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原始時代からその6000年後の現代までを描く大河ファンタジー『始まりの魔法使い』の打ち切り回避を祈る

『始まりの魔法使い』というライトノベルがあります。

異世界にドラゴンとして転生した男を主人公とするファンタジーです。

そう、ドラゴンです。ドラゴンなので長命です。ほとんど不老不死です。物語は数十年単位で進んでいきます。第一巻は主人公が生まれた年――竜歴0年から始まり、最新の第五巻では竜歴1350年まで来ています。もはや、とてつもない時間が経過しているように思えますが、シリーズ冒頭で示される「現代」は竜歴6050年の彼方にあるのです。なんとも驚くべきスケールではないですか。

主人公は、その長い長い歴史のなかで、さまざまなことを行います。人間たちと共に暮らします。学校を建てて教育を施します。世界の仕組みを研究し、新しい魔法を生み出します。人間以外の種族とも交流します。主人公の教え子たちはやがて主人公を超えるほどの能力を身に着けていきます。ときには恐ろしい敵を生み出してしまいます。戦います。結婚もします。そして愛する人間を失います。

石之宮カントは、そんな壮大な物語を、軽妙な筆致で描いていきます。

「面白そう」と少しでも思ってくれたなら、ぜひとも購入をよろしくお願いします。

始まりの魔法使い1 名前の時代 (ファンタジア文庫)

始まりの魔法使い1 名前の時代 (ファンタジア文庫)

さて、ところが、そんな『始まりの魔法使い』が打ち切られるらしいのです。

ちょっと、それはないんじゃないかと思うんですよ。

もちろん、ラノベ業界だって売上が厳しい昨今ですから、どんな作品がいつ打ち切りになってもおかしくはないと思います。これが他の作品だったら、どんなに面白くても、「またか」「しょうがないか」で済ませていたでしょう(いや済まさねえけど)。

しかし『始まりの魔法使い』ですよ。

あらかじめ定められた6000年分の物語ですよ。

それを途中でぶった切って終わらせちゃあいけないでしょう。

語弊を恐れずに言えば、これは「面白さ」の問題じゃないんですよ。この作品が「最後まで刊行してこそ意味のある物語」だということなんですよ。このコンセプトで途中下車は許されませんよ。というか、そんなの最初からわかってたはずじゃないですか。富士見ファンタジア文庫はその覚悟をもって書籍化したんじゃないんですか。ほんとがっかりだよ。

これで『ファイフステル・サーガ』まで打ち切ってたら絶対に許さなかったからな富士見

というわけで『始まりの魔法使い』、一冊でも多くの既刊が売れて、シリーズが再開されることを祈るものであります。


追記。

買いたくなるほどのアピールがまだ足りない。もっと推して - Fushiharaのコメント / はてなブックマーク

基本的にはコンセプトどおりの作品なんですよ。ただ主人公はけっこう間が抜けているので、人類を教え導くというよりは「一緒に成長していく」という印象が強いかなと思いますね。全体的にほのぼのとしているんですが、作中でほぼ唯一の「悪意を持った敵」は、『ガンバの冒険』のノロイを彷彿とさせてかなり怖いです。あとは、そうですね、推しになるか分かりませんが、この作品の章題はマジック:ザ・ギャザリングを意識したもので、フレーバーテキストまでついていて楽しいです。たとえばこんな感じです。

第12話 かくれんぼ / Hide and Seek
エルフに森で追われたとき、木の陰に隠れるっていうのはそんなに悪い手段じゃないよ。
全く意味のないその行為に何の意味があるのか、数秒くらいは考えてくれるさ。

第14話 度量衡 / Metrology
1メートルは、1秒の299792458分の1の時間に誘導呪物による通信魔術が伝わる行程の長さである。
――第22回国際度量衡総会決議1、竜歴5463年

第19話 穴 / Hole
良いことを教えてあげる。
あんたのその作戦とドーナツには、共通点があるわ。
――緑の魔女、ニーナ


面白さの問題じゃない、とか言われたら、さすがに読んでみようかなとは思わないな…。まあでもカクヨムで連載続くみたいですよ。 - yuatastのコメント / はてなブックマーク

語弊を恐れず書いたら語弊を招いたようですが、もちろん「そんなに面白くないよ」と言っているわけではなく、「面白いのは当然としてそれだけでなくこのコンセプトは最後まで刊行してこそじゃないか」と言っているのです。それと、作者に「続きを書いてくれ」とお願いしているのではなく、出版社に「続きを出してくれ」とワガママ(ワガママでしかないことは自覚しています…)を言っているのであって、Webで続きが読めるからいいという問題ではないんですよね…。

せっかくだし平成を代表するラノベを30作品ほど選んでみる

「なんか平成にちなんだこと書くか」と思うたびに思うんだけど平成って長すぎる。1990年代・2000年代・2010年代の三十年間をほぼ内包している。ライトノベル史の大半がこの三十年間に収まってしまう。「平成のベストラノベ」とかほとんどオールタイム・ベストじゃねえかって感じだし、「平成のラノベを振り返る」とか言ってもラノベ全史みたいなもんじゃねえかって感じだ。それでもなお振り返ろうとしても俺は90年代にはラノベに触れていなかったので伝聞でしか振り返れなかったりする。あとなんか90年代って昭和扱いされてる感があるよな。いや、ともかく、そういうわけで、1990年代・2000年代・2010年代のそれぞれでなるべく客観的にその年代を代表する10作品を選んで、合計して30作品。この方向性でいこうと思う。

1990年代

1989 無責任艦長タイラー
フォーチュン・クエスト
1990 スレイヤーズ
1991 ゴクドーくん漫遊記
1992 十二国記
1993
1994 魔術士オーフェン
1995 セイバーマリオネットJ
1996
1997
1998 ブギーポップは笑わない
マリア様がみてる
フルメタル・パニック!
1999

ラノベ史を語るのは目的じゃないので簡潔にまとめると、90年代の開幕を飾るは『スレイヤーズ』、前後して『フォーチュン・クエスト』『ゴクドーくん漫遊記』などのファンタジーの隆盛、やや遅れて『魔術士オーフェン』、90年代に猛威を振るったあかほりさとるも忘れずに、そして1998年の特異点っぷりがすごい、という感じ。

さらに、この中から特に三つ選ぶとしたら、やはり『スレイヤーズ』『オーフェン』『ブギーポップ』かな?

2000年代

2000 キノの旅
2001 イリヤの空、UFOの夏
2002 戯言シリーズ
2003 涼宮ハルヒの憂鬱
2004 とある魔術の禁書目録
ゼロの使い魔
2005
2006 図書館戦争
2007
2008 生徒会の一存
俺の妹がこんなに可愛いわけがない
2009 ソードアート・オンライン

ようやく俺の知ってる時代なので、ちょっと饒舌になるぜ。西尾維新は、知名度的には『化物語』なんだろうけど、ことラノベにおける影響力という点では『戯言』が飛び抜けてるでしょう。異能バトル系では『シャナ』も入れたかったけど、まあどちらかしか入れられないとしたら『禁書』で仕方ない。『ハルヒ』『シャナ』『ゼロ魔』が一時期のラノベの代表格だったんだなあ。で「越境」の象徴『図書館戦争』。『生徒会の一存』は萌え四コマ的な「日常系ラノベ」を作り上げたという点でもっと評価されるべき。『生存』を優先したので『はがない』は泣く泣く落選。『俺妹』はシーンの雰囲気をガラッと(いろいろな意味で)変えたということで、90年代における『ブギーポップ』みたいな立ち位置だと思う。

さらに、この中から特に三つ選ぶとしたら、やはり『ハルヒ』『禁書』『SAO』かな?

