WINDBIRD::ライトノベルブログ

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Web小説が原作のライトノベルのWeb版・ラノベ版・アニメ版の開始時期

アニメを観た順番に「このすば→Reゼロ→幼女戦記という流れからすると異世界転生ものはこう変遷している!」とか言って、Web版の開始時期がまったく逆だったりしたら恥ずかしいなー、と思ったので、主だった作品についてざっくりと調べてみた。

タイトル Web開始 ラノベ開始 アニメ開始
ソードアート・オンライン 2002年11月29日 2009年4月 2012年7月
ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 2006年4月12日 2010年4月 2015年7月
アクセル・ワールド 2007年10月9日 2009年2月 2012年4月
魔法科高校の劣等生 2008年10月12日 2011年7月 2014年4月
ログ・ホライズン 2010年4月13日 2011年3月 2013年10月
オーバーロード 2010年5月9日 2012年7月 2015年7月
ナイツ&マジック 2010年10月16日 2013年1月30日 2017年7月
幼女戦記 2010年12月5日 2013年10月 2017年1月
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 2011年4月1日 2013年1月14日 2015年4月
月が導く異世界道中 2012年1月30日 2013年5月28日 未定
賢者の弟子を名乗る賢者 2012年4月4日 2014年6月30日 未定
異世界チート魔術師 2012年4月6日 2013年6月 2019年7月
異世界迷宮でハーレムを 2011年4月12日 2012年12月21日 未定
Re:ゼロから始める異世界生活 2012年4月20日 2014年1月31日 2016年4月
戦闘員、派遣します! 2012年8月19日 2017年11月1日 未定
異世界居酒屋「のぶ」 2012年10月18日 2014年9月 2018年4月
盾の勇者の成り上がり 2012年10月29日 2013年8月 2019年1月
無職転生 2012年11月22日 2014年1月23日 2021年
この素晴らしい世界に祝福を! 2012年12月20日 2013年10月 2016年1月
異世界食堂 2013年1月4日 2015年3月 2017年7月
転生したらスライムだった件 2013年2月20日 2014年5月 2018年10月
デスマーチからはじまる異世界狂想曲 2013年3月3日 2014年3月 2018年1月
異世界はスマートフォンとともに。 2013年4月8日 2015年5月 2017年7月
八男って、それはないでしょう! 2013年6月1日 2014年4月 2020年4月
本好きの下剋上 2013年9月23日 2015年1月25日 2019年10月
ありふれた職業で世界最強 2013年11月7日 2015年6月 2019年7月
二度目の人生を異世界で 2014年1月3日 2014年11月 中止
ゴブリンスレイヤー 2014年1月4日 2016年2月13日 2018年10月
俺を好きなのはお前だけかよ 2014年1月23日 2016年2月 2019年10月
君の膵臓をたべたい 2014年1月25日 2015年6月 2018年9月
神達に拾われた男 2014年1月28日 2017年9月22日 2020年10月
精霊幻想記 2014年2月12日 2015年10月1日 未定
現実主義勇者の王国再建記 2014年7月4日 2016年5月 未定
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… 2014年7月6日 2015年8月20日 2020年4月
うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない 2014年8月1日 2015年2月 2019年7月
くまクマ熊ベアー 2014年10月13日 2015年5月29日 2020年10月
賢者の孫 2015年1月2日 2015年7月30日 2019年4月
蜘蛛ですが、なにか? 2015年5月27日 2015年12月10日 2021年1月
<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム- 2015年10月9日 2016年11月 2020年1月
私、能力は平均値でって言ったよね! 2016年1月14日 2016年5月 2019年10月
スーパーカブ 2016年3月1日 2017年5月1日 未定
聖女の魔力は万能です 2016年4月29日 2017年2月10日 未定
痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 2016年5月4日 2017年9月8日 2020年1月
この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる 2016年6月4日 2017年2月10日 2019年10月
スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました 2016年6月23日 2017年1月13日 未定
チート薬師のスローライフ 2016年7月21日 2018年4月28日 未定
魔王様、リトライ! 2016年10月10日 2017年6月30日 2019年7月
回復術士のやり直し 2016年12月29日 2017年7月1日 2021年
俺だけ入れる隠しダンジョン 2017年1月5日 2017年8月1日 未定
ひげを剃る。そして女子高生を拾う。 2017年3月8日 2018年2月1日 未定
魔王学院の不適合者 2017年4月2日 2018年3月10日 2020年7月
真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 2017年10月21日 2018年6月1日 未定

