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恐怖!富士ミスの少女レーベル化計画!

富士見ミステリー文庫といえば、第一回の新人賞から伝説級の馬鹿ミスを送り出し、「スーパーブースト計画」と称しておかしな方向性のリニューアルを行い、「L・O・V・E!」をモットーにミステリーではなく恋愛小説を送り出し続けているという愛すべきレーベルですが。


このエントリを見ていただければわかると思いますが、富士ミスはレーベルの規模に比べて女性作家が非常に多いです。女性の新人を積極的に登用したり、コバルトで活躍していた野梨原花南を引き抜いたりと、女性読者に対する意識は相当に高いようです。


そんな中、決定的な作品が!


初恋セクスアリス (富士見ミステリー文庫)

初恋セクスアリス (富士見ミステリー文庫)


初体験project」のひとつとして送り出されたこの作品は、もう完全に少女漫画のやり方で描かれているんですね(参考→「少女コミック」、日本一売れてる少女漫画誌を名乗る)。平凡な少女が主人公で、かっこいい二人の男の子から同時に好かれて、しかも最後には「初体験」してしまうという少女漫画っぷり。
あとがきによると、

編集部の方に、「恋する世代の女の子に向けた小説をかいてみませんか」というお誘いをいただいた

ということらしく、ってことはもう完全に「女の子」をターゲットにしているということですね。たぶん富士ミスの考えとしては、「少年向けで売れないなら、少女に売ればいいじゃない」ということなのでしょう。もしかすると「少年も少女もどっちも取り込んでウマー」くらいのことは考えているかもしれません。さすが富士ミス、他レーベルにできないことを平然とやってのけるッ!


と思っていたら9月の新刊にも女性作家の名が(→トキオカシ: ライトノベル: 萩原麻里 | KADOKAWA-角川書店・角川グループ)。
この萩原麻里という作家は講談社X文庫で活躍している方で、PS2の「乙女的恋革命★ラブレボ!!」のシナリオなども担当してらっしゃるようです。いろんなところから引っ張ってくるなぁ、富士ミス


今後さらに少女レーベル化が進んでいった場合、おそらくボーイズラブを出すか出さないかが分岐点となってくるでしょう。もし、その一線を越えてしまったとき、富士ミスはスーパーブースト以来の大変身を遂げるのではないでしょうか。……なんか本気でありえそうで怖いんですが。