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ライトノベルサイト杯 VS 2chライトノベル板大賞 2006年下半期

ラノサイ杯の結果が出たようです。まずは平和さん、お疲れ様でした。


結果発表 - 平和の温故知新@はてな
さて、結果をまとめてみましょう。

シリーズ部門 単発部門
票数 シリーズ名 作者名 票数 作品名 作者名
30 “文学少女”シリーズ 野村美月 16 ラジオガール・ウィズ・ジャミング 深山森
15 化物語 西尾維新 15 空とタマ 鈴木大輔
15 銀盤カレイドスコープ 海原零 14 クジラのソラ 瀬尾つかさ
14 狼と香辛料 支倉凍砂 12 煌夜祭 多崎礼
11 空ノ鐘の響く惑星で 渡瀬草一郎 9 銀月のソルトレージュ 枯野瑛
10 GOSICK 桜庭一樹 9 暗闇にヤギをさがして 穂史賀雅也
10 カーリー 高殿円 9 TOY JOY POP 浅井ラボ
9 円環少女 長谷敏司 8 赤朽葉家の伝説 桜庭一樹
9 “図書館”シリーズ 有川浩 8 ヤクザガール・ミサイルハート 元長柾木
8 BRACK BLOOD BROTHERS あざの耕平 8 ボトルネック 米澤穂信
8 とらドラ! 竹宮ゆゆこ

個人的にはやはり単発部門一位の『ラジオガール・ウィズ・ジャミング』が驚き。「おもしろいけど地味」っていう渡瀬草一郎とか三上延の系譜に連なる作家だと勝手に思っていたので、まさかこんな形でスポットライトが当たるとは。地味に人気を集めていたんだなぁ。
シリーズ部門の方は、『“文学少女”』『化物語』『銀盤』あたりの本命と、人気シリーズに票が集まってて、まあなんというか予想通りという感じなんですが、そのなかでは『カーリー』の健闘が目に付いた。『“文学少女”』とあわせてファミ通文庫勢が頑張ってるなぁ。『狼と香辛料』が伸びなかったのは、「どうせ誰かが入れるだろう」的な日和見のせいなのか、それとも熱狂が冷めてきたのか。まあそれでも上位なわけですが。
追記:集計ミスがあったとかで順位が変動しました。というか…『“文学少女”』と『化物語』『銀盤』の差がダブルスコアになりました。「この文学少女は集計するたびに得票数がはるかに増すのよ。その集計を私はあと2回残しているの」的な展開ですね。この意味が分かるな西尾維新


では続いて、2chライトノベル板大賞との対比。といってもレギュレーションが違うので、さてどうしよう。とりあえずラノサイ杯の方の「シリーズ部門」「単発部門」を一本化して並べてみようか。ちなみにラ板大賞の結果は560の雑記が見やすくて最高。

ライトノベルサイト杯 2chラ板大賞
票数 シリーズ名 作者名 票数 作品名 作者名
30 “文学少女”シリーズ 野村美月 40 “文学少女”と繋がれた愚者 野村美月
16 ラジオガール・ウィズ・ジャミング 深山森 35 銀盤カレイドスコープ vol.9 海原零
15 空とタマ 鈴木大輔 30 空ノ鐘の響く惑星で (12) 渡瀬草一郎
15 化物語 西尾維新 21 化物語(下) 西尾維新
15 銀盤カレイドスコープ 海原零 19 狼と香辛料 III 支倉凍砂
14 クジラのソラ 瀬尾つかさ 17 煌夜祭 多崎礼
14 狼と香辛料 支倉凍砂 17 化物語(上) 西尾維新
12 煌夜祭 多崎礼 17 ネコのおと 新井輝
11 空ノ鐘の響く惑星で 渡瀬草一郎 16 ユーフォリ・テクニカ 定金伸治


“文学少女”』二冠達成おめでとーございます。これで「このライトノベルがすごい!」でも一位を取れば、上半期の『狼と香辛料』に続いてグランドスラム達成ですね。グランドスラムとか俺が勝手に言ってるだけだが。
富士ミスが総力を挙げて作り上げた自虐的パロディ作品『ネコのおと』が10位以内に入ってるあたりはラ板大賞らしいと思う。あと『ユーフォリ・テクニカ』はラノサイ杯でも6票を集めてましたね。『煌夜祭』もそうですが、わりとマイナーなレーベルの作品でこの健闘は素晴らしいです。
『タザリア王国物語』にあまり票が入ってない(というか10位以内にすら入っていない)のはリネア様の出オチだからだろうか…。


関連:
2006年上半期の比較はこちら
2006年上半期2chライトノベル板大賞の結果まとめ(とライトノベルサイト杯との比較) - WINDBIRD
2005年全体の比較はこちら
ラノリン杯 VS ラ板大賞 - WINDBIRD