本当はソートできたら良かったんだけどブログだと難しいですね…見づらかったらExcelにコピーとかしてみてください。

「好きラノ 2018年上期」投票

lightnovel.jp

スカートのなかのひみつ。

スカートのなかのひみつ。 (電撃文庫)

スカートのなかのひみつ。 (電撃文庫)

【18上期ラノベ投票/9784048938280】

叛逆せよ! 英雄、転じて邪神騎士

【18上期ラノベ投票/9784048938310】

ファイフステル・サーガ

【18上期ラノベ投票/9784040726991】

ウォーター&ビスケットのテーマ

【18上期ラノベ投票/9784041060315】

我が驍勇にふるえよ天地

【18上期ラノベ投票/9784797396867】

いつかのレクイエム

【18上期ラノベ投票/9784797395013】

エートスの窓から見上げる空

【18上期ラノベ投票/9784047349605】

ジャナ研の憂鬱な事件簿

ジャナ研の憂鬱な事件簿 3 (ガガガ文庫)

ジャナ研の憂鬱な事件簿 3 (ガガガ文庫)

【18上期ラノベ投票/9784094517262】

インスタント・メサイア

インスタント・メサイアI (オーバーラップノベルス)

インスタント・メサイアI (オーバーラップノベルス)

【18上期ラノベ投票/9784865543308】

常敗将軍、また敗れる

常敗将軍、また敗れる (HJ文庫)

常敗将軍、また敗れる (HJ文庫)

【18上期ラノベ投票/9784798616926】

「チートが誤用されている」という誤解

現在、誤用だと言われているのは、「チートとは不正行為のことなのに褒め言葉として使われている」ということ、さらに「そういった誤用が生まれたのは『なろう』系のせいである」ということについてである。

はたして、これは誤用なのだろうか。

結論から言えば「誤用」とは言いがたいと私は思っている。それは、あるキャラの圧倒的な能力を目の当たりにして「反則だぜ…」と呟いたりするのと同じ。すなわち「チートしたみたいな強さ」という比喩的な表現にすぎないからだ。

「異常なほど」「ズルいくらい」「化物じみた」「悪魔のよう」「鬼のごとく」…

ネガティブな言葉をあえて褒め言葉として使う用例はたくさんある。ことさら「チート」だけを糾弾する理由が思いつかない。

と、話としてはここでほぼ終わりなのだが、おまけとして「比喩としてのチート」用法が広まる過程を追ってみよう。

以下、面倒なので「比喩としてのチート」用法のことを「チート比喩」と略す。


まず、英語の「cheat」には「いかさま」「ごまかし」「ずる」といった意味がある。これ自体はコンピュータやゲームに限らず使われる言葉である。

コンピュータゲームにおいては、ゲームを改造したりバグを利用したりするなどの不正行為が「チート」と呼ばれている。特にVRMMORPGやオンライン対戦ゲームにおいては、チートが使われると他のプレイヤーにも影響が及ぶため、非常に忌み嫌われている。

さらにそれが転じて、2000年代半ばからゲーマーたちのあいだで、ゲーム内で飛び抜けて強いキャラやアイテムなどが、「チートキャラ」「チート性能」などと形容されるようになる。

