まずおさらい。
メディアワークス文庫とは、業界屈指の“ライトノベル”(という呼称)嫌いで「ライトノベルをぶっ壊せ!」といったような文脈でしか“ライトノベル”という言葉を使わないことで有名な電撃文庫編集部を擁するアスキーメディアワークスが贈る、12月16日に創刊される新しいライトノベルレーベルです。
ライトノベルの主読者層である中・高校生ではなく、それよりも上の年齢、つまり「そろそろライトノベルを卒業しようかな」あるいは「もう卒業しちゃったよ」という人向けの作品作りを目指しているようで。
ちなみに創刊ラインナップは、
メディアワークス文庫 - 創刊 - ラノベの杜
メディアワークス文庫
12/16発売
●シアター! 【著:有川浩】
●カスタム・チャイルド ―罪と罰― 【著:壁井ユカコ】
●探偵・花咲太郎は閃かない 【著:入間人間】
●龍盤七朝 ケルベロス 壱 【著:古橋秀之】
●陰陽ノ京 月風譚 黒方の鬼 【著:渡瀬草一郎】
●すべての愛がゆるされる島 【著:杉井光】
●〔映〕アムリタ 【著:野崎まど】
[第16回電撃小説大賞<メディアワークス文庫賞>]
●太陽のあくび 【著:有間カオル】
[第16回電撃小説大賞<メディアワークス文庫賞>]
そんなメディアワークス文庫が「俺たちはライトノベルじゃねーから」と言っているらしい。
「メディアワークス文庫はライトノベルではありません」 - 主にライトノベルを読むよ^0^/
249 イラストに騙された名無しさん [sage] 2009/11/18(水) 02:19:49 id:Rx93OAe1
本屋バイトの杉井だが、今日メディアワークス文庫の注文書が来てた。
「一般文庫ご担当者様」宛になってた上、太字ゴシックでデカデカと
「メディアワークス文庫はライトノベルではありません」
とか書いてあって笑った。
もちろんこれは「メディアワークス文庫はライトノベルじゃなくてライトノベルレーベルですよ」といった意味ではないのでしょう。でも、じゃあなんて呼べばいいの?
個人的には“ミドルノベル”を推します。誰もが思いつく感じではありますが、「ライト」ノベルから「ミドル」ノベルへと移行するのはやはり自然な流れですし、また、中年サラリーマンの異能バトルとか中年貧乏侍のハーレム物といった、中高年向けの「ヘビー」ノベルが今後つくられることへの含みを持たせることもできます。
具体的な範囲としては、まずメディアワークス文庫に加えて、いまだに特異な立ち位置を保っている徳間デュアル文庫。さらには幻狼ファンタジアノベルス、トクマ・ノベルズEdge、朝日ノベルズ、講談社BOXと講談社ノベルスの一部の作品、などのノベルス系レーベル、といったあたり。特に、トクマ・ノベルズEdgeはそのものずばり“ミドルノベル”を自称していたことがあったような記憶がおぼろげに。
そんな感じで。
みんながそれぞれ好き勝手に提案しているだけでも、どの呼称が使われるか(あるいはやっぱり“ライトノベル”と呼ばれるか)、自然と定まっていくんじゃないかなぁ、と思うので、みなさん、それぞれ好き勝手に呼称を提案しましょう。そっちのほうが楽しいですしね。