2010年代

2010 まおゆう魔王勇者
2011 魔法科高校の劣等生
ビブリア古書堂の事件手帖
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
2012
2013 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
この素晴らしい世界に祝福を!
2014 転生したらスライムだった件
2015 りゅうおうのおしごと!
君の膵臓をたべたい
2016
2017 86 -エイティシックス-
2018
2019

「なろう系」と「ライト文芸」の時代っすよねー。『まおゆう』はSAOからなろう系の隆盛へとつながるなかで重要な立ち位置を占めていると思っているので入れてみた。なろう系の頂点『魔法科』とライト文芸の精華『ビブリア』が同年。なろう系の人気作『ダンまち』『このすば』『転スラ』、さらに加えるなら『オバロ』『幼女戦記』『Reゼロ』『盾の勇者』あたりか。「なぜかこのラノでやたら強い枠」としての『俺ガイル』と『りゅうおう』。なろう出身でライト文芸として大ヒットした『君膵』は象徴的。2010年代後半はまだ評価が固まっていないと思うけど、次世代のホープ『86』は入れておきたい。

さらに、この中から特に三つ選ぶとしたら、…難しいな。なろう系から『魔法科』、ライト文芸から『ビブリア』、文庫ラノベから『俺ガイル』、って単なる2011年組じゃん。

まとめ

さらにさらに、この中から特に三つ選ぶとしたら?

スレイヤーズ』『ハルヒ』『SAO』

でいいんじゃないかと思うんだけど、どうだろう?

君も好きな作品を選んで、自分だけの平成ラノベデッキを作ろうぜ!

おまけ

ラノベ史ざっくり振り返りということではこちらのTogetterがオススメだよ。
togetter.com

最近のライトノベルは「共和国」をどう描いているか?

togetter.com
ここ数日、「共和国なのに王様が統治しているラノベがあって嘆かわしい」という話題が盛り上がっておりまして、「ラノベならさもありなん」とか、「考えなしに共和国って名前だけ使ってるんだろ」とか、あるいは「そもそもラノベに共和国とか出てこなくね?」とか、好き勝手に言われていましたので、最近のラノベで「共和国」がどのように描かれているか、というところを軽く紹介してみたいと思います。

『86 -エイティシックス-』のサンマグノリア共和国

86―エイティシックス― (電撃文庫)

86―エイティシックス― (電撃文庫)

ラノベ 共和国」でググったら真っ先に出てきました(2019年4月現在)。ラノベ業界において次世代のホープと見なされている人気作品でございます。

「サンマグノリア共和国」は第一巻の舞台となる国で、自由・平等・博愛・正義・高潔を旨とする誇り高き民主主義国家です。……が、作中ではそんな素晴らしい理念も見る影はなく、「人間以下の被差別民がパイロットだから実質的に無人兵器www」とか言って主人公たちを死地に追いやるクソ野郎どもとして描かれています。というと、いかにも「分かりやすい悪役」だと思われるかもしれませんが、全体としては「おまえらだってこんなクソ野郎になるかもしれないぞ」と読者にナイフを突きつけてくるような作品になっておりますので、ご安心ください。

もうひとつ、ちょっとしたネタバレになってしまいますが……『86』には「ギアーデ連邦」という共和国も登場します。こちらは「ギアーデ帝国」で革命が起きて生まれた国で、そのギアーデ帝国の「最後の皇帝」が密かに匿われていたりします。すなわち「共和国に皇帝がいる」ことになりますね。

天鏡のアルデラミン』のキオカ共和国

主人公たちの属する「カトヴァーナ帝国」が斜陽の大帝国として描かれるのに対して、その最大の敵である「キオカ共和国」は上り調子の新興国家として登場します。主人公は帝国の腐敗にほとほと嫌気がさしており、いずれキオカに滅ぼされることを予測していますが、その意に反してどんどん出世していき、帝国の元帥としてキオカと戦うことになっていくのです。とはいえ、キオカもけっこうキナ臭い感じに描かれており…やはり一方だけを単純に持ち上げるわけではありません。

主人公・イクタは「常怠の智将」、ライバルであるキオカの司令官・ジャンは「不眠の輝将」という、完全に銀英伝をパロった二つ名を持っていてギャグにしか見えないのですが、実のところ、この二人の名将のありかたが「権力を分散する共和制」と「名君に依存する君主制」の対比になっているんですよね。イクタとジャン、カトヴァーナとキオカ、「帝国」と「共和国」が激突するクライマックスは必見です。

幼女戦記』のフランソワ共和国

幼女戦記 (1) Deus lo vult

幼女戦記 (1) Deus lo vult

第一次・第二次大戦期のヨーロッパをモチーフとして、「帝国」とその周辺諸国の一大戦争を描く、異世界転生系架空戦記ファンタジーです。というわけで「フランソワ共和国」は完全に史実のフランスそのまま、国名や人名を変えただけ、というタイプの描かれ方ですね。ゆえに共和制を変に解釈しているということもないでしょう。

史実を下敷きにしていると言えば、冷戦時代の宇宙開発競争をモチーフに「吸血鬼の少女」という一摘みのフィクションを加えて描かれる『月とライカと吸血姫』の当初の舞台も共和国、すなわち「ツィルニトラ共和国連邦」でした。やはりソ連そのものなので、王様やお姫様は登場しません。「吸血姫」とありますが、本当の姫ではありませんし、神魔を狩ったりしませんし、十七分割されたりもしません。

『剣と炎のディアスフェルド』のアルキラン共和国

剣と炎のディアスフェルド (電撃文庫)

剣と炎のディアスフェルド (電撃文庫)

こちらの「アルキラン共和国」は、主人公たちの住む小王国群「ディアスフェルド」を侵略せんとする超大国です。主には共和政ローマがモチーフだと思いますが、ローマ帝国イスラム帝国モンゴル帝国といった歴代の巨大帝国の要素も混ぜ込まれており、なんとも独特な国家として描かれています。

まず、内政・軍事・外交のそれぞれの部門に、「三皇」と呼ばれる最高責任者がいます。「おっ、共和国の皇帝!?」と思いきや、彼らは選挙によって選ばれ、政策を執行するにも議会の承認を得ているようなので、古代ローマの執政官をアレンジしたような存在と言えるでしょうか。また、アルキランには「戦争で得られるものを労働で得てはいけない」という国是があり、そのため対外戦争を継続して領土拡大しなければ経済を維持できないという自転車操業状態に陥っています。特に森林資源の枯渇が深刻化しており、三皇のひとりが「そろそろ植林しない?」と提案するも、国是に反すると人気が落ちて選挙で負けちゃうし…ってな感じで、森深きディアスフェルドに侵攻せざるを得なくなるわけです。

「共和国」ながら独自の政体が描かれているパターンということで、他の作品に比べるとマイナーですけど紹介してみました。神話や伝説のエッセンスがぎゅうぎゅうに詰め込まれた、本当に面白い作品ですよ。

そもそも「王様が共和国を統治しているラノベ」って実在するの?

