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ライトノベルネタブログ

ライトノベル萌杯にかこつけて好きなヒロインについて語る

川嶋亜美(『とらドラ!』)

とらドラ!〈9〉 (電撃文庫)

とらドラ!〈9〉 (電撃文庫)

亜美ちゃんである。大河やみのりんが余裕ぶっこいて“エクストリーム身の引き合い”に精を出してる中、そこに加われないために全体が見えてしまっている亜美ちゃんが、自分を殺して(るつもりで)皆のために頑張ったりして、大人っぽく振舞ってるけどやっぱり子どもで、竜児と二人きりになったりしたら耐え切れずに本音を漏らしちゃうあたり、涙なしには読むことができない。

あたしのことも、一から入れてよ。出来上がった関係の『途中』から現れた異分子じゃなくて、スタートのそのときから、あたしも頭数に入れて。

信じて、作戦通りなんかじゃない。……こうなればいいなんて、思ってたんじゃない。ほんとに、思ってなかったのよ。

あたしが悩んでるときにも、傷ついてるときも、いっつもいっつも気づいてくれなかったじゃん! あんたは、いっつも、あたしのことには気づいてくれなかった!

泣ける。

国崎李里(『激辛!夏風高校カレー部(いもうと付)』)

激辛! 夏風高校カレー部 (いもうと付) (集英社スーパーダッシュ文庫)

激辛! 夏風高校カレー部 (いもうと付) (集英社スーパーダッシュ文庫)

通称「姐御」。作中で最も強く、最も美しいキャラであり、積極的に主人公と絡み、デートまでして、でも敢えなく幼馴染や妹に敗れ去ってしまう。典型的なサブヒロインである。いやこの状況で姐御が負けるとかありえんだろ、どう考えても主人公は将来、姐御と一緒にカレーがおいしい喫茶店をやらざるをえないだろ、と思うんだけど、それでも負けてしまう。妹なんて出番はめちゃくちゃ少ないのに、何故かタイトルで強力にフィーチャーされてるし、表紙やカラー扉絵に出てたりもするんだぜ。いや確かに妹もかわいいけど!
こうした不公平な扱いをされても健気に頑張るのがサブヒロインというものである。いうなれば敗者の美学。姐御には個人的に敢闘賞を贈りたい。

神楽坂響子(『さよならピアノソナタ』)

さよならピアノソナタ〈4〉 (電撃文庫)

さよならピアノソナタ〈4〉 (電撃文庫)

亜美ちゃんも姐御も、そして神楽坂先輩も、序列をつけると3番手くらいのヒロインである。『ピアノソナタ』で言えば1番手はまふまふ、2番手は柔道、3番手が神楽坂先輩、みたいな*1。3番目のヒロインは、実はいちばんモテる設定だったりするんだけど、高嶺の花すぎて主人公にとっては最初から恋愛の対象外で、また主人公とその仲良しグループには属さない(属せない)ので、どうあがいても付き合いの長い幼馴染や妹には勝てない、みたいなポジションである。
んで、神楽坂先輩が素晴らしいのは、そうしたヒエラルキーに真っ向から立ち向かっている点なのだ。さすが革命家である。まふまふはコミュニケーション不全もいいところだし、柔道なんてビビって告白すらしないのに、神楽坂先輩はあの感動的なまでに鈍感な主人公に対して最大限に手を尽くし、告白にまでこぎつけ、そしてかっこよく敗れ去ったのである。そんな彼女に萌えずして誰に萌えるというんだまったく。
あ、でもユーリは萌える。

朝倉美羽様(『文学少女』シリーズ)

“文学少女”と恋する挿話集 1 (ファミ通文庫)

“文学少女”と恋する挿話集 1 (ファミ通文庫)

性根の腐りきったラノベヒロイン部門では間違いなく第一位。理不尽な我侭を言うラノベヒロイン部門でもたぶん第一位。それが美羽様だ。驚異的なヤンデレパワーを発揮して心葉くんを悲劇のヒロイン*2の座に叩き落した美羽様も、いまではすっかり丸くなってしまって図書館でバイトとかやっているけど、俺はいまでも彼女が最高に輝いていた瞬間*3を忘れていない。琴吹さんも好きだけどね。
『恋する挿話集』では、美羽様には幸せになって欲しい、でも芥川くんとはくっついて欲しくない、心葉くんはどうして美羽様を見捨てて妖怪を選んだんだ、ちくしょう妖怪め、という感じの葛藤が楽しめます。マゾにおすすめ。

御神楽あやめ様(『学校の階段』)

学校の階段〈7〉 (ファミ通文庫)

学校の階段〈7〉 (ファミ通文庫)

7巻は完全に対象期間外だけどあやめ様が表紙なので*4
圧倒的な美貌・カリスマ・そして腹黒さで生徒会長選の最有力候補となるも、なんの因果か主人公に敗北。その後、主人公に請われて生徒会に入り、ダメな会長を補佐する完璧な副会長、みたいなポジションに収まるが、実際には主人公には頭が上がらないという、なんというか美味しすぎるキャラ。あれだよね、周囲からは恐妻と思われてるけど自宅では亭主関白みたいな。高飛車な性格と、主人公にデレデレな態度が、類稀なるギャップ萌えを生み出す。素敵すぎるよあやめ様。「犬様」とか言っちゃだめですよ。

リネア・タザリア様(『タザリア王国物語』)

リネア様はヤンデレではない。これだけは強く言っておく。某主催者はクイーン・オブ・ヤンデレとか言ってるけど、リネア様信者としては異論を唱えざるを得ない。放火も、侍女も、売国も、足も、鍋も、どれもリネア様は素でやってるんだよ! 病んでないんだ、リネア様にとってはそれがごく普通の愛情表現なんだよ! だから素晴らしいんじゃないか!!!*5
ともあれ、もっと多くの人がタザリアを読んで、リネア教徒がもっと増えればいいなと思います。女からも男からも異常に愛される(というか異常な愛され方しかしない)かわいそうな主人公を読めるのはタザリアだけ!


以上。
前半3人は「報われないサブヒロイン」、後半3人は「凶悪なサブヒロイン」という感じか。『狼と香辛料』のエーブ・ボランも入れたかったけど既存部門6人になっちゃうんで泣く泣く外した。そもそもキャラ対象の投票で新規作品と既存作品を分ける必要はないと思いますよ。巻数の多い既存作品の方がどうしてもキャラが多くなっちゃいますし。分けるとしても「既存キャラ部門」「新キャラ部門」ですよね*6


2008年下半期ライトノベル萌杯
【08下期ラ萌投票/既存/9784048672658/川嶋亜美
【08下期ラ萌投票/新規/9784086304597/国崎李里】
【08下期ラ萌投票/既存/9784048674294/神楽坂響子】
【08下期ラ萌投票/既存/9784757745780/朝倉美羽】
【08下期ラ萌投票/既存/9784757744790/御神楽あやめ】
【08下期ラ萌投票/既存/9784048674300/リネア様】

*1:とらドラ!』で言えば1番手は大河、2番手がみのりん、3番手が亜美ちゃん。

*2:“文学少女”シリーズの真のヒロインは心葉くん

*3:具体的には『慟哭の巡礼者』あたり

*4:最新刊は9巻

*5:…なんか神学論争っぽい。

*6:それだとたぶん分けられないけど