わりと意見が分かれているのが面白いので、軽くまとめておく。
設問 面白いのに売れないのは何でだぜ? どうしたら売れるんだぜ?
まず発端。
新城カズマの新作「15x24」が面白い、のだけど・・・ - 平和の温故知新@はてな
知人と『「15x24」が評判良いんだけど売れてないような気がする』という話になったので改めて取り上げてみます。
回答1 ミステリーとして売ればいいよ
新城カズマの新作「15x24」が面白い、のだけど・・・ - 【世界中の】ub7637と隣り合わせのHIGHな青春【迷宮】
最近のライトノベルは、ジャンルが固定化されてきたというか、こういう類の作品が大きく売れる土壌がなくなってきてるように感じるな。逆に、ライトノベルとの境目がすでに失われて等しいミステリーとして売った方が、いいんではなかろうか。
回答2 売れ線で稼いでマニアックな作品に先行投資すればいいよ
マニアックなライトノベルが売れない話、あるいはカジュアルなライトノベルに偏っている話 - WINDBIRD
マニアックなライトノベルは保護されるべきであるとかそういうような話 - WINDBIRD
カジュアル作品を売って儲けた金でマニアック作品を保護するようなシステムを目指したら良いのではないでしょうか。
「保護」という言い方は良くない、「先行投資」にしときなさいと指摘されたのでそうする。
回答3 非ラノベ読みに売り込んでじわじわ知名度を上げていけばいいよ
マニアックなものが売れないのかという議論に反応してみる - 小説☆ワンダーランド
初動的な売り上げよりもハヤカワがうえお久光を引き抜いたり、ダ・ヴィンチのプラチナ本やこのミスあたりに『15×24』が入ったりして非ライトノベル読者層にもじわじわと浸透していけばそれで結果オーライじゃないの?
回答4 他ジャンルはもっとひどいよ、マニアックな作品を出せるだけ希望があるよ
でまぁ、実際には売れてないのかもしれないけど、一応マニアックな新作を続々出版する体力がある分だけ、ラノベ業界ってのはまぁ比較的希望があるんじゃないかしらと思うわけですよ。売上げや実際の作家の待遇がどうなってるのかという、生々しい話は置いといての話ですが。
回答5 フックがないから売れないんだよ、口コミで広げていくしかないよ
読者を惹きつけるフックが弱い作品は、それが名作だろうが傑作だろうが売れ行きが伸びない可能性が高いものなのだ。逆にいうと、そのフックがつよい作品は、内容がいまいちでもベストセラーになったりするということですね。
うーん、平和さんが「「平和の温故知新」が選ぶ今年の最高傑作」とかに選んだらいいんじゃね?
「平和さん」というのは、この話題の発端となったラノベサイト界の重鎮id:kim-peaceさんのことですよ、と一応補足。
回答6 キャッチーさがないから売れないんだよ、アルファブロガーに紹介してもらおうよ
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売れる作品を作るためにはどこかにキャッチーさがなければならなくて、「15×24」にはそれがない。
そのためには、前にも書いたけどdankogaiとか、スゴ本の人とかホリエモンとか、むしろそういう人たちに書評を書いてもらったほうがいいと思うんですよね。
id:kaienさんが「ラノベオタの口コミで広めていけばいい」と言っているのに対して、ラルフさんは「ラノベオタなんて影響力ないんだから、非ラノベオタの有名人に広めてもらったほうがいい」と言っている。
回答7 スーパーダッシュ文庫が配本を絞ってるのがいけないんだよ
全ての人間がネット感想とかでラノベを買ってるわけではない、というかそれ以外の素の状態で書店へ行ってラノベを買う人間の方が大半だろうから、初版刷部数が少ない状態でネットから波を起こすのは至難の業だと思う。
電撃文庫から出せばいいよ!