実は有力候補を見つけています。
ずばり『いちばんうしろの大魔王』です。

マリン
海の中にある共和国の国王の青年で皇帝の血を引いている。

いちばんうしろの大魔王 - Wikipedia

ちょっと記述がわかりづらいですが、「帝国」の皇帝の血を引きつつ、海中にある「共和国」の国王を務める青年、らしいです。私は実物を読んでいないので、もしかすると作中で何らかのエクスキューズが示されているかもしれません。情報募集です。

ちなみに、この作品は藤子不二雄作品のパロディが多く、「マリン」というキャラも藤子不二雄の『海の王子』がモチーフではないかと言われています。その『海の王子』では「海底王国」らしいので、それをあえて「共和国」に変えた意図というのは何かしらあるのかもしれません。

とはいえ

これだけ探しても「王様が共和国を統治しているラノベ」がほとんど見つからなかったことは事実なので、この話題の発端となった教授には「言うほどそんな作品ばかりじゃないから大丈夫ですよ」と申し上げたいところです。

続きを読む

エロゲが衰退したのはラノベのせいなのか?

ヨッピー:ちなみにこの辺が全盛期として、だんだん売り上げが下がってしんどくなって来るのってどれくらいからですか?

野嶋さん:うーん、2010年くらいからかな……。

ヨッピー:どういう要因で売れなくなるんですかね?

にゃるらさん:諸説あると思うんですが、「泣き」とか「物語」を求めるオタク層が、ライトノベルに流れたのが要因として大きいんじゃないかと思うんですよね。

「平成のエロゲ」を振り返ろう【令和にも伝えたい】 | オモコロ

ラノベがエロゲに取って代わった」――というエロゲ衰退ラノベ原因説。
けっこうあちこちで見かけるんですが、個人的にはちょっと疑問に思っているんですよね。

まずエロゲが衰退しはじめたのはいつごろでしょうか?
実は市場規模のピークは2002年だそうです。

アダルトゲーム:ユーザー人口増加も、不正利用の増加や、参入事業者及びコンテンツの減少等により、2002年をピークに市場規模縮小が続く。

矢野経済研、「オタク市場」に関する調査……4人に1人がオタク、2010年成長は「オンラインゲーム」 1枚目の写真・画像 | RBB TODAY

2003年ごろにCD-ROMからDVD-ROMへの移行があって大幅に減少。
2004年には『CLANNAD』『Fate/stay night』の発売があって多少戻しますが、そこからは漸減が続いているようです。
広くとっても2000年代前半が最盛期と考えていいのではないでしょうか。

一方で、ライトノベルのアニメ化が急増したのは2006年以降。
アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』が大ヒットしたのも同じく2006年です。

ライトノベルのアニメ化作品一覧 - Wikipedia

2003年に6作品、2004年に3作品、2005年に8作品と推移していたのが、2006年には18作品まで膨れ上がります。
市場規模について言えば、何をラノベと見なすかで大きく変動して扱いづらいのですが、とりあえず最盛期は2010年代前半あたりになると思います。

エロゲ衰退ラノベ原因説を唱えている人って、「エロゲが衰退しはじめたのは2000年代後半」と思っているから、2000年代後半に流行したもの=ラノベをその原因として挙げているのだと思うのですが、「エロゲが衰退しはじめたのは2000年代前半」という前提を採用すると、その仮説は一気に怪しくなりませんか。

「エロゲライターからラノベ作家に転身した人が多い」というのも傍証とされていますけど、「エロゲ時代のファンを引っ張ってきて大成功!」みたいな事例って実はそれほど思い浮かばないんですよね。エロゲ時代にはあまり活躍していなかった人とか、逆にエロゲでは知られていたけどラノベでは売れなかった人とか、あるいは作風をエロゲ時代からガラリと変えている人も多くて、「ラノベさえ読んでいればエロゲに求めていたものを補給できる」という感じがしないというか。

ちなみに、エロゲ原作アニメが最も多かったのも2005〜2007年頃で、ラノベ原作アニメが増えはじめた時期と一致します。

エロゲが原作のアニメ作品の一覧とは (エロゲガゲンサクノアニメサクヒンノイチランとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

ときどき「昔はラノベアニメよりエロゲアニメのほうが多かったのにな」と言っている人がいるのですが、数字の上では「エロゲアニメのほうが多かった」という時期は無さそうです。ただし、2000年代前半のラノベアニメはWOWOWで放送されることが多かったので、体感的にはエロゲアニメのほうが多いように感じられたのでしょう。

もちろん、テレビアニメ全体からすればエロゲ原作アニメもラノベ原作アニメもごく一部にすぎない、ということは言うまでもありません。

Category:2006年のテレビアニメ - Wikipedia

なぜラノベもエロゲも2006年にアニメ化が増えたのか?
それは深夜枠が定着してテレビアニメの本数自体が増加したからです。

年度別テレビアニメ・アニメ映画の本数 - 人生reject

つまりラノベブーム自体が、極論すれば「深夜アニメブーム」に内包されるわけで、「漫画も読むしラノベも読むしアニメも観るしエロゲもやる」というオタクの生態を前提とした上で、「エロゲだけが衰退した」ことの理由を考えるのであれば、ラノベよりもアニメの影響のほうがよほど大きいのではないかと思うのですが、どうなんでしょう。

エロゲの衰退理由、誰かガチで研究してくれ。


追記。
エロゲの衰退理由について各所の意見をまとめると、

  1. ラノベ・深夜アニメ・ソシャゲ(あるいはスマホゲー)など他のメディアに客を奪われた。
  2. ファイル共有ソフトなどにより海賊版が蔓延して購入者が減った。
  3. CDからDVDへの移行、スマホの普及、光学ドライブのつかないノートパソコンの普及など、周辺環境の変化によりプレイヤーが減った。
  4. エロゲの大長編化による制作コストとプレイコストの上昇。

といったあたりに整理できるかなと。たぶんこれらの複合的な理由なんでしょうけど。

まあエロゲ衰退の理由を解き明かすのは本記事の目的ではないので詳しい人に任せます。

角川系出版社の統廃合の年表(ラノベ中心)

自分のなかでも混乱を来していたので備忘録的に整理してみた。


角川書店富士見書房メディアワークスアスキーアスキーエンターブレインメディアファクトリー
前史1945年に設立される。1972年に角川書店の子会社として設立される。 1977年に設立される。
1986 リクルートの子会社としてリクルート出版が設立される。
1987「角川文庫・青帯」創刊。 ベストロン・ピクチャーズの子会社としてベストロン映画が設立される。
1988 富士見ファンタジア文庫」創刊。
1989青帯が「角川スニーカー文庫」に改名して独立創刊。
1990 アスキーの子会社に。
1991 角川書店へ吸収合併(事業部として存続)。 アスキーの子会社としてアストロアーツが設立される。 メディアファクトリーに社名変更。
1992スニーカー文庫から「角川ルビー文庫」が独立創刊。 角川書店から追放された角川歴彦によって設立される。
1993角川春樹逮捕。 電撃文庫」創刊。
角川歴彦角川書店へ復帰。
1994
1995
1996
1997
1998 ファミ通文庫」創刊。
1999
2000 富士見ミステリー文庫」創刊。 アスキーのエンタメ出版部門(含・ファミ通文庫)を引き継ぎエンターブレインに社名変更。
2001角川ビーンズ文庫」創刊。
2002 角川書店の子会社に。メディアリーヴスに社名変更。アスキーに社名変更。 MF文庫J」創刊。
2003角川ホールディングスに社名変更。
2004 角川HDの子会社に。
2005 再独立して角川HDの子会社に。
2006角川グループホールディングスに社名変更。 ビーズログ文庫」創刊。
2007
2008 アスキー・メディアワークスに社名変更。 メディアワークスへ吸収合併。
2009 メディアワークス文庫」創刊
2010 エンターブレインへ吸収合併。
2011 角川グループHDの子会社に。
2012
2013KADOKAWAに社名変更。KADOKAWAへ吸収合併。KADOKAWAへ吸収合併。 KADOKAWAへ吸収合併。MFブックス」創刊。
KADOKAWAへ吸収合併。
2014ドワンゴ経営統合
KADOKAWAKADOKAWA・DOWANGOの子会社に。
富士見L文庫」創刊。
富士見書房ノベルス」創刊。
2015KADOKAWA・DOWANGOがカドカワに社名変更。富士見書房ノベルスを「カドカワBOOKS」に改名して新創刊。
2016 「ノベルゼロ」創刊。
2017
2018
2019ドワンゴKADOKAWAの子会社に。