2007年6月19日。

ビオラ(前半で飛ばし過ぎて後半で伸び悩む典型例)
弓の使い勝手(操作が上下のみリバース、変更不能)が悪過ぎるのは評価上差し置いておきます・・・こりゃゲームシステムの方に入るだろうしね。
序盤はチートキャラ、中盤は強キャラ、後半で完全に伸び悩む、と「聖剣3のリースの成長過程を過剰にしたらこんな風になるんじゃね?」なキャラw

https://riesz.blog.so-net.ne.jp/2007-06-19-1

2007年10月22日。

実績の難易度としては楽でしたが、特定のイベントをクリアーして敵武将を倒してクリアーというのが基本パターンなので、その繰り返しによるマンネリで投げ出しそうになった事が何回もあったりしましたが、全部の本編ストーリーをクリアーして武将選択の制限が解除されてからは、チート的な強さを持つキャラを使用して一気に進め、何とか実績コンプさせましたw

http://d.hatena.ne.jp/seiba_86/20071022/1193060417

こうした用法は紛れもなく「チート比喩」と言えるだろう。


次に特筆すべきは、2008年ごろから「ハンス・ウルリッヒ・ルーデル」や「シモ・ヘイヘ」の事績が知られるようになったことである。

2008年2月24日。

各界よりコメント
「何だ?このチート属性は!?私もこんなチート人間を見たことが無いぞ!」
ハンス・ウルリッヒ・ルーデル について、オスカー・ワイルド

ハンス・ウルリッヒ・ルーデル - アンサイクロペディア

2008年7月14日。

こいつチートだろ、っていう歴史上の人物と何したか書いてけ

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/07/14(月) 21:59:15.52 ID zWUhfMBaO
いるのかな

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/07/14(月) 21:59:32.25 ID NrudcwmN0
↓シモヘイヘ

46 名前:JACK ◆JACK/BJa3c [] 投稿日:2008/07/14(月) 22:13:25.80 ID b17t2NE10
>>2がチートMAXでFA?

暇人\(^o^)/速報 (旧) こいつチートだろ、っていう歴史上の人物と何したか書いてけ

2008年8月11日

スポーツ選手なんかをみていると身体能力的にチートしてね?とか思うことも多々あります。

また歴史上の偉人もチート疑惑がわきますよね。(スゴイ記録があったからこそ名が残るとも言うけど)

という事で、キング・オブ・チートっぽい人のご紹介。

狙撃手 シモ・ヘイヘ

人類チート列伝 その1: カゲッチのぶろぐ

ルーデルやシモ・ヘイヘの事績が「チート」という形容とともに広まったことで「チート比喩」もこのあたりから人口に膾炙していったものと思われる。ルーデルやシモ・ヘイヘがゲームとは無関係であることにも注目しておきたい。

ちなみに、ログ速で検索するかぎり、最初期に立てられたチート比喩と思われるスレタイはこのあたりだろうか。

B'zってチート使ってんの?(2007年12月21日)
ポケモンで一番チートな道具って(2008年4月28日)
米飯に焼肉のタレってチートじゃね?(2008年7月6日)
ガンダム世界最強のチートMSは?(2008年7月26日)


さて、もう一つ書いておかねばならないのは、なろう系における「チート」についてである。なろう系(あるいはその元となった二次創作SS)の「チート」には、実は二種類がある。すなわち「転生チート」と「知識チート」である。

転生チート。

主人公が神から貰った能力(チート)で無双したり原作蹂躙したり恋愛関係を築いたりとご都合主義的内容が多いため(いわゆる俺TUEEEEやニコポやナデポ、二次創作小説であればメアリー・スーなど)人によって好き嫌いが大きく分かれるジャンル。
(中略)
神様が主人公に能力(特典とも呼ばれる)を与える。(通称「チート」。桁外れに強力だったり、主人公以外の登場人物は誰も持っていない特別な能力だったり)

