小説っても、俺はラノベ以外は読まないので*1、自然、ライトノベルに限定されるのだけど。……自分の貧弱な読書遍歴が憎い。
元ネタは『“文学少女”と死にたがりの道化』というやつで、これに登場するヒロイン・天野遠子先輩は小説をむしゃむしゃと食べてしまうという、本を大切にしてるのかしてないのかよく分からない美少女なのである。ページを破っては口に運び、彼女はこう宣う。
ギャリコの物語は、火照った心をさまし、癒してくれる最上級のソルベの味よ。喉にするりと滑り込んでゆく食感がたまらないわ。
ギャリコ？ 誰それ食えるの？ ソルベって輪切りにされた方？ 窒息した方？ みたいなことしか言えない俺なのですが。
関係ないですが、この作品の琴吹ななせというキャラが、もう堪りませんよ。よくある大量生産ツンデレじゃなく、オーダーメイドの艶やかな手触りのツンデレですよ。「もうツンデレには食傷気味」とか言ってるそこのあなた、そういう方に是非とも手に取っていただきたい逸品！
……本題から逸れまくり。
というわけで、いろんなライトノベルの味を考えていきたいと思います。こういうの、他の人の意見も聞いてみたいですね。
“文学少女”と死にたがりの道化 (ファミ通文庫)
まずは本作。うーん、甘酸っぱいムースの中に苦味のあるココアペーストが入ってる感じですか？
涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)
話題のこれ。ビスケット生地にチョコレート味のスポンジケーキを載せて少しだけシロップを垂らしたケーキ。
涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)
シリーズ最高傑作だと思いますですよ。ビスケット生地の上にカスタードクリームとスポンジケーキを何層も何層も重ねたケーキ。
甘いのばっかだな。ケーキとかあんまり食べないんですけどね。しかし、本編によると、恋愛小説は甘いらしいから、となると、たいていのライトノベルは少なからず恋愛要素を含むのだし、やっぱり甘くていいんじゃね？
All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)
単発物では最高クラスの作品。パイ生地の上に苦めのチョコレートクリームと甘いカスタードクリームの二層構造。……なんか不味そうだ。
ぼくと魔女式アポカリプス (電撃文庫)
最近のお気に入り。スパイシーベーコンレタス照り焼き月見ダブルバーガー。これだけハンバーガーかよ。
ユメ視る猫とカノジョの行方 (電撃文庫)
最近のお気に入り2。すっきりした甘さのレモン味のアイスクリーム。でも、冷たさに誤魔化されてるだけで、実は激甘。
消閑の挑戦者3 ロスト・エリュシオン (角川スニーカー文庫)
『ムシウタ』もいいけどこっちも出して欲しい…。カラメルの苦味が効いた焼きプリン。
みんなの味覚、聞いてみたい。
*1:そりゃいくらかは読んだことはあるけどさ
