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2016年ライトノベル10大ニュース

何となく気が向いたので選んでみた。

カクヨム開始

鳴り物入りではじまったカドカワ×はてなの小説投稿サイトでしたが、開始直後にろくごまるにの暴露ネタが炸裂するなど、しばしネガティブな話題を振りまきました。最近はようやくコンテスト受賞作の書籍化がはじまったり、トップページのデザインをリニューアルしたりと、徐々に軌道に乗りはじめたのかな…という感じがします。書籍化される作品を眺めてみると、召喚・転生ネタに偏らないよう慎重に選考されているようで、「小説家になろう」とは違った流れを生み出せるかに期待がかかります。

『このすば』&『Reゼロ』のアニメがヒット

上半期は『このすば』、下半期は『Reゼロ』が話題になりました。電撃文庫スニーカー文庫といった既存のラノベレーベルが抱えるWeb小説のアニメ化は『このすば』『Reゼロ』で一区切りとなり、来年からはヒーロー文庫を中心として「Web小説専門レーベル」の作品が続々とアニメ化されてくることになるんですよね。2012年ごろからのこのブームも、いよいよ収穫期に入ったというべきなのか、ブームをアニメにまで拡げられるか正念場ですね。

ゼロの使い魔』復活

ヤマグチノボルが遺したプロットを引き継いで続編が刊行されました。2000年代には『ハルヒ』や『シャナ』と並んでラノベの代表格とされた作品であり、また現在の異世界召喚ブームに強い影響を与えた作品でもあります。いまとなってみれば感慨深いものがありますね。最終巻は来年の2月27日発売です。

松智洋、死去

正直に言いますと、自分は彼の作品をまったく読んでいないのですが、亡くなったあとの各所の反応から、本当に周囲から慕われ、また思った以上に多彩なフィールドで活躍していた人だったんだなあと思わされました。『ゼロ魔』と同じく、遺されたプロットをもとに新作が刊行されるそうです。

ノベルゼロ創刊

いま新しく参入してくるラノベレーベルは大まかに言って、Web小説の書籍化に絞った単行本レーベルと、一般文芸とのあわいを担当するライト文芸レーベル、そしておっさん向け懐古レーベルの三種類があり(TL系は落ち着いたんだろうか?)、まあどれも20〜40代の高年齢者を狙っています。ノベルゼロは敢えて分類するなら「おっさん向け」でしょうが、なかなか独自路線を走っていて、その試みが面白いです。上手くいっているかは分かりませんが。

コバルト休刊・Webマガジンコバルト開始

ザ・スニーカーが休刊してWebに移行したのは2011年でしたが、その五年後にコバルトもまた同じ運命を辿ることになりました。時代の流れを感じます。これで(紙の)ラノベ雑誌は電撃文庫MAGAGINEとドラゴンマガジン、それと小説ウィングスだけになります。電子雑誌の試みもあまり上手くいっていない(GA文庫マガジンが去年末に停止)ように思えますが、小説投稿サイトがその役割を担っていくのでしょうか。

講談社一迅社を完全子会社化

ラノベ業界的には、講談社ラノベ文庫一迅社文庫の合併、ということになります。かつての「角川がメディアファクトリーを買収」ほどのインパクトではありませんが、それなりに衝撃の走ったニュースでした。最近の一迅社文庫は刊行点数を減らしていますが、このままフェードアウトしてしまうのでしょうか。

三木一馬退職・ストレートエッジ設立

電撃文庫の名物編集者ということで、なかなか毀誉褒貶の激しい人物ですが、そんな彼が起業するということで注目が集まりました。会社の宣伝を兼ねてかメディアへの露出も増え、最近はいろんな企画で名前を見かけます。一方、作家の川口士編集エージェント会社の設立を予告しています(一迅社文庫の編集者も絡んでいる?)。作家と編集者とのトラブルが尽きない昨今、エージェントの仲介が解決策にならないだろうかと個人的にも期待しています。

この恋と、その未来。』最終巻発売

最終巻手前にして打ち切りとなったときには、私もみっともなく騒いでしまいましたが、その後に打ち切りが撤回され、無事に(というかなんというか)最終巻が発売されました。本当にファミ通文庫には感謝しかありません。ありがとうございました。

橘ぱん、政治家を目指す

だから僕は、Hができない。』で知られるラノベ作家・橘ぱんが、小池百合子が主催する政治塾への参加を表明して話題になりました。ちなみに、ラノベ作家で政治家と言えば、コバルト文庫にて「鷲田旌刀」のペンネームで活躍した宮崎岳志議員も著名です。


以上です。
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