http://d.hatena.ne.jp/trivial/20061122/1164195752
要約すれば、この文章での富士見ファンタジア文庫の商売のまずさについての指摘のポイントに対する指摘のポイントは次の1点ということになるだろう。
- パッケージを一新すると富士見書房は倒産するかも
それじゃあ解決策をひとつだけ提示しておこう。
“スーパーブースト計画”である。
富士見ファンタジア文庫の弟分である富士見ミステリー文庫は、03年の12月に大幅なパッケージの刷新を行った。それこそがスーパーブースト計画。富士ミス、一世一代の奇策であった。
スーパーブースト計画とは何か。ひとことで言えば「L・O・V・E!」である。改革にあたり、富士見ミステリー文庫は「ミステリー」を捨て、トリックやロジックよりも先ず「ラブ」を重視したのだ。もう本末転倒というか羊頭狗肉というかだが、不思議なことにこれが見事に当たった。スーパーブースト計画の成功により、かつて「富士ミスにあらずんば地雷にあらず」とまで言われた(かどうかは定かではない)富士ミスは、その評価を一気に逆転させたのだった。
弟が成功したのだから兄貴が成功しないはずがない。富士見ファンタジア文庫もいよいよ「ファンタジー」を捨て、新たなる方向性を模索すべき時がやってきたのである。では、リニューアル案をいくつか挙げてみよう。
富士見IT文庫
来るべき情報化社会を分かりやすく解説する魅惑のラインナップ。電車のお供に!
看板作品:雨木シュウスケ『フォンフォン進化論 本当のハーレムはこれから始まる』
富士見数字文庫
数字ってなんですか。知らないなら知らないでいいです。
看板作品:風見周『殺×受 -きるうけ-』
…オチが思いつかない。
まあ、ユーザーフレンドリーでデザインセンス溢れる富士見ファンタジア文庫なんて僕らの富士見ファンタジア文庫ではないかも、とか思ったりもします。これからも「『伝説の勇者の伝説』と『とりあえず伝説の勇者の伝説』って何が違うの!?」とか「踊るベリー・メリー・クリスマスって何巻だっけ!?」とかってラノベ初心者たちを悩ませる存在であってほしいです。自分たちは苦労したのに後の人が楽するのってなんか悔しいじゃないですか。ほら、一年の頃にしごきを受けた野球部員が三年になって同じように後輩をしごく、みたいな。