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ライトノベルの「ライト」に大した意味はない

ライトノベルを読んだことがない人が、「ライトノベルとは何か」を考えるとき、よく手がかりにされるのが、この「ライト」という単語です。「ライトノベルと呼ばれているからには、きっと軽い小説であるに違いない」と。

ライトノベルに対して使われる「ライト/軽い」という形容には、主に三つの意味が含まれています。

  1. 読みやすい
  2. 物語が明るい
  3. ページ数が少ない

以上から「ラノベって会話文中心でページ下半分が真っ白で登場人物が誰も悩まないラブコメじゃないと駄目なんだろ?」みたいな認識をされてしまうのですが。

端的に言って、それは間違いです。

ライトなのもあればヘビーなのもあります。文字の詰まったラノベ。残酷描写のあるラノベ。鬱展開のあるラノベ。分厚いラノベ。いろいろあります。

「会話文が多い」と言えば、ハルヒのヒット以降は「地の文で主人公が延々と独白するのがラノベ」とも言われるようになりましたけど。結局、そういうのは売れた作品だけを見ての思い込みなんですよね。

ただ、ラノベ読者でも「ライトノベルは軽いものだ」と主張する人は少なくありません。これは長らく「軽さ」が批判の対象とされてきたことの反動なのでしょう。「軽くて何が悪い! 重いのがいいなら純文学でも読んでおけ!」と言うわけです。

私としては、そういう「ライトノベルは軽くあるべし」というのも不健全だなあ、と思うのですが。もちろん「重くあるべし」というわけでもなく。

ともあれ、ラノベを読まない人が「ラノベには軽いものしかない」と思って去っていくのは何とか引き止めたいですよね。

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