カドカワKADOKAWAの事業を吸収してKADOKAWAに社名変更。
KADOKAWAKADOKAWA Future Publishingに社名変更。

2013年のKADOKAWA大統合後、各出版社は「ブランドカンパニー(社内カンパニー)」として扱われ、2015年にブランドカンパニー制が廃止された後も、角川書店富士見書房・AMW・エンターブレインメディアファクトリーなどはブランドとして残り、各ラノベレーベルもそのままのかたちで現在まで存続している。ただし、カドカワBOOKSやノベルゼロなどの新しいレーベルは「KADOKAWA」ということを前面に出していて、実際にどこの部署が担当しているのか分かりづらくなっている。

あと省略したけど「角川書店」は、初代・角川書店 / 初代が「角川HD」に変わったあとに作られた二代目・角川書店 / 二代目が「角川グループパブリッシング」に変わったあとに作られた三代目・角川書店 / 三代目がKADOKAWAに吸収されたあとのブランドカンパニーとしての角川書店 / ブランドカンパニー制廃止後の単なるブランドとしての角川書店(←いまここ)という感じらしいので、ご理解のほどよろしくお願いします。

2019年3月現在の組織構成をまとめるとこんな感じっぽい。

会社情報:グループ会社一覧|カドカワ株式会社

これさえ読めば定義論も安心! ライトノベル周辺マップ!

ライト文芸だのキャラノベだの新文芸だの、いろんな呼び名が次々に出てきてわけわかんない、いったいぜんたいどーなってんのー!という声にお応えして、最近のラノベがどうなってるのか大雑把に解説しちゃうよというコーナーです。

まあ基本的に主観なので、補助線程度に受け止めて、あとは自分の目で確かめろ、というスタンスでお願いします。

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Inkarnateっていうファンタジーみたいな地図がつくれるサイトを利用しました。だんだん楽しくなっちゃって、あれこれ国名っぽく書いたり、意味もなく船とかタコとか追加したりしてしまった。

ライトノベル

さて、「ライトノベル」の特徴といえば、それは「小説王国」と「オタク連邦」の交易中継点であることだと思うんですよね。

しばしば「ライトノベルは小説ではなく漫画の仲間だ」などと言われますが、それは半分正しく、半分間違っていて、ある視点から見たときライトノベルは間違いなく「小説王国」の一地方にすぎませんが、別の視点では漫画・アニメ・ゲームと並ぶ「オタク連邦」の一員でもあるのです。

という意味を込めて地図では「ライトノベル公国」などとしてみました。封臣でありながら独立国。ノルマンディー公国的な。

細かいところを解説していきましょう。

少年向けラノベ

ライトノベルの中心地域であり、「最狭義のライトノベル」の範囲と言っていいでしょう。レーベルとしては電撃文庫角川スニーカー文庫富士見ファンタジア文庫MF文庫Jファミ通文庫小学館ガガガ文庫講談社ラノベ文庫集英社ダッシュエックス文庫GA文庫HJ文庫などがあります。

少女向けラノベ

こちらはちょっと複雑です。近年はアニメ化も少ないためかオタク側からは「少年向けラノベだけがラノベだと思ってた」と勘違いされることがあったり、あるいは小説側からは「あれは古くから『少女小説』と呼ばれているものであってラノベの一部ではない」などと言われてしまったりします。でもまあライトノベルです。レーベルとしては、集英社コバルト文庫角川ビーンズ文庫ビーズログ文庫などがあります。

ジュヴナイルポルノ

アダルト向けのライトノベルのことです。「エロライトノベル」だとか「アダルトラノベ」だとか「ライトアダルトノベルス」だとかいろいろ別名があります。レーベルとしては美少女文庫二次元ドリーム文庫が代表格ですが、近年は「小説家になろう」のアダルト版である「ノクターンノベルス」からの書籍化が増加しており、後述の「新文芸」と同様にWeb小説専門のレーベルが増えています。実はジュヴナイルポルノの大半は18禁ではないので中高生でも買えます。

ボーイズラブティーンズラブ

主に女性向けのカテゴリで、ボーイズラブは男性同士の恋愛を描いたもの、ティーンズラブは性行為の描写がある大人向けの作品となっています。ジュヴナイルポルノとして扱われることは少ないです。

新文芸

「新文芸」とは、カドカワが提唱した分類で、「ネット上でユーザーが生成したコンテンツを書籍化したもの」となります。要するに「小説家になろう」や「カクヨム」から書籍化された作品のことです。ついでに言うと、VOCALOID曲を小説化した「ボカロ小説」や、フリーゲームを小説化した「フリゲ小説」なども、実は新文芸に含まれます。

まあ読者のあいだでは全く知られていない呼称なのですが、書店ではそこそこ広まっているようなので、Web系の小説を探すときは「新文芸」という棚を探してみると良いかもしれません。絶対「ウェブ文芸」とか「ネット文芸」とかのほうが分かりやすいよなあ。

レーベルとしてはカドカワBOOKSMFブックス、アース・スターノベル、GCノベルズ、TOブックス、レジェンドノベルスなどがあり、アルファポリスエンターブレインから刊行されるノンレーベルの単行本もあります。「ブックス」「ノベル」「ノベルス」「ノベルズ」で統一してほしいですね。

新文芸は、その多くが四六判(文庫よりも大きめのサイズ)の単行本として、新文芸専門のレーベルから刊行されています。レーベルコンセプトとして「大人向け」を標榜することが多く、そのため後述の「ライト文芸」と混同ないし同一視されることもあるので注意が必要です(一時期、出版社の側から「ライト文芸」と名乗っていたという事情もある)。

関連:「ライト文芸/キャラ文芸/キャラノベ」等の定義と呼称の歴史 - WINDBIRD

ライト文芸

一般向けのライトノベル、ライトな一般文芸、どちらでもいいですが、「ライト文芸」「キャラ文芸」「キャラノベ」といった複数の呼称があり、おおむね同じ範囲を指しているものの、ときどき違う意味で使われたりするややこしいジャンルです。

レーベルとしてはメディアワークス文庫富士見L文庫集英社オレンジ文庫講談社タイガ、メゾン文庫などがあり、新潮文庫nex小学館キャラブン!のように一般向け文庫のなかのサブレーベルとして区別されたものや、あるいは区別されてなくてもそれっぽい作品はライト文芸という括りに放り込まれたりします。講談社ノベルスハヤカワ文庫JA角川ホラー文庫あたりもライト文芸に入ったり入らなかったり。

