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ネット書評家になったら、ネット書評家になったら、書評100冊書けるかな♪

」についてコメント。
元記事は「本の感想」全体についての話だと思いますが、ここではとりあえず「小説の感想」に限定して話を進めます。


「面白かった」については、私はアホみたいに連発しています。最初に「面白かった」と宣言しておけば、以降はそのイメージで読んでもらえるからです。「ここはこうだった」「あそこはああだった」に終始して、「で、おもしろいと思ったのか、つまらないと思ったのか、どっちなんだよ!?」と言いたくなる感想よりは、よほどマシだと思います。
それに、小説の中には「面白かった」としか言えない類のものもある。それに対して無理やり「どこが面白かったか」を捻り出したものが「良い書評」だとは思えません。まあ、私は無理やり捻り出してるんですけどね。


次、「役に立った」…は、たぶん実用書とかそういう本に対する言葉なので、ここでは除外します。


最後、「おすすめです」。
私はメインブログの方では466冊分*1のラノベの感想を書いています。検索してみればわかることですが、その中で「おすすめ」「オススメ」「お勧め」などと書いたのは6冊ほどしかありません。これは意識してやってることだから当然で、むしろ6冊もあったことに驚いているくらいです。
「おすすめです」を使わないと言っても、別にakkyさんの提案を実践しているわけではありません。私は、他人に本を薦めるために感想を書いているんじゃなく、自分が感じたことを知って欲しくて書いているのです。いや、「自分が感じたことをまとめておく」と言った方が正確かもしれません。とりあえず、他人を意識はしていても、他人に向けることを想定した文章を書いているわけではないのです。
さて、読書系ブログを読んでいる人の目的は、以下の3つだと思います。

  1. 買おうかどうか迷っている本の評判を知るため
  2. どの本が評判になっているのかを知るため
  3. 自分が読み終わった後、他人はどう思ったのかを知るため

この中で一番多いのが3番の人でしょう。そして、私は3番の人を意識して感想を書いています。たぶん、私の他にも多くの方が、そういったスタンスで感想を書いているのではないでしょうか。
akkyさんの言っていることは、微妙に的をはずした意見であるように思います。


というか、「『面白かった』を使わずに感想を書いてみましょう」ってのは、小学生の作文の授業でしょう。「『楽しかった』を使わずに修学旅行の感想を書いてみましょう」とかさ。私はあの授業嫌いだったなぁ。言葉を制限したっていい文章は書けませんよ。無数にある言葉からなにを選び出すかが「文章を書く」ということなんですから。「砂糖と塩を使わずに料理を作ったら、美味しい料理が出来ますよ」。できるわけない。


もちろん、これは「べき論」というより、自分はそういう感想記事・書評記事が増えてもうれしくない、という単なる要望ですけどね。

*1:いま数えた。当然誤差はあるだろうが。