http://d.hatena.ne.jp/nekoprotocol/20060515/1147684119
続編刊行後にやっとで評価が高まって、でももう店頭にはないぜ、手に入りにくいぜってパターンが多そうですもの。
そういうパターンは、案外少ないように思います。というのも、ライトノベル読みはシリーズ第一巻がおもしろくなかったらあっさりとそのシリーズを切ってしまうからですね。そして、切った後でそのシリーズの評価が高まっても、いちど切ったシリーズには手を出しにくい。
良くも悪くも最初が肝心。幕府メソッド。
でも、やっぱりおもしろいシリーズを読み逃しているのはもったいない感じ。そこで、具体的に「続編刊行後におもしろくなった作品」をいくつか紹介してみる。
個人的に、いちばん印象に残っているのは、
- 作者: 藤原祐,椋本夏夜
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2003/09
- メディア: 文庫
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一巻はただ暗いだけの話だったんですけど、3巻くらいから俄然面白くなってきます。『ルナムン』をただ暗いだけの話とか言ってる奴は腹切って死ぬべきですよ。これの底に流れているのは純愛です、純愛。5巻で既に完結しているので、一気に読むのにもちょうどいいですね。
あと、よく言われるのは、
Dクラッカーズ(7-2) 王国-a boy&a girl (富士見ミステリー文庫)
- 作者: あざの耕平,村崎久都
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2004/01/10
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1巻は無理にミステリ風味にしていて窮屈な感じ。しかし、ミステリの呪縛から解き放たれたあとは急激におもしろくなっていきます。これの作者のあざの耕平はスロースターターで、こんどアニメ化される『BLACK BLOOD BROTHERS』も3巻あたりから熱くなってきたりします。このシリーズは7巻(実質8巻)で完結しているので、これも一気に読むのにちょうどいいですね。
と、こんな話をしたのも、先日読んだ『想刻のペンデュラム』の3巻が俺のツボにジャストミートしたからです。
- 作者: 鳥生浩司,石田あきら
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2005/07
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3巻の書影がないので1巻で代用。2chでは「ペンデュラム読んで頭をほぐせ」とかってネタにされてるシリーズですが、個人的にはわりと好きです。近親相姦とか修羅場とか最高。そして3巻。サブヒロインが主役なんですが、彼女が主人公に転ぶか新キャラに転ぶか、主人公とはいい感じだけど、新キャラとはもっといい感じだし、ってここでそういう展開かよ!! うはーたまんねー!!! ……みたいな感じです。でも、他の人には薦めない。興味がある人は読んでみてください。
関連:もうずっと人大杉