http://home.att.ne.jp/wave/applepop/#200607-19
ぶっちゃけた話、今のライトノベル界に必要なのは、その本の面白さ手短に伝え、人の好みに合わせたライトノベルを的確にチョイスできるライトノベルソムリエだと思うのよね。
という話。
ライトノベルに入門してきた人は、明確に「鬱展開が読みたい!」とか「ツンデレを読みたい!」と思っているわけではなく、漠然と「ライトノベル読んでみるかな…」みたいな感じなんだと思います、たぶん。入門する場所は主に二ヶ所あるんですけど、ここでは全体の話をします。
んで、初心者は最初にライトノベルの多種多様さを目の当たりにして圧倒される。「どこから読みはじめたらいいんだ?」という。その人自身が「自分はどんな種類、属性が好きなのか」を把握していないと、いくらソムリエだってライトノベルをチョイスできないんですよね。
つまり、
第一段階・ライトノベルに興味を持つ
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|←ライトノベル入門書が活躍する場所
↓
第二段階・ライトノベルの中から好みの属性を見つけ出す
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|←ライトノベルソムリエが活躍する場所
↓
第三段階・好みの属性のライトノベルを自力で見つけ出せるようになる
というのが、人がライトノベルにはまるプロセスだと思うんですけど。
ライトノベルの中には「これ一冊読めばOK!これぞ入門書の決定版!!」というのはないけれど、ただ「鬱展開なラノベの入門書」や「ツンデレなラノベの入門書」や「一般文芸っぽいラノベの入門書」や「エロゲっぽいラノベの入門書*1」は存在しうる。そこでまず、そういった「属性の入門書」を用意する。鬱スキーに引きずり込むのにも、いきなり『され竜』や『砂糖菓子』を出すのは濃すぎるので、『レジンキャストミルク』あたりを読ませる。ツンデレ道に入らせるには、いきなり『ハルヒ』や『ROOM』ではレベルが高いので、とりあえず王道の『ゼロの使い魔』を読ませる…など。これが第一段階。
そうやって初心者が好みの属性を見つけ出したあと、そこからがライトノベルソムリエの出番となる。ツンデレ好きに目覚めた初心者の細かな要望をすくいとり、ぴったりのライトノベルを探してくるのである。これが第二段階。
そうして第三段階に至り、ようやく彼ら彼女らはライトノベル初心者を卒業し、自立したライトノベル読みになれるという寸法なのですよ。自立したライトノベル読みになりたいかどうかは別として。
そういう意味でライトノベルソムリエはたしかに有効なんだけど、それでは後手に回りすぎるんじゃないかなぁと。ソムリエが存在してたって、それだけじゃ肝心の初心者を呼び込めないわけじゃないですか。いまはもっと多くの初心者を呼び込むほうが重要じゃないですか?
うわ、よくわからんな。とりあえず最後にライトノベルの内部構造の脳内イメージを貼っとく。この縦軸の一本一本が種類・属性で、それが上にいくほど濃くなっていくイメージ。ちなみに1Fとか2Fとか書いてあるのは、ライトノベル三階建て理論を引きずってるから。1Fの入門書を読みまくって「自分はどの縦軸を求めているのか」を理解する。
*1:というのはあんまり同意できないんだけど