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ライトノベルの“新人”作家

一つ前のエントリがぐちゃぐちゃだったので、ちゃんと地に足の着いたエントリを書くよう頑張ってみる。


このあいだ『ダ・ヴィンチ』を立ち読んでいたら、有川浩について「2003年にデビューした新人」と書いてあって、妙に新鮮な気分になった。デビューから4年近く経ってもまだ“新人”なのかと。一般文芸界(なんだそれ?)の厳しさを垣間見た気分だった。


俺がライトノベル作家を見るときには、「デビューシリーズが完結しているかどうか」が“新人”の判断基準になっている。いや、デビュー作を長く続けつつ別シリーズを並行して進めるような作家も多いので、より正確に言えば「デビューシリーズ以外の作品を書いていない作家が新人だ」ということになるだろうか。


電撃文庫は、デビューシリーズが売れなければ3巻前後で一旦中断させ、代わりに別シリーズを立ち上げるという戦略を採っていて、上記の判断基準を当てはめやすい。多くは3〜4ヶ月に1冊のペースで出していくので、3冊前後でちょうど一年が経過する計算になるが、一年後というと次世代の新人たちがデビューする頃合なので、タイミング的にも丁度いい。


例外的な存在として、鎌池和馬が挙げられる。彼のデビューシリーズである『とある魔術の禁書目録』は既に11巻まで出ているのだが、そのあいだ一冊も別シリーズが刊行されていない*1。そのせいか、ときどき新人のように思ってしまうのだが、考えてみれば彼がデビューしたのは2004年なんだよなぁ。


また、『七姫物語』の高野和は一年に一冊のペースでしか新刊を出さないため、やはり新人のように思ってしまう。ちなみに彼のデビューは2003年である。


…それだけです。

*1:ただし電撃hpに読み切りが載ったことはある