http://dic.nicovideo.jp/a/%E7%A5%9E%E6%A7%98%E8%BB%A2%E7%94%9F

つまり、転生チートとは「単純に強い能力」というだけではなく、誰も持っていないような能力を特別に与えてもらうから「チート」なのである。

知識チート。

内政チート
トリップや憑依、転生もののSSによく見られる、ファンタジー世界や過去の時代に現代の知識・技術を持ちこみ、主人公の支配下または所在している地域の内政面を向上させる行為を指す。
(中略)
これを用いるとき、主人公はさながらウィキペディアをリアルタイムで見ているように正確に知識を思い出し、なおかつウィキペディアに載っている程度の情報を基にして、本職顔負けの内政手腕を発揮してしまう。

http://dic.nicovideo.jp/a/ss%E7%94%A8%E8%AA%9E%E4%B8%80%E8%A6%A7

こちらも本来であれば存在しないはずの知識を特別に持ち込むから「チート」と呼ばれるものである。チートシート=カンニングペーパーに近い用法である。

いずれも「自分だけ特別に能力を高めている≒自分だけズルをしている」という認識があるからこその「チート」なのである。むしろ本来の「チート」の意味に近いとさえ言えるのではなかろうか。

二次創作SSの総本山Arcadiaを検索してみるかぎり、こういった二次創作における「チート」表記は2009年ごろから流行りはじめたようである。さらに、「小説家になろう」の作品が大々的に書籍化され、衆目にさらされるようになったのは2011年ごろからとなる。であれば2008年ごろから広まったチート比喩用法を「なろう」のせいにするのはお門違いであろう。

ちなみに、「チートの誤用はSAOのせいじゃね?」という声もあるが、SAOの書籍化は2009年、アニメ化は2012年であり、やはり時系列的にはかなり遅い。またSAO内では「チーター」は蔑称であり、褒め言葉としては使われていないという点でも、SAOのせいにはできないだろう。


以上から「チートがなろう系のせいで誤用されている」といった認識は誤解であると言いたい。「チートを褒め言葉として使う」のは誤用とは言いがたいし、百歩譲って誤用だとしても、そういった用法を最初に使いはじめたのはゲーマーたちなのである。

変な八つ当たりはやめよう!

ラノベ読みにオススメのTwitterユーザーまとめ

自分がフォローしている方の中から紹介してみます。
「この人のツイートが面白い」というよりは「Twitterラノベの情報を収集するなら」という方向性です。
ご了承ください。

mizunotori

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俺です。
いきなりてめえかよというご批判ごもっともですが、まあ、なかなか情報収集を頑張っていると思うので、いちどフォローしてみてください。
ツイート内容は主に「ラノベ関係のニュース」「ラノベの感想」「ラノベの話題へのいっちょかみ」で構成されています。
公式のニュースだけでなく、個人ブログの記事なんかもTwitterに流しているのが特徴です。
よろしくお願いします。
「おまえのくだらんツイートなぞ見たくねえ、ニュースだけ教えろ!」という場合ははてなブックマークをチェックしてみてください。
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ラノベニュースオンラインさん

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ラノベ専門ニュースサイト「ラノベニュースオンライン」(通称・ラノオン)のアカウントです。
どんな作品が発売されたとか、どんなイベントがあるとか、公式に発信されたラノベ情報をまとめて確認したいのであれば、ラノオンのチェックはマストです。
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ぜひ編集長のアカウントもフォローしましょう。
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秋野ソラさん