私のようなラノベ読者からすれば「新文芸」も「ライト文芸」もライトノベルの一部なのですが、小説王国の住人には「ラノベと一緒にするな」という人も多いので、とりあえず地図では色を変えて区別しています。ラノベ定義論のややこしいところですね。

児童文学

明確な定義はないようですが、ティーン未満に向けた小説=「児童書」、ティーンに向けた小説=「YA(ヤングアダルト)」とされることが多いのではないかと思います。「児童書」と「児童文学」は概ね同じ意味です。

児童書

特に、青い鳥文庫角川つばさ文庫あたりは、「ライトノベルのご近所さん」として語られることが多いです。

大多数の人はライトノベルと見做さないだろうが、作家や絵師が行き来していて密接な関係にはある、といった感じです。

YA(ヤングアダルト

レーベルとしてはポプラ文庫ピュアフルやYA!ENTERTAINMENTがあります。

ティーン向けの小説」という意味でYAとライトノベルは被るわけですが、この二つは一緒くたに語られることもあれば、分けて語られることもあるという、やはり微妙な立ち位置にあります。

アメリカでは「ライトノベル」がないために『トワイライト』も『ハンガーゲーム』もYAとして扱われているようです。

ジャンル小説

ジャンル小説とは「ミステリ」や「SF」といった物語のジャンルによる小説の分類のことです。もちろん、ライトノベルにも一般文芸にも児童文学にも、ミステリやSFは存在しているわけで、本来であればその総体を「ジャンル小説としてのミステリ」「ジャンル小説としてのSF」として捉えるべきなのでしょうが、ここではもう少し狭い領域をイメージしています。

すなわち、ハヤカワ文庫や創元SF文庫/推理文庫、あるいは講談社ノベルスのように、そのジャンルに特化したレーベルがあり、そこに「SFファンダム」や「ミステリ論壇」といったファンコミュニティがくっついているような想定です。常連客が太い専門店みたいな感じでしょうか。

そのあたりの感覚にしたがって、今回の地図では「ジャンル小説」を島にしてみました。基本的には一般文芸の範囲に入りますが、ちょっと独立性が高くて、ちょっとライトノベルと親和性が高い、みたいなイメージです。

ライト文芸のところでもちらっと書きましたが、講談社ノベルスハヤカワ文庫JAへは昔からラノベ作家が出稼ぎに行ってますし、作品によっては完全にライトノベルとして扱われていたりしますよね。そういう意味では、児童文学以上にライトノベルと「近い」ところだと思います。

一般文芸

「一般文芸」ほど曖昧な言葉もなかなかありませんが、ラノベ読者としては「ラノベ以外の大人向け小説」くらいの漠然とした意味で便利に使わせてもらっています。とは言っても、ライト文芸の登場もあり、かつてないほどライトノベルと一般文芸の境界が曖昧になっていて、もはや区別する必要など無いのではないか、というところまで来ているようにも思えます。

「一般文芸」の意味で「純文学」という言葉を使う人がいますが、はっきり言うと間違いです。「純文学」は「大衆文学」とワンセットで使われる言葉で、大雑把に言えば、芸術性に重きを置いたものが純文学、娯楽性に重きを置いたものが大衆文学です。もちろん大衆文学と純文学の境界は曖昧ですが(笑)

とりあえず、司馬遼太郎東野圭吾宮部みゆき池井戸潤も大衆文学作家として扱われていますし、ライトノベルもまとめて大衆文学の括りに入ります。ちなみに直木賞は大衆文学、芥川賞は純文学の賞です。このあたりは意外に知る機会がなかったりしますが、覚えておくといろいろ捗ります。

まとめ

以上から、自分なりの「狭義のライトノベル」と「広義のライトノベル」の感覚を掴んでくれればいいなあと思います。

私はこんな感じです。

「異世界転生・転移もの」の略称というか通称を考える

異世界転生とは「現実世界で死んで異世界に生まれ変わる物語類型」、異世界転移とは「現実世界から異世界に移動する物語類型」のこととする。

「勇者として異世界に召喚されるもの」や「現実世界と異世界が接続されて行ったり来たりするもの」などもそこに含めることとする。

また「VRゲームが実体化するもの*1」や「転生した先が戦国時代であるもの*2」なども含めることとする。

…と長々と説明してみたが、この「現実世界から異世界へ移動する物語類型」のしっくりくる呼び方が無い。

「転生もの」「転移もの」だともう片方が含まれないし、いちいち「転生・転移もの」と書くのも面倒だ。

しょうがないから適切な呼称を考えてみよう、というのが、この記事の企図するところである。

異世界ファンタジー

「ちょっと待って、それって異世界ものとか異世界ファンタジーって言うんじゃないの?」と思った方もいるかもしれない。

しかし「異世界ファンタジー」というのは本来「異世界を舞台としたファンタジー」という意味でしかなく、転生や転移は必須要素ではないのだ。

『ロードス島戦記』は異世界ファンタジーではない……のかもしれない。 - 前島賢のラノベ以外

むしろ、この誤用が広まりつつあってややこしいので(文脈を考慮しても区別をつけづらい)、その意味でも早急に新しい呼称が必要なのである。

ちなみに「誤用を採用しろ」という意見には与しません。

なろう系

「じゃあ、なろう系でいいんじゃない?」という人もいるかもしれない。

しかし、最近の「なろう」では異世界転生の人気が下火となり、代わって最初から異世界の住人を主人公とした、いわゆる「現地主人公」の人気が高まっている。

また、転生ものでも「偉大なる魔法使いが転生の秘法を完成させて数百年後の世界に生まれ変わった」といったような「異世界異世界」の転生が増えており、これだと最初に提示した定義から外れてしまう。

「なろう系」という言葉は、概ね「なろうに掲載されている作品」あるいは「なろうで流行しているジャンル」といった意味であろうし、その「なろう」の流行はものすごいスピードで移り変わっていくので、特定のジャンルのみを指して「なろう系」と呼ぶのは不適切だろうと思うのである。

異世界トリップ

古くからある呼称だが、どちらかというと女性向けの作品で使われることが多い印象がある。

そして、ひとことで「転移」も「転生」も含められそうな感じがする。

ただ、「trip」とは「旅行」という意味なので、深く考えると「行って戻ってくる」タイプの転移しか指していないのではないか?と思ってしまう。

候補としては残しつつも、別案を模索することとする。

ナルニア

ナルニア国物語』のようなファンタジーを「ナルニア型」と呼ぶ。

基本的には「異世界トリップ」と同義であると思われるのだが、「異世界に行く」「異世界に迷い込む」「現実世界と異世界を往復する」あたりで人によって微妙に異なる用法がある気もする。

つまりこちらも「転生」が含まれるか分からないので保留にしておこう。

ちなみに転生や転移はハイファンタジー(=異世界ファンタジー)に含まれないと言う人もいるが、『ナルニア国物語』はたいていハイファンタジー扱いされるので、別にハイファンタジーでいいと思います*3

ISEKAI

海外でも「異世界転生・転移もの」は大人気で「ISEKAI」だけで通じてしまうらしい。

Isekai - Wikipedia

つまり、普通の異世界ファンタジーと区別して、転生・転移系だけを「ISEKAI」と呼んで区別することもできそうに思える。

ちなみにVRMMORPGもの「LitRPG(=LiteraryRPG)」と呼ばれているらしいぞ。

LitRPG - Wikipedia

ただ、二次創作小説界隈ではアルファベット表記が蔑称的な意味合いを持つらしく、たとえば衛宮士郎がコテコテの最強主人公になったものを「EMIYA」、比企谷八幡が最強になったものを「HACHIMAN」、めちゃくちゃな内政チートのことを「NAISEI」などと書いたりする。

