この記事は、小説投稿サイト「小説家になろう」において、ある種の異世界ファンタジーが流行あるいは定着しているのは何故か、という問題について、簡単に整理したものです。
『アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー』や『オズの魔法使い』や『火星のプリンセス』や『聖戦士ダンバイン』の話ではありませんのでご留意ください。
さて、現時点での情報を整理してみますと、
1. 最強、召喚、転生、憑依、逆行、内政といった特徴的な要素は、二次創作SSの界隈で熟成されてきたものである
2. 『ゼロの使い魔』の二次創作SSが流行し、「好きなキャラをファンタジー世界へ召喚するためのフレームワーク」として確立された
(3. このフレームワーク的な異世界ファンタジーが、その他の特徴的な要素と共に、「小説家になろう」に流入した?)
4. 「小説家になろう」が二次創作禁止になり、受け皿として用意された二次創作専用サイトの「にじファン」も2012年に閉鎖されてしまったので、「小説家になろう」における二次創作の影響が分かりづらくなった(「二次創作への対応」参照)
という感じです。
私自身は二次創作コミュニティに参加したことがありませんので、このあたりはほとんどが他人の受け売りになります。思い違いなどありましたらツッコミ歓迎です。
それと、もちろん『ソードアート・オンライン』からのVRMMORPG物だとか、その他の類型、あるいは純粋に「小説家になろう」内で生まれた流行だとかもあるのでしょうけども、そこまでいくと手がつけられませんので、とりあえずは措かせてください。
ともかく、上記でいうところの「3」の部分がよく分からないのですね。
そのあたりのことについて我乱堂さんに語っていただいたのがこちらのTogetterになるのですが。
「小説家になろう」の異世界ファンタジーの源流は『ゼロの使い魔』? - Togetterまとめ
これでもまだ「有力」という段階であって「確定」ではない。
というわけで、当時のことをよく知る方々からのさらなる情報をお待ちしております。
余談。
Internet Archiveで昔の「小説家になろう」を確認してみると、やけに名探偵コナンの二次創作が多い。…主人公が子供に生まれ変わる…そしてチートじみた才能…なろうテンプレ=コナン起源説が爆誕する…?