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ラノベ作家や読者たちの面白い会話を適度にリツイートしてくださる方です。
秋野さんさえフォローしておけば、いちいち作家さんをフォローしなくても事足りるといって過言ではないでしょう。
盛り上がった話題があればTogetterにもまとめてくださいます。
精力的、のひとことですね。

nyapoonaさん

https://twitter.com/nyapoona
少年向けラノベっぽいライト文芸を見かけると「なぜラノベで出さないのか」と言い、ライト文芸っぽい少年向けラノベを見かけると「なぜライト文芸で出さないのか」と言うbotです。違います。
ハヤカワや講談社ノベルス、あるいはメディアワークス文庫のようなライト文芸といわれる方面に強いアカウントで、秋野さんが「ラノベクラスタ」の話題を拾う人なら、nyapoonaさんは「ラノベクラスタの外縁」の話題を拾ってくださるようなイメージです。
観測範囲の狭さに悩んでいる人にオススメです。
ただし特撮とかハイローとかアメコミとかバーフバリとかそういう話題も多いので、純粋にラノベの話題だけ知りたい方は注意してください。

某書店のラノベ担当さん&関東隅のラノベ担当さん

https://twitter.com/honyasannohito
https://twitter.com/linove_sell
ラノベ担当の書店員として名を知られたお二方です。
書店員という立場からラノベをどう売り伸ばしていくかを常に考えておられる。
好きなラノベを熱くオススメしてくださいます。
誠実かつ積極的に活動されている印象です。

本山らのさん

https://twitter.com/Motoyama_Rano
5月10日から活動を開始されたラノベクラスタ待望のラノベバーチャルYouTuberです。
一同、初孫ができたように大喜びしております。
いちおうラノベ系Vtuberは他にもいるんですが、らのさんは最も精力的に活動されており、今後のブレイク間違いなし。
いまのうちにフォローしておけば、のちのち自慢できるかもしれません。
完全個人での運営で、紹介するラノベもかなりガチめ。
これからの活躍が楽しみです。
YouTubeのチャンネルはこちら。
Rano Ch.本山らのチャンネル - YouTube

ラノベ天狗さん

https://twitter.com/srpglove
Twitterの闇を抉り出す暗黒の使者。
もといラノベについて雑なことを言ってる人を探し出してRTしていく妖怪です。
天狗さんをフォローすればあなたのTLに糞みたいなラノベ批判が溢れるようになるでしょう。
あなたがまだ純真な人間であればフォローしてはいけませんが、十分にネット擦れしているならフォローしてみるのも一興だと思います。
天狗さん自身も決して正義のヒーローといった感じの人ではないのでご注意を。
まあ、いろいろなツイートを見ていると「自分も発言には気をつけよう」と思えるようにはなります。


ここから編集者のターン。
個人的には作家さんをたくさんフォローすると収拾がつかなくなるので、レーベル公式や編集さんをフォローするほうが好きですね。
レーベル公式は検索すれば探せると思うので編集さんのほうを紹介してみます。

電撃文庫土屋さん

https://twitter.com/t_tsuchiya_PR
電撃文庫では「SAO」や「86」などの担当だそうです。イケイケですね。
作品のPRも含めて、Twitterを積極的に活用されている編集さん、という印象です。

講談社ラノベ文庫シゲタさん

https://twitter.com/shigetayuu
最近、質問箱を使って読者からの質問に積極的に回答されている編集さん。
わりと率直で飾らない回答が多くて好感が持てます。だが会社から怒られたりしないのだろうか。

講談社ラノベ文庫庄司さん

https://twitter.com/ss_editor
講談社ラノベ文庫といえば忘れてはいけない名物編集者。人呼んでラノベ王子。
ええと…とにかく強烈なキャラクターの持ち主です。

GA文庫サトさん

https://twitter.com/GA_SATO
GA文庫は編集者が全員個別にTwitterアカウントを持っており、精力的に宣伝ツイートをしながらも、ときどき業界の裏話もしてくれます。
サトさんは最近だと「ゴブリンスレイヤー」などの担当で知られており、ラノベ界を代表する編集者のひとりと言ってよいでしょう。

HJ文庫あしがらさん

https://twitter.com/HJ_Ashigara
HJ文庫の名物編集者さん。
サトさんと同じく、ときどき業界について語ってくださいます。
「あしがら‐METAL」のスクリーンネームどおりヘヴィメタルの話題も多いです。

