今回は完結してるやつ特集。
ネバーランド・ミュージカ
http://ncode.syosetu.com/n8017bq/
藤崎悠貴については以前にも『八重鏡』を紹介しましたが、こちらはファンタジーではなく現代の音楽学校を舞台にした作品。
天性の歌声を持つ主人公、その親友のコントラバス、気の弱い天才ピアニスト、唯我独尊のヴァイオリニスト、そんなカルテットの明るい青春が描かれています。
ちょうど『天にひびき』なんかを読んでいたところだったので、なんだかシンクロニシティな感じでした。
サムヒア・ノーヒア
http://ncode.syosetu.com/n8676bo/
音楽の次は天才画家。
強靭なメンタルと陽性の感覚を持つ主人公に、精神に問題を抱えつつも圧倒的な才能を発揮するその幼なじみ。
不離の関係に思われる二人ですが、そこにある断絶は徐々に広がり、やがて悲劇的な結末を迎えます。
まあとにかく「才能」の話ってのは良いものです。
私の名前を呼ばないで!
http://ncode.syosetu.com/n0764bs/
病弱の美少女が、無敵の超能力を得て「ブラッディ・ピロウ」を名乗り、夜な夜な人助けに奔走するという話。
電撃文庫の新人賞への投稿作らしく、規定枚数に収めようとして尻切れトンボ的になっているのが、ものすごく勿体無いんですけど、病弱巨乳少女のフェティシズムと、縦横無尽に夜の街を駆ける描写が、とにかく快い作品でした。
同作者の『探求大都市のマリー』も面白いですよ。
新生帝國オカルト局
http://ncode.syosetu.com/n5378f/
なんだか大正浪漫風のタイトルですけど舞台は現代です。
超能力を持った少年少女たちが「新生帝國オカルト局」を結成し、発明兵器を悪用する犯罪者たちと戦うという話。
捻くれ美少年アイドルが実にショタくて可愛いのです。
幽霊差配人
http://ncode.syosetu.com/n4483bs/
幽霊が見える公務員と、居候の幽霊少女と、もう亡くなってしまった初恋の人と、健気なお嬢様の、ちょっと切ない恋模様。
最後の方はちょっと駆け足気味の展開でしたが、気持ちのいい読後感でした。
同作者の『僕の彼女は相殺呪文の詠み手』も、一大長編ですが、非常に完成度が高いのでオススメです。
Don't Touch!
http://ncode.syosetu.com/n4615s/
他人の心を読む能力を持つ少女を主人公とした恋愛小説。
サイコメトリーに伴うちょっとしたサスペンス要素もありますが、全体的な雰囲気が少女漫画っぽくて好きです。
後半のラブラブっぷりがすごい。
灰色の鳥
http://ncode.syosetu.com/n3841o/
女性向けファンタジー。
見た目は魔性の美少女だが、実は大犯罪者の娘であり、魔物と融合した肉体を持つ主人公が、その正体を隠しながら学園で生きていく。
そこに彼女の理解者であり共犯者である美青年が現れてラブロマンスが始まるわけです。
こういう「学園と怪物」というモチーフ、すっごく良いですよね。
プシュケの心臓
http://ncode.syosetu.com/n5720bh/
エキセントリックなキャラクターたちが跳梁跋扈するサスペンス風味の青春モノ。
この作者が書く作品は、たいてい「田舎」「猟奇」「近親相姦」「ヤンデレ」あたりが盛り込まれていて、「とにかくこういうのが好きでたまらないんだぜ」っていうのが伝わってきます。
以上。
過去記事。
[Web小説]記事一覧 - WINDBIRD