の評価は下がりまくっている気がします。面白いのに。面白いのに! とりあえず、1巻から買う余裕がない方は、外伝が始まる7巻から買ってみるといいかもしれないと思うのであります。
【08上期ラノベ投票/既存/9784840241908】