インフィニット・デンドログラム公式さん

https://twitter.com/dendro_hj
特定作品の公式アカウントとは思えないフリーダムさを見せる編集さん。
もはやデンドロとは関係のない話題のほうが多いですが…新刊発売時に見せるデンドロ愛は熱いです。


こんなところでしょうか。
あとは紹介した方々のフォローをさらに辿っていったりしてみてください。
ラノベクラスタなんて狭いもんですからね…TLを眺めているうちにだいたい目立ったアカウントは覚えちまいますよ、へっへっへ。
それでは楽しいラノベTwitterライフを!

時代はいま「サブタイトル付きラノベタイトル」なのか!?

長文タイトルだ!

いや当て字タイトルだ!

異世界タイトルだ!

君僕タイトルだ!

あやかしタイトルだ!

と盛り上がってきたラノベタイトルに新たなトレンドが!

というわけで「サブタイトル付き」、最近多くないですか?

サブタイトルというと、昔は『C3 -シーキューブ-』『SH@PPLE -しゃっぷる-』『H+P -ひめぱら-』のような読み仮名系や、『キノの旅 -the Beautiful World-』『空とタマ -Autumn Sky, Spring Fly-』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet』のように英題系などは散見されましたが、近年のサブタイトルはそれらとは異なる傾向にあるように思います。

  • 無職転生異世界行ったら本気だす~
  • 本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~
  • 転生賢者の異世界ライフ ~第二の職業を得て、世界最強になりました~
  • 英雄の隠し子の英雄譚 ~村人の俺に最強スキルが継承された~
  • 回復術士のやり直し ~即死魔法とスキルコピーの超越ヒール~
  • 転生者殺し ~チートを奪うチート能力で悠々自適な異世界生活!?~
  • 田中 ~年齢イコール彼女いない歴の魔法使い~
  • 異世界テニス無双 テニスプレイヤーとかいう謎の男がちょっと強すぎるんですけど!
  • ゼロの大賢者 ~若返った最強賢者は正体を隠して成り上がる~

新刊リストから適当に拾ってみました。各巻ごとの副題じゃないですよ。作品タイトルにサブタイトルがついているんです。

ラインナップから見るに、基本的には「なろう系の長文タイトル」の派生だと思われます。メインタイトルが短めでサブタイトルが長め。短いのと長いのの良いとこどりをする狙いでしょうか。

ちなみに、長文タイトルの流行には「ラノベ由来の長文タイトル」と「なろう由来の長文タイトル」の二種類があり、それぞれ流行時期もズレていると思っているのですが、そこを語ると長くなるので割愛させていただきます。

現状ではまだまだ長文タイトルの勢力が強いラノベタイトル界。サブタイトルはこのままプチブームで終わるのか、それとも一気に主流となるのか、これからもラノベタイトルから目が離せませんよ!

ラノベサイト昔語り

‪まず個人サイト期。ブログ以前から個人サイトを持っていた人たち。特に、まいじゃー推進委員会の極楽トンボさん、ニュースサイト・モノグラフの草三井さん、いまでも「好きラノ」主催してるいちせさん、ぎをらむさん、白翁さん、安眠練炭さんなど、いわゆる「ラノベサイト御三家」(誰が三家かは諸説あり)の人たち。オフでも交流があり、ライトノベルファンパーティーとかの企画も立てていた、ウェブ黎明期のバイタリティある方々という感じ。長老。重鎮。‬

‪ブログブーム期。平和さん、でるたさん、舞風のゐんどさん、うーぱーさん、愛咲さん、REVさん、megyumiさん、hatikadukiさん、ラノベの杜のMatsu兄さん、それとmizunotori、まあ挙げるときりがない。どの時期から活動してたかとか具体的にチェックしてないんで、思ったより昔からサイトやってたんだという人もいるかもしれない。折からのラノベ本ブーム、その後のハルヒブームもあり、盛んにブログを更新しつつ、クネクネと馴れ合って、「ライトノベルサイト管理人連合」などと揶揄され、それが自称としても定着した。「ラ管連」である。

