ROOMNO.1303とかでたまかとかキーリとかリリトレとかミッシングとかその他いろいろ最終巻だけなぜか読んでない作品は多い。
やっぱり最終巻だけ読まないっていうのラノベ読みあるあるですよね。最終巻シンドローム。
これ、自分でも不思議なんですよね。ずっと追いかけてきたシリーズで、「いよいよ最終巻!」というときほど読まなかったりする。「完結して欲しくない」とか「最終巻の出来が悪い」とかじゃなくて、「完結は嬉しいけど何故か読んでない」ということなんですけど。どうしてなんでしょう。
まず、この「最終巻シンドローム」とは別に、私にはもう二つの「読まない」トリガーがあります。
10巻越えたシリーズ物への興味の薄れ方のほうがやばい。
10巻を越えると読まなくなる、いわば「10巻シンドローム」。
有川浩なんて面白くないはずがないんだけど、そうすると「別に急いで買う必要ないか…」という思考になる不思議。
2010-02-24 14:09:09 via web
名作と分かっていれば読まなくなる、いわば「名作シンドローム」。
この三つの症状には密接なつながりがある、というか「10巻」と「名作」が複合したのが「最終巻シンドローム」なんじゃないかと思うんです。
まず「10巻シンドローム」ですが、これの理由は簡単です。飽きるからです。
たとえば、ある金鉱を発見して、たくさん金が出たということで、腰を据えて掘り始めたとします。しかし金の産出量は年々減っていく(=飽きる)。いまの金鉱から来年採れる金の量よりも、新しい金鉱を見つけたときに期待できる金の量の方が大きければ、今の金鉱には見切りをつけて、新しい金鉱を探しに行ったほうがいい。
「10巻シンドローム」ってそういう心理なんだと思います。新しい金鉱、もとい新作を探しに行くタイミングが、だいたい「10巻」なのだということです。
次に「名作シンドローム」。これも不思議な心理ですよね。「面白いから読む」のが普通のはずなのに「面白いから読まない」という。
たとえば、時間制限付きで「100個ある箱にいくつか入っている宝物を探せ」という状況だったとして、そのとき「5つ目の箱には必ず宝物が入っている」と知っていたら、その5つ目の箱はとりあえず後に回して、先に他の箱を調べませんか。
「名作シンドローム」ってそういう心理なんだと思います。既に知られた名作は後回しにして、まだ見ぬ名作を探すことを優先するのです。
さて、「最終巻シンドローム」です。最初に書きましたが、「ずっと追いかけてきたシリーズの満を持しての最終巻」ほど最終巻シンドロームの対象になりやすいんです。
ずっと追いかけるほどお気に入りではあるんですが、長期シリーズなので飽きが来ていることも確か。よって「10巻シンドローム」が発動します。
そんなお気に入りのシリーズの最終巻で、十分に時間が与えられた上での完結ですから、それは名作に決まっているわけです。よって「名作シンドローム」が発動します。
以上により、最終巻を「後回し」にしてしまう率が、非常に高くなる。それこそが「最終巻シンドローム」の正体なのではないかと。
…言い訳している暇があったら本を読めって言われそうですが。