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このツンデレなライトノベルがすごい!

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ツンデレスレ@2chライトノベル板でこういう質問があった場合、少し前までは定番で鉄板の回答がありました。


ゼロの使い魔
GOSICK
ROOM NO.1301


この三作品がツンデレライトノベルの三巨頭として君臨していたのです。


ところがですね、最近では事情が変わってきてまして。


まず、他のツンデレ小説の台頭。『とある魔術の禁書目録』『初恋マジカルブリッツ』『憐』『空の中』『パラケルススの娘』『空ノ鐘の響く惑星で』などが勢いを増し、ツンデレが高水準になってきたのですね。


さらに、『ROOM』の某ツンデレキャラが退場してしまって、ツンデレ小説として『ROOM』はどうよ、ということになりまして。それで、まあ群雄割拠なわけです。


いや、群雄割拠ですが、やはり『ゼロの使い魔』がひとつ抜きん出ていると言っていいでしょう。もはやライトノベルにおけるツンデレの代名詞となっていると言っても過言ではない。


ゼロの使い魔』についてよく言われるのは、「『ゼロ』からツンデレ取ったらただのつまらない話」ということ。これをファンでさえ積極的に肯定しています。「ツンデレを取ればつまらない」からこそ、逆説的に「ツンデレだけで面白さが成立している」ことの証明になっている。「ツンデレ」の魅力だけでアニメ化にまでこぎつけた作品が他にあるでしょうか?
まあ、作者にはわりと失礼な話だと思いますけど(笑)。
もちろん、ストーリーも面白いし、他にも魅力的なキャラはたくさん出てくるのです。しかし、やはりルイズの存在感が圧倒的過ぎて、他が色褪せて見えるのですよ。
ツンデレ小説を読みたければ、まず必読の作品です。


ちなみに他の二作品も紹介。


GOSICK』のヒロイン・ヴィクトリカは、思慮深く冷めた瞳をしている人形のような少女。という一方で、書物とフリルとお菓子が大好きという小動物然とした一面も併せ持っています。主人公の久城がなにか質問するたびに「そんなこともわからないのかね?」なんて言って馬鹿にした態度をとるんですけど、いざ久城がピンチに陥ると取り乱して泣き出してしまう。頬をぷっくり膨らませている姿が似合う、ちっこくてヤバいくらいに可愛いキャラです。抱きしめたいです。


『ROOM』のツンデレもまた強烈なのですが、バラさないほうがいい類のネタバレになるので、敢えて名前は明かしません。なにはともあれ3巻のラストまで読め、話はそれからだ!


他には、『憐 -Ren-』なんかがオススメですね。もう完結していますが、主人公をナイフで刺しちゃうくらいのツンっぷりを発揮します。話自体はSF風味のボーイ・ミーツ・ガール。学校生活が生き生きと描かれている点がナイスな作品です。


直球のツンデレではなく変化球を受けたいというなら、『イリスの虹』の第一巻なんかも良いのではないかと。メインヒロインもちょっとしたツンデレですが、ここではハーピーを推したい。彼女は純粋なツンデレではないのですが、櫃内夜月をツンデレとするなら許容範囲内でしょう。彼女の正体は敵方の怪物で、主人公を殺そうと彼のクラスメイトの身体を乗っ取るわけですが……まあ、あとは読んでのお楽しみということで。


…というようなことを人力検索に書き込めばいいのか。
うーん、質問者の趣味からすると、ベストは『ROOM』かな。