‪補足。はてなダイアリーがオタクに強かったので、なんとなくラノベブログもはてなが多かった。はてなのオタクブログって、エロゲ論壇からの流れで長文記事を投稿する評論系と、ファック文芸部あたりが代表格(ほんとにござるか?)の創作系、という漠然とした二極があり(と俺が勝手に思っており)、海燕さんとかsirouto2さんとかは評論寄りのイメージだし(いや創作もやってるけど)、sunagiさんとか魔王様(14歳)とかは創作寄りのイメージで(いや評論もやってるけど)、ラ管連をコアとするラノベ特化のブログ群からはやや離れていた印象。‬

Twitter期。ラノベに限らずオタクたちの活動の中心がTwitterに移行し、感想は読書メーターにアウトソースされ、いまさら新しくブログやろうだなんて物好きな奴だぜ気に入った、という感じの昨今。ラノベから離れた人も多いし、「ラ管連」は最早死語だ。とはいえ何だかんだで「物好き」は少なくなく、なんか今日もラノベ読みでオフ会やってるらしい。ラノベ作家や編集者のTwitterが当たり前になったのも大きな変化だ。いままで観測範囲外だった人々が可視化され、ネットで文章を書く行為は特別なことではなくなった。これもラノベに限らないけど、閉鎖的な「界隈」から、緩やかな繋がりと広がりを持つ「クラスタ」へと変化したのだろう。‬

追記。俺は昔からオフ会とかにも一切参加してない引きこもりだから、誰がいつごろからどういう活動しているとか、誰と誰が仲良いとか、ぜんぜん詳しくないからね。なにか間違いがあれば平和さんが訂正してくれる予定。というかさらに詳しいラノベサイト史を書いてくれることを期待。

「ゲームを題材にしたライトノベル」の分類

暗殺拳はチートに含まれますか? ~彼女と目指す最強ゲーマー~ (ファンタジア文庫)

暗殺拳はチートに含まれますか? ~彼女と目指す最強ゲーマー~ (ファンタジア文庫)

という作品を読んだわけです。おもしろかったです。一子相伝暗殺拳を学んだヒロインと一芸特化でプロゲーマーやってる主人公のボーイ・ミーツ・ガール。VR格ゲーで恋人同士が手に手を取り合って強敵に挑む青春ゲーマー小説です。

さて、ラノベは昔からゲームと親和性が高く、それを題材とした作品も数多いです。ましてや昨今は「VRMMORPGもの」が流行っていて、バーチャルリアリティで再現されたゲーム世界を舞台にした作品が急激に増加しています。そんなわけで、


と書いたんですが、これだとさすがにまとまらないのでもう少し大雑把に括ってみます。

現実世界を中心に話が進んでいくが、重要なアイテムとしてゲームが登場するタイプ。

ゲーマーズ!』や『僕と彼女のゲーム戦争』など。『ゲーマーズ!』は「ゲーマー」に注目しているぶんゲームそのものの描写は薄いですが、『ゲーム戦争』は各話ごとにプレイレポートのようにゲーム描写があります。『さくら荘』や『冴えカノ』のようなゲーム制作系の話もこの分類になるでしょうか。漫画で言うと『ゲームセンターあらし』とか『東京トイボックス』とか…。

[asin:4048705547:detail]

現実世界に軸足を置きつつも、ゲームのプレイ描写がメインとなっているタイプ。

スラムオンライン』『アクセルワールド』『ソードアート・オンライン』など。最初に紹介した『暗殺拳』もこのタイプです。ゲーム描写が見せ場を占めつつ、現実世界の描写もしっかりと行っている、という感じでしょうか。『.hack』みたいに、逆にゲームの中の出来事が現実に影響を与えたりする展開とか。VRであることが重要かというとそうでもなく、『スラムオンライン』はVRではなかったですし、『ソリッドファイター』や『俺より強いあの娘を殴りに行く』のようなゲーセン小説もここに含めていいんじゃないかと思います。でもそうすると『ゲーム戦争』とかけっこう境界線上なんだよなー微妙だなー。いちおう「単一の架空のゲームを題材にしているかどうか」で感覚的には区別できるんだけど。

