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俺TUEEEという言葉にまつわる取り留めもない話、その2


自分の記事を参考にしてくださったようで、ありがとうございます。


「ラ板(ライトノベル板)では主人公と読者である自分とを重ね合わせるような読み方がされている」と断定されているところがちょっと気になりました。



もちろん、自分と主人公を一体化させて物語を楽しむ読者もいるとは思いますが、過去記事中で引用した書き込みを見ても、「レイフォンの俺TUEEE」「フォンフォンTUEEE*1」といった形で使用されており、「主人公」と「読者」はきちんと線引きされているように感じます。


そもそも、なぜ『鋼殻のレギオス』がああまで「俺TUEEE」と言われていたのかというと、そのストーリーに原因があるのではないかと思うんですね。


鋼殻のレギオス』の主人公は、武芸者の総本山のような街のトップランカーだったのに、そこを追放されて普通の学校にやってくる。そして自分より遥かに弱い連中を相手に圧勝してみせる。


主人公の内心はさておき、「他者の視点」から見ると「高レベルプレイヤーが低レベル帯に降りてきてヒャッハーしている」みたいな感じになっている。だからこそ「俺TUEEE」だと言われているのではないか。


そういうことがあるので、俺TUEEEラノベWikiにそう書かれていたからといって、「ラ板では俺=読者という用法だった」と判断するのは早計なのではないかと思います。


とはいえ、スレ内では「レイフォンTUEEEだからつまらない」とかではなく、「TUEEEだから楽しい」と肯定的に使われているわけで、そこにネトゲでの用法からやや離れた、ラ板独自(?)の用法が出来ているのは間違いないと思います。


「もともとはネガティブな言葉だから」というのは理解しているのですが、個人的にはラ板での用法に引きずられているのか、「主人公が強くてスカッとする話」くらいの適当な定義でいいんじゃないのと思って使っています。

*1:「フォンフォン」は『鋼殻のレギオス』の主人公レイフォンのあだな