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ライトノベルネタブログ

2017年ライトノベル10大ニュース

CCCが徳間書店主婦の友社を買収

「CCC」はカルチュア・コンビニエンス・クラブの略で、あのTSUTAYAを運営している会社です。その傘下にはアース・スターがあり、ラノベレーベルとしてアース・スターノベルを持っています。

徳間書店と言えばメディアミックスの先駆者であり、かつてはアニメージュ文庫に徳間デュアル文庫トクマ・ノベルズEdgeといったラノベレーベルを抱え、銀英伝などの名作も送り出してきた出版社です。

主婦の友社は、初期の電撃文庫の販売元であり、近年ではヒーロー文庫を立ち上げてWeb小説書籍化ブームの火付け役のひとつとなった出版社です。

世間的には「TSUTAYAの会社がアニメ雑誌の会社と女性ファッション誌の会社を買収した」みたいな感じでしたが、ラノベ業界にとっても大きなニュースでしたね。

ついでに書いておくと、突然の刊行中止で話題となった「レッドライジングブックス」のリンダパブリッシャーズもCCCの子会社ですね。

Web小説系アニメラッシュ

ライトノベルのアニメ化作品一覧 - Wikipedia
幼女戦記』『ナイツ&マジック』『異世界食堂』『異世界はスマートフォンとともに。』などが新たにアニメ化されました。こうしてみると少ないですね。異世界スマホが叩かれていた印象は強いですが。

ただ、アニメ化予定も含めると『異世界居酒屋のぶ』『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』『盾の勇者の成り上がり』『賢者の孫』『ありふれた職業で世界最強』ついでに『君の膵臓をたべたい』の劇場アニメ化などが既に控えており、このあたりまで含めるとラッシュ感があるかなと思います。

去年もちょっと書きましたが、これまでのWeb小説の書籍化ブームの流れというと、

第1期 SAOが書籍化されてヒットする。アルファポリスがビジネスモデルを確立する。
第2期 既存のラノベレーベルからWeb小説が書籍化される(ログホラ・魔法科・このすば・Reゼロなど)。
第3期
(2.5期くらい?)
Web小説専門のラノベレーベルが立ち上がる(ヒーロー文庫MFブックスHJノベルスなど)。
第4期 第2期の作品がアニメ化されてヒットを飛ばす。第3期のレーベル群が拡大する。

くらいの大雑把な認識をしているんですけど、今年あたりから、

第5期 第3期の作品が大量にアニメ化される(ナイツマ・異世界食堂・異世界スマホなど)。

という時期に入ったように思うんですよね。そろそろラノベ業界では「ブーム」も落ち着いて滑空期に入ったかなという感じですが、アニメ業界ではこれからということで注目したいです。

ラノベの劇場版アニメが増加

ソードアート・オンライン オーディナルスケール』『魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女』『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』と立て続けに公開されてヒットし、さらに『オーバーロード』『ビブリア古書堂の事件手帖』『冴えない彼女の育てかた』などの劇場版アニメが発表されています。

どうもカドカワはTVアニメだけでなく劇場版アニメでも積極的にマネタイズしようとしているようです。ライト文芸の実写映画化と合わせて要注目ですね。

ゼロの使い魔』『アルスラーン戦記』『破妖の剣』完結

著者が亡くなったことで刊行が途絶していた『ゼロの使い魔』が新しい作者のもとで完結し、代筆者が志瑞祐であったことも明かされました。

また1986年にシリーズを開始し、近年になってTVアニメ化もされた田中芳樹の『アルスラーン戦記』が驚くべきことに完結を果たし、1989年から続いていた前田珠子破妖の剣』も本編の最終巻が発売されました。

みなさまお疲れ様でした。なんかたまにこういうふうに長期シリーズの完結が重なる年がある気がしますね。

佐藤大輔、死去

皇国の守護者』などの著者・佐藤大輔が死去。多くのファンが悲しむとともに、どさくさで「佐藤大輔=豪屋大輔」が確定したりもしました。

また、アルファポリスから『ダィテス領攻防記』を刊行していた牧原のどかが事故により死去。直前まで「小説家になろう」の活動報告を更新されていて、その生々しさが強く印象に残っています。

撲殺天使ドクロちゃん』のイラストを担当していた「とりしも」、『GOSICK』のイラストを担当していた武田日向と、有名イラストレーターの訃報も重なりました。

ラグナロク小説家になろうで連載開始

2000年前後のスニーカー文庫の看板を張った人気ファンタジー『ラグナロク』が小説家になろうでリブートされて話題になりました。

すみません、昔のも今のも読んでないのでそれ以上の感想はないのですが、プロ作家が「なろう」や「カクヨム」に投稿するのも、もはや珍しくなくなりましたね。

『JKハルは異世界で娼婦になった』発売

JKハルは異世界で娼婦になった

JKハルは異世界で娼婦になった

センセーショナルなタイトルと設定で話題となった作品。「小説家になろう」からの書籍化はハヤカワでは初だそうです。口コミで広まり→書籍化されて→政治的な観点から毀誉褒貶にさらされる、というあたり『まおゆう魔王勇者』を思い出しました。『まおゆう』は「植民地主義」「進歩史観」的な面で、『JKハル』はジェンダー/フェミニズム的な面で議論になっている感じですね。

『まおゆう』がWeb小説書籍化ブームの嚆矢となったように、『JKハル』も次なるフェーズに何かしら影響を与えるのかもしれません。

BOOK☆WALKERが「新作ラノベ総選挙2017」を開催

6月の投票締め切りから9月の結果発表まで音沙汰なしだったり、投票候補の絞り込みに納得がいかなかったりもしましたが、なんだかんだで、こういうオフィシャルな人気投票が増えるのは歓迎ですね。来年の開催も期待しております。

キリスト新聞社がライトノベルレーベルを創刊

70年以上の歴史を誇るというキリスト教新聞社が、Web小説サイト『トークメーカー』上でラノベレーベル創刊を発表、同時に『聖書ラノベ新人賞』と銘打って「聖書や教会などをモチーフにしつつ、楽しみながら理解を深められるような作品」を募集しました。

初見で「なんだその組み合わせスゲー!」と衝撃を受けたものの、よくよく考えてみると聖書をモチーフにしたラノベってむしろド定番だよなあと思ったり。だからこその「キリスト教ラノベ」なのかもしれませんね。

ノベルゼロ、やや悪目立ちする

創刊一周年を迎えたノベルゼロですが、カクヨムで開催されたコンテストで「異世界転生禁止」というレギュレーションを設定して物議を醸し、さらに『セックス・ファンタジー』というエロエロな作品を出して「ノベルゼロくんってもっと硬派な人だと思ってた!」と幻滅されたりしていました。

ただ個人的な印象を言うと、もともとノベルゼロっていわゆるライト文芸よりは既存のラノベレーベルに近いので、「硬派だったのに路線転換した」みたいなのは(ノベルゼロがそういう印象を煽っていたというのはありますが)ちょっと見当違いかなと思います。



その他

話題になったのはこのあたりかなあ?

ブックオフオンラインの10大ニュース。

去年までのニュース。