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WINDBIRD

ライトノベルネタブログ

「創作」を登山にたとえるか採掘にたとえるかという話

つまり、遥か高みに目指すものがあって、みんながそれに向かって一斉に登っている、というイメージ。


もちろん山はいくつもあるんだろう。高いものから低いものまで、険しいものからなだらかなものまで、美しい景色から奇怪な景色まで。


目指すところが高く険しくなるほど登山は難しくなる。美しい景色があれば登山者も多くなる。そして、最も早くその山の頂上に登った者が、最大の栄誉を得られる。


それが「登山」だ。


一方で、地面を掘ったら価値のあるものが出てきて、それを目指して多くの人が集まってくる、というイメージもある。


彼らの目的は、地面に埋まっている金銀宝石を全て掘り出すことである。あるいはガスや石油かもしれない。とにかく掘りまくるのである。


なにか価値のあるものが出てきたら、その近くに同じものが、また埋まっているかもしれない。だからみんなで寄ってたかって同じ土地をひたすら掘り返す。掘り尽くしたら次の土地へ行く。最も多くのものを掘り出せた人が最も富める者である。


それが「採掘」である。


「創作者」という集団の最大目標は、最も高いところに到達することなのか、それとも全てを掘り出すことなのか。


たとえば、「小説家になろう」のランキングに載っている作品の大半(そうでない作品も多くあるためのエクスキューズ)は、「採掘」のほうだろう。あそこでは「異世界ファンタジー」という土地がひたすら掘り返されている…もちろんまだまだ手付かずの土地が死ぬほど残っているだろうが。


確か『ログ・ホライズン』の橙乃ままれもどこかで書いていたが(いまiPhoneから書いているのでソースを探す気力がない)、2chやニコ動などのWeb上の創作コミュニティは多かれ少なかれ「採掘」寄りのところがあると思う。


で、そういうのが「登山」側の人と非常に相性が悪くて、「あそこではみんなが同じことばかりしている」みたいな批判をされたりする。高みを目指さない、と言うわけだ。


いや、創作者の側は別にそうでもなくて、自分の作るものしか気にしてなくて、ただ読者の方が「創作者たるものひたすら最高峰を征服すべし」とか「創作者たるもの掘って掘って掘りまくるべし」とか勝手に要求しているだけかもしれない。


ちなみに俺は「採掘」を要求するタイプの読者です、どっちかと言うと。