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ライトノベルネタブログ

2014年から創刊されたライトノベルレーベルはこんなに、違う?

この世の全てはこともなし : 2014年から創刊されたレーベルがこんなに、多すぎ?

これまでにも「ラノベレーベル多すぎ」問題というのは何度も言われてきたと思うのですが、ここ一年ほどのレーベルの増加はこれまでとは状況が違うんじゃないか、ということを説明したいと思います。

第一に、Web小説系のレーベルも含め、リンク先で挙げられているほとんどが、対象年齢が高めの「ライト文芸」系のレーベルだという点。これについては以前にも書いたのでそちらを参照いただければ。→「大人向けラノベ」の誕生 - WINDBIRD

第二に、これも対象年齢が高いことと関連していますが、本のサイズが大きめでやや高価格な「ノベルス」を名乗るレーベルが多いという点。特にオーバーラップ文庫やHJ文庫などの既存のライトノベル文庫レーベルが「ノベルス」レーベルを新設しているのが興味深いです*1

以上の二点からは、書店におけるライトノベルの戦場が、これまでの「少年少女向け」から「青年向け」へ、「文庫の棚」から「四六判ソフトカバーの棚」へと移っている――「少年少女向けライトノベルレーベルの増加」が遂に飽和して止まり、「青年向けライトノベルレーベルの増加」へと転換した、ということが言えるわけです。

つまり、この「ライト文芸戦争」とでも呼ぶべき戦いは、まだ始まったばかりなのです。いまのうちからレッドオーシャンなどと言っていては生き残れません。激しい競争になっていくのはまさにこれからだと思われます。

ところで、飽和してしまった少年少女向けライトノベルレーベルはどうなっているでしょうか。長年危惧されていたとおり廃刊が多発しているのでしょうか。と言えば、実はそうでもありません。有名どころではスマッシュ文庫がヤバいというくらいじゃないでしょうか。なんだかんだで皆さん生き延びているように見えます。

だから青年向けライトノベルでも、ヤバイヤバイと言われていても二年くらいなら普通に生き残って、本当に定着するかは十年は待たないと分からないんじゃないでしょうか。


ついでに補足すると、T-LINEノベルスは公式Twitterにて電子書籍レーベルを目指すとのアナウンスがありました。実現可能性はどれほどか分かりませんが。


また、comicoは自社レーベル「comico books」の設立を発表しており、comicoノベルもこの扱いではないかと思われます。双葉社には販売委託しているだけですね。
スマホ漫画「comico」が出版事業に参入--新レーベル立ちあげ - CNET Japan
NHN PlayArt Corp. | プレスリリース

こちらからは以上です。

*1:オーバラップノベルスが2015/5/25、リンク先には書かれていませんがHJノベルスが2014/11/22に創刊されています。