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ライトノベルネタブログ

時代はいま「サブタイトル付きラノベタイトル」なのか!?

長文タイトルだ!

いや当て字タイトルだ!

異世界タイトルだ!

君僕タイトルだ!

あやかしタイトルだ!

と盛り上がってきたラノベタイトルに新たなトレンドが!

というわけで「サブタイトル付き」、最近多くないですか?

サブタイトルというと、昔は『C3 -シーキューブ-』『SH@PPLE -しゃっぷる-』『H+P -ひめぱら-』のような読み仮名系や、『キノの旅 -the Beautiful World-』『空とタマ -Autumn Sky, Spring Fly-』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet』のように英題系などは散見されましたが、近年のサブタイトルはそれらとは異なる傾向にあるように思います。

  • 無職転生異世界行ったら本気だす~
  • 本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~
  • 転生賢者の異世界ライフ ~第二の職業を得て、世界最強になりました~
  • 英雄の隠し子の英雄譚 ~村人の俺に最強スキルが継承された~
  • 回復術士のやり直し ~即死魔法とスキルコピーの超越ヒール~
  • 転生者殺し ~チートを奪うチート能力で悠々自適な異世界生活!?~
  • 田中 ~年齢イコール彼女いない歴の魔法使い~
  • 異世界テニス無双 テニスプレイヤーとかいう謎の男がちょっと強すぎるんですけど!
  • ゼロの大賢者 ~若返った最強賢者は正体を隠して成り上がる~

新刊リストから適当に拾ってみました。各巻ごとの副題じゃないですよ。作品タイトルにサブタイトルがついているんです。

ラインナップから見るに、基本的には「なろう系の長文タイトル」の派生だと思われます。メインタイトルが短めでサブタイトルが長め。短いのと長いのの良いとこどりをする狙いでしょうか。

ちなみに、長文タイトルの流行には「ラノベ由来の長文タイトル」と「なろう由来の長文タイトル」の二種類があり、それぞれ流行時期もズレていると思っているのですが、そこを語ると長くなるので割愛させていただきます。

現状ではまだまだ長文タイトルの勢力が強いラノベタイトル界。サブタイトルはこのままプチブームで終わるのか、それとも一気に主流となるのか、これからもラノベタイトルから目が離せませんよ!

ラノベサイト昔語り

‪まず個人サイト期。ブログ以前から個人サイトを持っていた人たち。特に、まいじゃー推進委員会の極楽トンボさん、ニュースサイト・モノグラフの草三井さん、いまでも「好きラノ」主催してるいちせさん、ぎをらむさん、白翁さん、安眠練炭さんなど、いわゆる「ラノベサイト御三家」(誰が三家かは諸説あり)の人たち。オフでも交流があり、ライトノベルファンパーティーとかの企画も立てていた、ウェブ黎明期のバイタリティある方々という感じ。長老。重鎮。‬

‪ブログブーム期。平和さん、でるたさん、舞風のゐんどさん、うーぱーさん、愛咲さん、REVさん、megyumiさん、hatikadukiさん、ラノベの杜のMatsu兄さん、それとmizunotori、まあ挙げるときりがない。どの時期から活動してたかとか具体的にチェックしてないんで、思ったより昔からサイトやってたんだという人もいるかもしれない。折からのラノベ本ブーム、その後のハルヒブームもあり、盛んにブログを更新しつつ、クネクネと馴れ合って、「ライトノベルサイト管理人連合」などと揶揄され、それが自称としても定着した。「ラ管連」である。

‪補足。はてなダイアリーがオタクに強かったので、なんとなくラノベブログもはてなが多かった。はてなのオタクブログって、エロゲ論壇からの流れで長文記事を投稿する評論系と、ファック文芸部あたりが代表格(ほんとにござるか?)の創作系、という漠然とした二極があり(と俺が勝手に思っており)、海燕さんとかsirouto2さんとかは評論寄りのイメージだし(いや創作もやってるけど)、sunagiさんとか魔王様(14歳)とかは創作寄りのイメージで(いや評論もやってるけど)、ラ管連をコアとするラノベ特化のブログ群からはやや離れていた印象。‬

Twitter期。ラノベに限らずオタクたちの活動の中心がTwitterに移行し、感想は読書メーターにアウトソースされ、いまさら新しくブログやろうだなんて物好きな奴だぜ気に入った、という感じの昨今。ラノベから離れた人も多いし、「ラ管連」は最早死語だ。とはいえ何だかんだで「物好き」は少なくなく、なんか今日もラノベ読みでオフ会やってるらしい。ラノベ作家や編集者のTwitterが当たり前になったのも大きな変化だ。いままで観測範囲外だった人々が可視化され、ネットで文章を書く行為は特別なことではなくなった。これもラノベに限らないけど、閉鎖的な「界隈」から、緩やかな繋がりと広がりを持つ「クラスタ」へと変化したのだろう。‬

