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2014-01-01から1年間の記事一覧

2014年ライトノベル個人的ベスト10

王手桂香取り! 王手桂香取り! (電撃文庫)作者: 青葉優一,ヤス出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス発売日: 2014/02/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る 誤解を恐れずに言えば『ヒカルの碁』の将棋版です。『ヒカルの碁』…

2014年ライトノベル10大ニュース

少し前にTwitterに書いたのを膨らませてみた記事です。 KADOKAWAとDWANGOが統合 ラノベ業界のみならずさまざまな方面に対してインパクトのあるニュースでした。DWANGOがスマホアプリのi文庫・Webサービスの読書メーターを買収したことや、統合キャンペーンと…

「大人向けラノベ」の誕生

「大人向けラノベ」あるいは「青年向けラノベ」とでも呼ぶべき作品/レーベルが、今年になって爆発的に増えている。2014年の終わりにこの流れを整理しておきたい。 大人向けラノベレーベルには二つの傾向があるように見受けられる。まずはWeb小説の書籍化を行…

ライトノベルが電子書籍になることのメリット

電子書籍をよく買うようになって感じる最大の変化は「新刊にこだわらなくなった」ということだ。と言っても「古い作品ばかり買っている」ということではない。以下のような事情がある。 ラノベの場合、月に100冊以上の新刊が出ているが、書店ではあまり棚を…

これまでのライトノベル定義論の超大雑把な流れ

「ライトノベル」という呼称の誕生 2ちゃんねるに「ライトノベル板」が誕生 2000年1月24日にライトノベル・雑誌・エンターティメント板として開設された。 「ジュブナイル」「ヤングアダルト」「ティーンズ文庫」などあった中で「ライトノベル」が採用される…

だいたい一年以内に刊行されたオススメの単巻ラノベ10選(石川博品抜き)

ライトノベル読まない人に単巻ライトノベルをオススメしてみた。 - 本読んで、音楽聴いてという記事を読んだ女子中学生が「石川博品ばっかりじゃん!」って怒ってたので石川博品抜きで10作品ほど挙げてみる。しかし「カマタリさん」と「ヴァンパイア・サマー…

ライトノベルレーベルごとのWeb小説書籍化方針

「最近のライトノベルはWeb小説の書籍化ばかりだ」「『小説家になろう』が青田買いの場になっている」といったことがよく言われる昨今、実際のところはどうなのかを、「新人賞経由」「スカウト」「別レーベル」「コンテスト」の四つの分類から見ていきたいと…

「好きなライトノベルを投票しよう!! 2014年上期」投票

「好きなライトノベルを投票しよう!! 2014年上期」への投票エントリです。「好きなライトノベルを投票しよう!!」、通称「好きラノ」とは、ライトノベルを読んでいるブロガーが、半期ごとに好きなライトノベルを投票するだけのイベントです。投票の上限は10冊…

「All You Need Is Kill」と「オール・ユー・ニード・イズ・キル」

映画版「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のストーリーは、原作「All You Need Is Kill」から大きく変わっているが、その中でも特に気になった点について述べることで、映画版の感想の代わりとする。以下、多少のネタバレがある。 最初に軽く説明しておこ…

ライトノベルのイラストは売上アップの特効薬ではない

昨日今日で話題になっている以下の騒動。炎上作家、でした : 世界に愛を心には萌を 15分でわかった気になれる幾谷正氏の非公式宣伝活動と艦これ圧力の話 - Togetterまとめ単純に言えば、作家がイラストレーターに販促を頼んだら断られた、という話なんですが…

「創作」を登山にたとえるか採掘にたとえるかという話

つまり、遥か高みに目指すものがあって、みんながそれに向かって一斉に登っている、というイメージ。もちろん山はいくつもあるんだろう。高いものから低いものまで、険しいものからなだらかなものまで、美しい景色から奇怪な景色まで。目指すところが高く険…

Kindleを使うべきか?BOOK☆WALKERを使うべきか?

電子書籍でライトノベルを買うとなると、おそらく「Kindle」か「BOOK☆WAKLER」の二択になると思いますが(他のストアを使っている人がいたらすみません)、ラノベ読み的にはどちらのほうが良いのでしょう。 個人的にはB☆Wを使っています。電子書籍ストアとし…

2010年以降限定でオススメのライトノベル15選

偏読家が選ぶおすすめライトノベル10選 - ぐるりみち。 という記事のブックマークコメントで、 ラノベ界は2000年代後半が一番アブラ乗ってた印象。 などと書かれていてムキーッとなったので・1巻が2010/1/1以降に刊行されたシリーズ物 ・まだアニメ化されて…

真のライトノベル文学史

(注・この記事は2014年の4月1日に書かれました。それを踏まえてお読みください。)少し前に、文学と絡めたラノベ史について語られたまとめ記事が話題になりましたが、一方でそこに含まれる多数の誤りについて、ラノベ読みの側から激しいツッコミが入ってお…

俺TUEEEという言葉にまつわる取り留めもない話

自分のブログを「俺TUEEE」で検索してみたところ、『火の国、風の国物語』(2007/7刊行・2007/12読了)を読み終えた頃からこの言葉を使い始めているようだ。『火風』の一年前に刊行された、同じく最強主人公の『鋼殻のレギオス』(2006/3刊行)については、…

「好きなライトノベルを投票しよう!! 2013年下期」投票

取り急ぎ投票だーっ! サイハテの救世主 PAPER III:文明喰らい 岩井恭平 【13下期ラノベ投票/9784041009321】サイハテの救世主 PAPERIII:文明喰らい (角川スニーカー文庫)作者: 岩井恭平,Bou出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2013/07/31メディア: 文庫この…

リアル書店とネット書店と電子書籍

だいぶ電子書籍にも慣れてきたので、リアル書店とネット書店と電子書籍(の販売サイト)を比較する形で、だらだらと感想を述べてみたいと思います。 まずリアル書店。 長所は「買いやすい」こと。広い空間に実際に本を並べているので、客はざっと見て回るこ…