よって「ISEKAI」も蔑称と勘違いされそうだという最大の弱点がある。

転世

異世界転生・転移」略して「転世」とかどう?っていう、これは私がいま考えたやつ。

ググったらグラブルとかで使われているらしいので、まったく突拍子もない言葉ではなさそう。

これは字面で「ああ、転生とかのことを指してんのね」ってわかるのがメリット。

デメリットは「上手いこと言ったつもりかもしれんがダサいぞ」って思われそうなところ。

というわけで

1. トリップ
2. ISEKAI
3. 転世

あたりを候補として、周囲の反応をうかがいつつ、普及を図っていきたいと思う。

*1:実体化しないVRゲームものはどう扱うべきだろうか。

*2:これは単なるタイムスリップやシュタゲのような並行世界移動も含むことになりかねないので検討を要するかもしれない。

*3:それを踏まえたうえでなおローファンタジーだと主張する人を止めようとは思わないが。

長文タイトル考

長いというだけでラノベのタイトルとAVのタイトルを一緒にするな!
同じ長文タイトルでもその性質の違いを見極めようじゃないか!
といった趣旨の記事です。

2時間ドラマの長文タイトル

愛妻を殺された刑事の執念!60km移動した変死体
満員のエレベーターで消えた容疑者か!? 全ての謎は瞬間移動!?

魔性の群像 - Wikipedia

死を呼ぶレジ係コンテスト!! 優勝候補が審査員を殺害!?
急に白髪になるアレルギーと割れた卵の謎

検事・朝日奈耀子 - Wikipedia

盗聴された殺人!! 容疑者声紋一致せず!? 焼き芋に謎!

京都南署鑑識ファイル - Wikipedia

はめられた男 不倫相手の女性を殺した!?
カメラに映らない逃亡者の謎 妻の証言で逆転法廷に!

事件 (テレビ朝日のテレビドラマ) - Wikipedia

2時間ドラマのサブタイトルが長いのは、ラテ欄に載せるための「あらすじ」だからですよね。本編の内容を適度に掻い摘みながら見どころを伝えています。映画の予告編などと性質が近いのではないでしょうか。

最大の特徴は、「60km移動した変死体」「死を呼ぶレジ係コンテスト」「焼き芋に謎」「カメラに映らない逃亡者」など、謎めいた単語が散りばめられていることです。こうした工夫によって「これはどういう展開なんだ?」と視聴者の興味を引こうというわけですね。

あ、最初に断っておくと、これは2時間ドラマのなかでも長めのサブタイトルをわざわざ探してきているのであって、短いサブタイトルもたくさんあるということはご留意ください。これ以降に挙げていく他のタイトルも同様です。「2時間ドラマは長いタイトルばかりwww」とか言ってると2時間ドラマ天狗に攫われてしまうので気をつけましょう。

ビーイング系の長文タイトル

このまま君だけを奪い去りたい

DEEN - Wikipedia

錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう

WANDS - Wikipedia

愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない

B'z - Wikipedia

いま見るとあんまり長くない気もしてきますが、長文タイトルの話題になると「ビーイング系」はよく挙がるので、やはり当時はインパクトがあったということでしょう。

ビーイング系の特徴は、すばり「歌詞の一部である」ということですね。すなわち、詩的な情感を垣間見せているだけで、どんな歌かを説明しているわけではない。タイトルを見ただけでは、その曲がロックなのかポップスなのか、アップテンポなのかバラードなのかは分からないわけです。

つまりビーイング系の曲名は「非あらすじ」的な長文タイトルと言えますね。

AVの長文タイトル

工場勤務で趣味はバイク 化粧っ気ないクールなおねえさんが巨根で陥落。むっつりドMの本性とガチイキっぷりを晒しちゃいました!

こっそり小悪魔淫語でアナタのチ○ポを寸止め焦らしエステサロン チ○ポと脳みそがとろける程のささやきVOICEで200%勃起してるのになかなかイカせてくれないみあの超密着快感エステ体験VR!!

夢の近親相姦 兄妹編 妹の発達したお尻!ミニスカからハミ出したパンチラに辛抱たまらずチ○コ突き立ててしまった。「お兄ちゃんパンティ破って入ってきそうだよ」って笑いながら小悪魔の誘い。親の目の届かない公衆トイレや図書館で挿入しちゃったよ~ん!

長え。AVはあらすじタイプの長文タイトルですね。しかも2時間ドラマよりも詳細度が上がっているように見えます。

思うにAVには「ネタバレがない」のではないでしょうか。2時間ドラマは「謎」を提示することで視聴者の興味を引いていましたが、AVではクールなおねえさんが実はむっつりドMであることが最初から明かされているのです。「クールなおねえさんが実は…!?」で寸止めするようなタイトルはあんまりない。

AVはかなり特殊なコンテンツですから、シチュエーションは事細かに説明してほしい、全ての展開が分かっていたほうが買いやすい、という視聴者の要望があるのかもしれません。

2ちゃんねるの長文タイトル

ゲーセンで出会った不思議な子の話

https://toro.5ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1326566620/

うまい棒配ってたら人生変わったでござるの巻

https://hayabusa3.5ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1328537904/

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

https://yutori.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1195907887/

特にストーリー系スレのタイトルを並べてみました。

これらは「誰かに話しはじめるときの第一声がそのままタイトルになっている」…といった印象を受けます。あらすじタイプと言えばそうかもしれませんが、ものすごく詳細度が低いですよね。前提だけを示して過程をすっとばしているような。読者からすると「え、それでどうなるの!?」「なんでそうなったの!?」という感じでしょうか。

それと、スレタイって「素人」が書いているので、言葉遣いがすごく素朴なんですよね。プロみたいにかっこつけるのは気恥ずかしく、そのせいで言葉としては飾り気がありませんが、意外な単語の組み合わせなどで受けを狙ったりする、というイメージがあります。

エロゲの長文タイトル

恋する妹はせつなくてお兄ちゃんを想うとすぐHしちゃうの

オッパイたっぷん熟れ熟れボディ 保健のせんせ×2
えっちの悩みにこたえてあげる いっぱい出してね 〜精液過剰編〜

ツンデレ魔界プリンセス・アリサと孕ませ新婚生活!
〜全部出すまで抜いちゃダメ!ぜったい受精させなさいよね!〜

参考にしたサイト→旧エロゲ情報とりあえずまとめ:エロゲの長すぎるタイトルランキング

こうして眺めて気付いたんですが、エロゲの長文タイトルって「台詞」になっていることが多いんでしょうか。「いっぱい出してね」とか「ぜったい受精させなさいよね」とか、サブタイトルとしてヒロインの台詞を添えることで長くなっている感じがします。あまり「あらすじ」的ではないですよね。

ただ、同じ「非あらすじ」タイプとはいえ、ビーイング系ほど抽象的ではないというか、詩情(?)を抑えつつも、目を引くフレーズを入れようという感じがあります。

あるいは、そこまで長くはないですが『乙女はお姉さまに恋してる』や『夜明け前より瑠璃色な』といったあたりの文章系タイトルも、「非あらすじ」タイプのタイトルです。こちらは抽象寄りといえるでしょうか。

ライトノベルの長文タイトル

いよいよライトノベルです。
私が見るところ、ライトノベルの長文タイトルには三種類があります。
すなわち「俺妹系長文タイトル」「きみぼく系長文タイトル」「なろう系長文タイトル」です。

