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2023年ライトノベル10大ニュース

MF文庫Jの2022年の紙書籍の売上が電撃文庫を超える

prtimes.jp
ラノベ業界では長らく電撃文庫がナンバーワンであり、それがずっと意識に刷り込まれていたので、これはなかなか衝撃的なニュースでしたね。おそらく電撃文庫の看板作品である『SAO』や『86』の新刊があまり出なかったことと、MF文庫Jの看板作品『ようこそ実力至上主義の教室へ』がアニメ第2期の放映で爆発的に売り上げを伸ばしたこと、MF文庫Jのボカロ小説が好調だったことなどが要因としてあるのだと思われます。

なお電子書籍の売上を加味するとまだ電撃文庫のほうが上らしいです。

ラノベVtuber「本山らの」が電撃文庫編集者となって大復活

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昨年、大学卒業とともにVtuberを卒業していた本山らのさんが、KADOKAWAに就職して電撃文庫の編集者となりVtuberとしても復活。Vtuber業界全体を見渡してもかなり珍しいキャリアアップなのでは。

ちなみに電撃文庫「電ちゃん」という謎のマスコットキャラクターもデビューさせています。

プチ・ミステリブーム

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「なんか新刊にミステリ多くね?」「ちょいちょい話題作も出てね?」という感じで、にわかに「ミステリブーム」が騒がれたりしていました。とはいえ、もちろんラブコメなどに対抗できるほどの数ではないんですが。

そもそも昔からライトノベルとミステリの相性は良くて、また近年ではその領域を「ライト文芸」として積極的に取り込んできたので、ミステリブーム自体はずっと以前から続いているとも言えるのですが、今年は特に少年向けレーベルからミステリがよく出ていた(気がする)のが新しい傾向でしたね。

電撃文庫30周年

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電撃・富士見・スニーカーの御三家は創刊年が揃っている(電撃だけ5年遅れ)ので定期的に「3レーベル同時アニバーサリー」の年がやってきます。

電撃文庫では、長らく新刊が出ていなかった『ウィザーズ・ブレイン』『9S』の再開・完結や、『ブギーポップ』の久々の新刊、さらに『灼眼のシャナ』の短編集の発売など、往年の名作の話題で盛り上がりました。昨年終了した無料小説&漫画サービス「電撃ノベコミ」が「電撃ノベコミ+」となって復活するというサプライズもありましたね。

富士見ファンタジア文庫35周年

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「35の夢」と題して無理やり捻り出した35個の企画のなかでは、五年ぶりの龍皇杯の開催や、『魔王2099』のTVアニメ化、フルメタの続編『フルメタル・パニック!Family』の発表などが、個人的には印象的でした。なお未だに35番目の夢は発表されていない模様。

角川スニーカー文庫35周年

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スニーカー文庫は…『涼宮ハルヒ』シリーズの新刊予定が発表されたのと、あとは次世代のエース『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』のアニメ化が(35周年イベントでの発表ではないですが)決定したのが大きかったでしょうか。

あとはスニーカー文庫も専属Vtuber「須二川文」爆誕させていましたが、35周年限定だからもう活動しないんですかね。

戯言シリーズ復活

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西尾維新といえば世間的にはもう『物語』シリーズとか、ジャンプの漫画原作とかのイメージが強いのかもしれませんが、ゼロ年代に生きたオタクとしてはやはり『戯言』シリーズなんですよね。この作品がどれだけの若者を狂わせ、どれだけの作家に影響を与えたことか。

と言いつつも『キドナプキディング』は購入したまま積んでいますが…。

「好きラノ」中止

lightnovel.jp
半年ごとに開催されるラノベ人気投票企画「好きラノ」は、Twitterからの投票も受け入れるようになってからその規模を拡大していましたが、そのTwitterがまあご覧の有様になってしまったので、2023年上半期の開催は中止、下半期もどうなることやら、という状況です。

出版社ではなくラノベ読者が主催する企画ということで、かつてのライトノベルサイト杯から続く伝統行事だったのですが、はたしてこのまま途絶えてしまうのでしょうか。

「ダンガン文庫」創刊発表

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BookBaseという独自の小説販売サービスをやってるところが企画して、来年の創刊を予定している電子書籍専門ライトノベルレーベルだということで、Twitter上で盛んにプロモーションを行い、かなり目立っていた印象です。参加作家をスマブラみたいなアオリPVで発表するなど面白い試みもしていましたね。

ノベリズム文庫などはBook Walkerに配信してくれなかったので結局は購入することもなかったのですが、ダンガン文庫はまさかBookBase上でしか販売しないなんてことはないですよね…?

吉岡平、死去

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私自身はあまり作品に触れてきませんでしたが(ファミ通文庫の『シャルロット・リーグ』くらいかな)、黎明期のラノベを引っ張った功労者のおひとりですね。『無責任艦長タイラー』は90年代スペオペライトノベルの代表格でした。

今年はその他に、『後宮小説』によって中華ファンタジーの成立に影響を与えた酒見賢一ソノラマ文庫などでも活躍したSF作家・豊田有恒の訃報もありました。


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