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いま注目すべき8人のライトノベル作家

とりあえず「未アニメ化」で「最近活発に動いている」というあたりの条件で考えてみた。…なんか曖昧だけど。つまり「売れっ子予備軍」もしくは「アニメ化候補筆頭」みたいなイメージで。たとえば、井上堅二とかはまさにいま注目すべき作家なんだけど、既にアニメ化が決定しているので除外しました。

伏見つかさ

ここ一年で最も話題になったと言っても過言ではない『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の作者。新刊発売のたびにインタビューを受けたり長島☆自演乙と対談したりと、作者の露出がどんどん増えてきていて、いわば「テレビによく出る作家・漫画家」的ポジションを確立しているのではないかと思う今日この頃。作品だけでなく作者本人も要注目という。

川原礫

こちらも話題になった『アクセル・ワールド』『ソードアート・オンライン』の作者。いまのところ自サイトに掲載した作品のリテイクしか書いていないようなので、ラノベとして書き下ろした作品が出てからが正念場かと思いつつも、ウェブ上での連載も続けると宣言しているあたり、ネットで書いて→ラノベとして刊行、というサイクルを崩すつもりはないのかもしれないとも思う。ともあれ、電撃文庫から出た久々の大型新人である。

杉井光

超美少女ニート探偵が街の事件を解決する『神様のメモ帳』、超優柔不断な少年を巡る四角関係*1を描いた『さよならピアノソナタ』、超内輪ネタ『ばけらの!』など、多くのシリーズを異なるレーベルで展開中。一家に一台ならぬ1レーベルに一人の杉井光。いろんなタイプの作品を量産しまくっているので、「これだ」という代表作を挙げにくいのが弱点か。

十文字青

スニーカー文庫でも屈指の人気作品『薔薇のマリア』の作者であるが、最近は一迅社文庫MF文庫Jでも書き始め、いまでは杉井光と並んで「レーベル横断的に作品を刊行する」作家と言える*2。特に一迅社文庫から出ている『ANGEL+DIVE』は、第3巻の強烈なラストシーンが話題を集めたりした。
杉井光十文字青に限らず、複数のレーベルから作品を出す作家が、最近は増えている。新人賞を多重受賞したわけではなく、レーベルを移籍したわけでもなく、少し前に流行った“越境”というやつでもない。多重国籍みたいな感じ?

師走トオル

富士見が得意とする俺TUEEE路線を極めた戦記物『火の国、風の国物語』がスマッシュヒットしている。「スレイヤーズ」「オーフェン」「スクラップド・プリンセス」「伝説の勇者の伝説」といった富士見ファンタジア文庫のファンタジーの系譜を引き継ぐのか? ちなみに、いまは亡き富士見ミステリー文庫からの逆流組でもあるので、そういう意味でも注目したい。

鏡貴也

いまさら注目するまでもなく既に超売れっ子なのだが、7年ぶりだかの新シリーズ『いつか天魔の黒ウサギ』がやけに調子がいい & いまだにアニメ化されない『伝説の勇者の伝説』に代わって『天魔』でアニメ化を目指しているのではないかと推測しているので、あらためて注目。

アサウラ

半額弁当を巡っての熱く激しい争奪戦を描いた『ベン・トー』の作者。かつては「百合と銃」で名を馳せていたのだが、突如血迷って(失礼)ギャグに突っ走ったのが功を奏して、一躍人気作家に。シリアス→コメディ、百合→変態、銃→セガという華麗なる路線変更。また百合を読みたい。でもベン・トーも書き続けて欲しい。複雑な読者心。

犬村小六

『とある飛空士への追憶』『とある飛空士への恋歌』の作者。『追憶』のヒットはまだ記憶に新しい。飛空士シリーズ第二弾の『恋歌』は「完全な続編ではない」「1巻が丸ごとプロローグ」というチャレンジングな内容だったので、続けてのヒットとなるのかはまだ判断できないが、注目の作家であるとは確実に言える。


切りのいいところで10人挙げようと思ったけど8人までしか思いつかなかったでござる。
残り2人は皆さんの心の中にいますので各自で発表すればいいと思います。


いまさら追記。
林トモアキを忘れていた! ミスマルカ! マスラヲ!
なんで誰も教えてくれなかったんだ!?
あとは(メジャーになるには作風が黒すぎると思うけど)人気の高い、入間人間あたりを入れれば10人ですね。

*1:正確には五角関係

*2:榊一郎という先達はいるけれど