俺妹系長文タイトル

要するに、2008年の『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』あたりから始まって、2013年ごろまでブームが続いたラノベの長文タイトルのことです(2013年以降に長文タイトルがまったく無くなったわけではありませんが)。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない

https://www.amazon.co.jp/dp/4048671804

お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ

https://www.amazon.co.jp/dp/4840136769

俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる

https://www.amazon.co.jp/dp/4797363967

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

https://www.amazon.co.jp/dp/4094512624

参考にしたサイト→題名が長いライトノベル(2010〜2011年版) - 平和の温故知新@はてな

いずれも2010年前後にシリーズを開始して、のちにアニメ化された作品です。あらすじタイプではありませんね。強いて言うならエロゲの長文タイトルに近いでしょうか。

もちろん、ラノベの長文タイトルはエロゲが由来だ…とまでは言いませんが、たとえば『僕は友達が少ない』が「はがない」と略されるのは、エロゲの『月は東に日は西に』が「はにはに」と略されたことのオマージュだというのは有名な話です。このひらがなだけを拾う略し方を「ラノベっぽい」という人もいますね。元はエロゲ界隈の慣習なんですよ。

ついでに言うと、この俺妹系の長文タイトルには、2ch的な定型句(「〜〜な件」「〜〜した結果」「〜〜なんだが」など)がほとんど見られません。特に「〜〜な件」は、やたらラノベっぽいって言われてますけど、実際はかなり少ないですからね。ほぼ『俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件』と『転生したらスライムだった件』だけから作られた風評です。

きみぼく系長文タイトル

ライト文芸でよく見られる長文タイトルです。

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

https://www.amazon.co.jp/dp/4800226104

僕は何度でも、きみに初めての恋をする。

https://www.amazon.co.jp/dp/4813700438

君に恋をするなんて、ありえないはずだった

https://www.amazon.co.jp/dp/4800270294

これは見るからに「非あらすじ」タイプですね。ビーイング系に似ていて、詩的というか、叙情的な印象です。

おそらく『世界の中心で、愛をさけぶ』あたりからの流れで、切ない恋愛ものにこういった長文タイトルが多い気がします(セカチューのタイトルはSF小説が元ネタですが)。

なろう系長文タイトル

俺妹系長文タイトルと入れ替わるようにして増加してきた「小説家になろう」由来の長文タイトルです。ちなみに、小説家になろうの作品タイトルがなぜ長いかについては「なろうのスマホ向けデザインだとランキングでもあらすじが折り畳まれてタイトルしか見えないから」説を個人的には推しています。

とりあえず「小説家になろう」の今週のランキングから適当に引っ張ってきてみました。

一億年ボタンを連打した俺は、気付いたら最強になっていた~落第剣士の学院無双~

https://ncode.syosetu.com/n1474fh/

最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~

https://ncode.syosetu.com/n2377fh/

始祖魔法師の最強生活 ~未来の魔法を学びたくて転生したのに古代魔法の劣化版なんですけど!?~

https://ncode.syosetu.com/n8765fg/

なろう系と一括りに言っても、期間によって細かく流行が変わっているのですが、最近はメインタイトルを短く、サブタイトルを長くするパターンが多いなあ、と思ったりします。

さて、もう何度もこのブログで書いてることなんですけど、なろう系の長文タイトルって「本編の内容」を明かしているわけではないんですよね。なろう系のタイトルが説明しているのは「プロローグ」なんです。ここ、めちゃくちゃ強調したい。「一億年ボタンを連打して最強になるまで」を描くんじゃなくて「一億年ボタンを連打して最強になったあと」を描くんですよ。

つまり、本編の内容を紹介する2時間ドラマやAVのタイトルとは、明確に異なるんです。前提だけを示して読者の興味を引くのは、2ちゃんねるスレタイに近いかなと思います。

もうひとつ言うと、小説家になろうの作品は(いまはプロが増えたとは言え)基本的にはアマチュアが書いているのであって、だから言葉遣いも2ちゃんねるスレタイに近いように思います(というか自然と似てしまう?)。

まとめ

  • あらすじタイプ
  • 非あらすじタイプ

ちょっと無理やり感もありますが、こんな感じの分類でいかがでしょうか。

ビジネス書の長文タイトルも入れたかったんですが、調べてみるといろいろ種類があって分類しづらかったので除外しました(「なぜ〜〜なのか?」「〜〜なら〜〜しなさい」「〜〜をするための10の方法」など、抽象的な「釣りタイトル」もあれば、内容を端的に説明したものもあるという印象)。

ちなみに、ビジネス書のタイトルの長文化は2005年の『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』がターニングポイントであり、「最近の書籍はタイトルが長すぎる」みたいなツッコミがあったのも、ラノベよりビジネス書のほうが早かった記憶があります。

ともあれ、私の分類を受け入れてもらう必要はありませんが、できれば「長文タイトルにもいろいろ種類があるんだなあ」ということだけ頭に入れていただければと思います。よろしくお願いします。

【結果発表】マニアック・ライトノベル・オブ・ザ・イヤー2018

前置きが長いですがご容赦ください。

レギュレーション

  • 投票者が2018年に「読んだ」ライトノベルのなかで面白かった10作品に投票してください(発売日や購入日は考慮しなくてOKです)
  • 「シリーズ名」で投票してください(巻数は無視します)
  • 重複なしで「10作品」必須です
  • 「あなたがそうだと思うものがライトノベルであり、他人の同意は必要ありません」
  • 投票は「2019年1月5日(土) 24:00」まで(1月6日に結果発表できればいいな)

今回の目標

この手のライトノベル人気投票企画には以下のような問題がありました。

  • 期間中に発売されたライトノベルのリストを作るのが大変
  • そのうえ「ライトノベル」の範囲が定まっていないので作品を網羅できない
  • しかし「リストに載っている作品にしか投票できない」と勘違いされやすい
  • 一冊単位での投票の場合、同じシリーズの複数の巻に票が分散する
  • アンケート実施日の直前に発売された作品を読む時間がない
  • アンケート実施までに読むのが間に合わなければ投票する機会は失われる
  • 投票者が少ないため熱心なファンを抱える作家が投票を呼びかけるだけで大きく順位が変動する
  • (前項と矛盾するようだが)投票者が多くなったことで単なる「売上順」になりがち

今回のアンケートではこれらの問題の解決を目指しました。テーマはずばり「低コスト」。

まず「10作品必須」により、投票者数および「作家の呼びかけによる順位変動」を抑制し、2018年中に「読んだ」作品を対象とすることで、「作品リスト」を不要として、「読む時間がない」問題の解決も図りました。

さらに「あなたがそうだと思うものがライトノベルであり、他人の同意は必要ありません」の一文を添えました。有名な文句のもじりですが、つまりは「投票対象かどうかいちいち訊いてくるなよ」というわけです。

ラノベをコンスタントに読んでいて、読書記録をつけていて、年末には「今年のベスト10」とかを考えているような、そういうマニアならば作品リストなんかなくても投票できるはずだし、ちょっと不備があっても空気を読んで上手いこと投票してくれるだろうし、人数も少ないだろうから集計だって楽だろう、という目論見です。

今回の成果

想像以上に上手く回ったと思います。集計にちょっと時間がかかったくらいで(手動でやったからですが)、開催自体にはまったく手間がかかっていません(Googleフォームを使うのは初めてだったのでその学習コストはあった)。これなら私が「来年は面倒くさいからやめるわ」と言っても誰かが気軽に引き継いでくれるはず…!

