電子書籍でライトノベルを買うとなると、おそらく「Kindle」か「BOOK☆WAKLER」の二択になると思いますが(他のストアを使っている人がいたらすみません)、ラノベ読み的にはどちらのほうが良いのでしょう。
個人的にはB☆Wを使っています。電子書籍ストアとしては致命的なほどシェアの少ないB☆Wですが、それをなぜ利用しているかと言えば、運営元のKADOKAWAがラノベを多く出している出版社だからです(もちろんB☆WではKADOKAWA以外の出版社のラノベも買えますよ)。
参考
Kindleストア利用者が半数越え――OnDeck電子書籍ストア利用率調査 - ITmedia eBook USER
やっぱりラノベはBOOK☆WALKERだった・・・ #ララノコン | ビバ☆電子書籍! 出版社の大挑戦せきらら日記
一方のKindleは、世界中から絞り上げた資金力と、ハード・ソフト両面での技術力を備えており、日本国内でもシェアNo.1で絶好調。ライトノベルと関係なければ俺だってKindleを使うと思います。
では、「どちらが使いやすいか」とかではなくて、「俺の好きなライトノベル作家たちの利益になるのはどちらか」ということを考えてみましょう。
単純に考えれば、KADOKAWAが儲かったほうが良いだろうと思います。Amazonが他の電子書籍ストアを駆逐して、好き放題に値段をつけはじめたり、勝手な基準で作品を削除しはじめたりしたら大変なわけで、そこはKADOKAWAの方を信頼しているわけです。
しかし、そこで「セール」というやつが絡んできます。たまに半額セールだの80%オフだのを見かけますよね。KindleのセールはAmazonが自腹を切っているらしいのですが、となるとB☆WのセールはKADOKAWAが自腹を切っているということになります。そんな金があるなら作家さんに還元してやれよ、と思うのですがさておき。
Kindleセールに乗っかっても(短期的に)損をするのはAmazonだけなのでいいのですが、B☆Wセールに乗っかったときに値引き分だけKADOKAWAの業績が悪化したとすると、それは回りまわって作家さんの方にしわ寄せがいくんじゃねえの、と思うわけです。
そもそも百戦錬磨のラノベ読みなら、セールされようがされまいが買いたいものはすべて買うわけで、ストアの方だって「おまえらのために割引してるんじゃねえよ」って感じでしょう。普段はあまり本とか読まないけどこんなに安いから買ってみるか、という人がターゲットじゃないんですか。
関連
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というわけで「電子書籍でライトノベルを買うならセールやってないときのBOOK☆WALKERで買うべし」という結論になったんですが、いかがでしょうか。
追記
あ、それとKADOKAWAとDWANGOの合併で、BOOK☆WALKERアプリやストアの改善を期待したいところ。いずれは「資金的にも技術的にもKindleよりB☆Wの方が優れているんだから迷うことないよね」ってなくらいになってほしいものです。(ニコニコの電子書籍もしょぼいから期待できないとか言ってはいけない)