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ライトノベルネタブログ

空腹のための料理、満腹のための料理

微妙に厨房繋がり。


ヨーロッパの内陸部は海から遠いため、魚を輸送するあいだに腐りかけてしまう。だから、フランス*1などは「腐りかけた魚の味を誤魔化す」ように料理をするという。魚にかぎらず、国土が広ければ、野菜や肉などもやはり輸送のあいだに痛んでしまうだろう。生の食材を使った料理が少なかったり、また胡椒が珍重されたのもそのためだということだ。


一方、日本などは海と都市との距離が近いため、食材は新鮮なまま手に入る。「新鮮な魚の味を引き出す」ような料理をつくるという。たとえば寿司や刺身のような。


というような話を高校だったかの教師から聞いた。


ヨーロッパのような「不味いものを美味しくする料理」というのは、空腹のための料理なのだろう。どうして手間をかけて不味いものを美味しくするのか、それは不味いものを食べないと餓死して――というと大げさかもしれないので空腹になるからだ。


一方で、日本のような「美味しいものをさらに美味しくする料理」というのは、満腹のための料理だ。「空腹は最高のスパイス」というが、裏を返せば「満腹だと美味しいものでも不味く感じる」ということだ。だから、満腹の腹にさらに詰め込むために、料理をさらに美味しくする必要があるのだ。


というようなことをローソンのジューシーフライドチキンを食べているときに考えた。


この飽食の時代には「満腹のための料理」が注目されがちだがもういちど「空腹のための料理」を見直してみてはどうだろうかー。


と社会論につなげてみるテスト。


お好みでブログ論なり創作論なりに勝手につなげてください。

*1:海に面してはいるが、主要な都市は内陸部にある