追記。俺は昔からオフ会とかにも一切参加してない引きこもりだから、誰がいつごろからどういう活動しているとか、誰と誰が仲良いとか、ぜんぜん詳しくないからね。なにか間違いがあれば平和さんが訂正してくれる予定。というかさらに詳しいラノベサイト史を書いてくれることを期待。

「ゲームを題材にしたライトノベル」の分類

暗殺拳はチートに含まれますか? ~彼女と目指す最強ゲーマー~ (ファンタジア文庫)

暗殺拳はチートに含まれますか? ~彼女と目指す最強ゲーマー~ (ファンタジア文庫)

という作品を読んだわけです。おもしろかったです。一子相伝暗殺拳を学んだヒロインと一芸特化でプロゲーマーやってる主人公のボーイ・ミーツ・ガール。VR格ゲーで恋人同士が手に手を取り合って強敵に挑む青春ゲーマー小説です。

さて、ラノベは昔からゲームと親和性が高く、それを題材とした作品も数多いです。ましてや昨今は「VRMMORPGもの」が流行っていて、バーチャルリアリティで再現されたゲーム世界を舞台にした作品が急激に増加しています。そんなわけで、


と書いたんですが、これだとさすがにまとまらないのでもう少し大雑把に括ってみます。

現実世界を中心に話が進んでいくが、重要なアイテムとしてゲームが登場するタイプ。

ゲーマーズ!』や『僕と彼女のゲーム戦争』など。『ゲーマーズ!』は「ゲーマー」に注目しているぶんゲームそのものの描写は薄いですが、『ゲーム戦争』は各話ごとにプレイレポートのようにゲーム描写があります。『さくら荘』や『冴えカノ』のようなゲーム制作系の話もこの分類になるでしょうか。漫画で言うと『ゲームセンターあらし』とか『東京トイボックス』とか…。

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現実世界に軸足を置きつつも、ゲームのプレイ描写がメインとなっているタイプ。

スラムオンライン』『アクセルワールド』『ソードアート・オンライン』など。最初に紹介した『暗殺拳』もこのタイプです。ゲーム描写が見せ場を占めつつ、現実世界の描写もしっかりと行っている、という感じでしょうか。『.hack』みたいに、逆にゲームの中の出来事が現実に影響を与えたりする展開とか。VRであることが重要かというとそうでもなく、『スラムオンライン』はVRではなかったですし、『ソリッドファイター』や『俺より強いあの娘を殴りに行く』のようなゲーセン小説もここに含めていいんじゃないかと思います。でもそうすると『ゲーム戦争』とかけっこう境界線上なんだよなー微妙だなー。いちおう「単一の架空のゲームを題材にしているかどうか」で感覚的には区別できるんだけど。

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ゲーム世界を中心に話が進んでいくタイプ。

『インフィニット・デンドログラム』『オーバーロード』など。さらにその中で、『デンドロ』はゲーム世界が実体化していないパターン、『オバロ』はゲーム世界が実体化したパターンとなります。『クリス・クロス』なんかもこのタイプに入るのでしょうか。たとえば『デンドロ』は、特に実体化していないしログアウト不能でもないごく普通のVRMMORPGとして描かれているんですが、ログアウトしたあとの描写が極端に薄いんですよね。そういう作品は「小説家になろう」でも意外に多かったりするので特に『デンドロ』が特殊なわけでもないとは思いますが。

<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム- 1.可能性の始まり (HJ文庫)

-インフィニット・デンドログラム- 1.可能性の始まり (HJ文庫)

クリス・クロス―混沌の魔王 (電撃文庫 (0152))

クリス・クロス―混沌の魔王 (電撃文庫 (0152))


と、ここまで書いて「これってローファンタジー/ハイファンタジー(+往還型)と同じ構造じゃねえか…」と気付いたので、ここは「ローゲーム/ハイゲーム」でいいんじゃなかろうか。ファンタジーのほうを知っていれば初見でも意味が分かりそうだし。うん。

ここでこういう呼称を広めておけば、数十年後には「SAOのような高尚なVRMMORPG作品でなければハイゲーム小説とは名乗れない!」とか言って暴れる奴が出てくるかもしれないので楽しみにしていよう。

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