今回の反省

投票期間が長かった。自分が短気なのもありますけど、ぶっちゃけ三日間くらいでいいんじゃないかなと思いました。「読んだ作品」を対象にしているので、元旦からでも気兼ねなく開催できるのはメリットです。というわけで来年もやるとしたら正月三が日に決行ですね。

「再読」を考慮していなかった。現状のレギュレーションだと「再読」すれば同じ作品に毎年投票できてしまいますが、それは本意ではないので、「年内に初読」という条件にしたほうがいいかなと思いました。

外伝やスピンオフの扱いを決めていなかった。レギュレーションでは「シリーズ名で投票」としましたが、外伝やスピンオフは「別のシリーズ」とみなしました。これも明記したほうがよかったですね。

今回の投票者は66人、すなわち全体では660票でした。
同じ作品に10票投じている人がひとりだけいたので除外しています。
最初に言ったはずだ…そういう行為は一切認めていないと…!

以上、前置きでした。
というわけで投票結果です。

12票

りゅうおうのおしごと!
『錆喰いビスコ

9票

『スカートのなかのひみつ。』
『公園で高校生達が遊ぶだけ』

7票

86-エイティシックス-
『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』
『月とライカと吸血姫』
『三角の距離は限りないゼロ』
『賭博師は祈らない』

5票

キノの旅
『ジャナ研の憂鬱な事件簿』
ソードアート・オンライン
『ぼくたちのリメイク』
『ワキヤくんの主役理論』
『継母の連れ子が元カノだった』
『七つの魔剣が支配する』
『西野 ~学内カースト最下位にして異能世界最強の少年~』
『編集長殺し』

4票

『Hello,Hello and Hello』
アクセル・ワールド
エートスの窓から見上げる空』
『キミの忘れかたを教えて』
『ねじまき精霊戦記 天鏡のアルデラミン
『ハル遠カラジ』
『ファイフステル・サーガ』
境界線上のホライゾン
『死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱く』
『天才王子の赤字国家再生術』
東京レイヴンズ
『裏世界ピクニック』
『裏方キャラの青木くんがラブコメを制すまで。』

3票

『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦』
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン
ソードアート・オンライン プログレッシブ』
『ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか?』
『はじらいサキュバスがドヤ顔かわいい』
『ピンポンラバー』
ブギーポップシリーズ』
異世界拷問姫
異世界修学旅行』
黄昏色の詠使い
『教え子に脅迫されるのは犯罪ですか?』
『私が大好きな小説家を殺すまで』
『彼女のL』
妹さえいればいい。

2票

『29とJK』『GODZILLA』『Re:ゼロから始める異世界生活』『アサシンズプライド』『アリソン』『いずれキミにくれてやるスーパーノヴァ』『いでおろーぐ!』『イリヤの空、UFOの夏』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『ウォーター&ビスケットのテーマ』『エロマンガ先生』『オーバーロード』『オミサワさんは次元がちがう』『きっと彼女は神様なんかじゃない』『クロス・コネクト』『クロハルメイカーズ』『ゴスロリ卓球』『この素晴らしい世界に祝福を!』『ゴブリンスレイヤー』『ソシャゲダンジョン』『たまらん!』『なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?』『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』『ひきこもりパンデモニウム』『ヒマワリ:unUtopial World』『ぼくたちの青春は覇権を取れない。』『モンスター娘のお医者さん』『やがて君になる 佐伯沙弥香について』『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』『やりなおし英雄の教育日誌』『ようこそ実力至上主義の教室へ』『ラストエンブリオ』『リア充にもオタクにもなれない俺の青春』『リオランド』『悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました』『暗殺拳はチートに含まれますか?』『異セカイ系』『異世界のんびり農家』『異世界語入門』『異世界迷宮の最深部を目指そう』『異世界薬局』『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』『俺もおまえもちょろすぎないか』『可愛ければ変態でも好きになってくれますか?』『海辺の病院で彼女と話した幾つかのこと』『外れスキル【地図化】を手にした少年は最強パーティーとダンジョンに挑む』『虐殺スペック赤三月さんと低スペック九木野瀬くん』『救世主だった僕が三千年後の世界で土を掘る理由』『響け!ユーフォニアム』『君は世界災厄の魔女、あるいはひとりぼっちの救世主』『君死にたもう流星群』『好きって言えない彼女じゃダメですか?』『公爵令嬢の嗜み』『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらってもいいですか?』『小市民シリーズ』『常敗将軍、また敗れる』『真・三国志妹』『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました』『精霊幻想記』『青春敗者ぼっち野郎、金髪尻軽ギャルのお気に入りになる』『絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで』『絶対彼女作らせるガール!』『天冥の標』『東雲侑子シリーズ』『叛逆せよ! 英雄、転じて邪神騎士』『放課後は、異世界喫茶でコーヒーを』『僕は君に爆弾を仕掛けたい。』『本好きの下剋上』『魔女軍師シズク』『魔法医師の診断記録』『魔法使い黎明期』『魔法少女さんだいめっ☆』『無双航路』『夜露死苦異世界音速騎士団"羅愚奈落"』『友達いらない同盟』『幼女戦記』『霊感少女は箱の中』『恋してるひまがあるならガチャ回せ!』『六人の赤ずきんは今夜食べられる』『茉莉花官吏伝』

1票

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ツイートでも書きましたが、上位三作品はまあ想定どおりというか、このラノの協力者枠だなあという感じで。『スカートのなかのひみつ。』『公園で高校生たちが遊ぶだけ』の健闘のほうが目を惹きますね。

とはいえ60人以上が投票して、トップが10票そこそこというのは、なかなか票が分散したのではないでしょうか。面白さの拮抗した作品がそれだけたくさんあるということですから、是非ともさまざまな作品に手を出してみてください。

「好きラノ 2018年下期」投票

lightnovel.jp

七つの魔剣が支配する

【18下期ラノベ投票/9784048939645】

いでおろーぐ!

【18下期ラノベ投票/9784048935166】

継母の連れ子が元カノだった

【18下期ラノベ投票/9784041076842】

ジャナ研の憂鬱な事件簿

ジャナ研の憂鬱な事件簿 (4) (ガガガ文庫)

ジャナ研の憂鬱な事件簿 (4) (ガガガ文庫)

【18下期ラノベ投票/9784094517484】

無双航路

無双航路 1 転生して宇宙戦艦のAIになりました (レジェンドノベルス)

無双航路 1 転生して宇宙戦艦のAIになりました (レジェンドノベルス)

【18下期ラノベ投票/9784065132289】

ゲーム実況による攻略と逆襲の異世界神戦記

ゲーム実況による攻略と逆襲の異世界神戦記 1 (レジェンドノベルス)

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【18下期ラノベ投票/9784065135907】

ファイフステル・サーガ

【18下期ラノベ投票/9784040727004】

ランダム・ウォーカーシリーズ

世界を愛するランダム・ウォーカー (電撃文庫)

世界を愛するランダム・ウォーカー (電撃文庫)

【18下期ラノベ投票/9784048939591】

「お前ごときが魔王に勝てると思うな」と勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい

【18下期ラノベ投票/9784896378016】

魔術の流儀の血風録

魔術の流儀の血風録 (講談社ラノベ文庫)

魔術の流儀の血風録 (講談社ラノベ文庫)

【18下期ラノベ投票/9784065137864】