[asin:4047308021:detail]

ゲーム世界を中心に話が進んでいくタイプ。

『インフィニット・デンドログラム』『オーバーロード』など。さらにその中で、『デンドロ』はゲーム世界が実体化していないパターン、『オバロ』はゲーム世界が実体化したパターンとなります。『クリス・クロス』なんかもこのタイプに入るのでしょうか。たとえば『デンドロ』は、特に実体化していないしログアウト不能でもないごく普通のVRMMORPGとして描かれているんですが、ログアウトしたあとの描写が極端に薄いんですよね。そういう作品は「小説家になろう」でも意外に多かったりするので特に『デンドロ』が特殊なわけでもないとは思いますが。

<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム- 1.可能性の始まり (HJ文庫)

-インフィニット・デンドログラム- 1.可能性の始まり (HJ文庫)

クリス・クロス―混沌の魔王 (電撃文庫 (0152))

クリス・クロス―混沌の魔王 (電撃文庫 (0152))


と、ここまで書いて「これってローファンタジー/ハイファンタジー(+往還型)と同じ構造じゃねえか…」と気付いたので、ここは「ローゲーム/ハイゲーム」でいいんじゃなかろうか。ファンタジーのほうを知っていれば初見でも意味が分かりそうだし。うん。

ここでこういう呼称を広めておけば、数十年後には「SAOのような高尚なVRMMORPG作品でなければハイゲーム小説とは名乗れない!」とか言って暴れる奴が出てくるかもしれないので楽しみにしていよう。

www.bookoffonline.co.jp

「好きなライトノベルを投票しよう!! 2017年下期」投票

lightnovel.jp

剣と炎のディアスフェルド

剣と炎のディアスフェルドIII (電撃文庫)

剣と炎のディアスフェルドIII (電撃文庫)

【17下期ラノベ投票/9784048934985】

叛逆せよ! 英雄、転じて邪神騎士

【17下期ラノベ投票/9784048932134】

わたしの魔術コンサルタント

【17下期ラノベ投票/9784048933209】

ウォーター&ビスケットのテーマ

【17下期ラノベ投票/9784041060308】

エイルン・ラストコード

エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ 7 (MF文庫J)

エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ 7 (MF文庫J)

【17下期ラノベ投票/9784040695051】

我が驍勇にふるえよ天地

【17下期ラノベ投票/9784797393880】

いつかのレクイエム

【17下期ラノベ投票/9784797393316】

キミは一人じゃないじゃん、と僕の中の一人が言った

【17下期ラノベ投票/9784047347465】

ひきこもり姫を歌わせたいっ!

ひきこもり姫を歌わせたいっ! (ガガガ文庫)

ひきこもり姫を歌わせたいっ! (ガガガ文庫)

【17下期ラノベ投票/9784094516883】

ストライクフォール

ストライクフォール3 (ガガガ文庫) (ガガガ文庫 は)

ストライクフォール3 (ガガガ文庫) (ガガガ文庫 は)

【17下期ラノベ投票/9784094517040】

2017年ライトノベル個人的ベスト10

ウォーター&ビスケットのテーマ

ナイス眼鏡! 『サクラダリセット』完結のあと新潮文庫nexで『階段島』シリーズをヒットさせ、満を持しての帰還となった新作シリーズ。別世界の街でおこなわれる異能力を用いた陣取りゲーム、それに参加した幼馴染コンビの活躍が描かれる。『サクラダ』とはうってかわって「臆病者」の主人公、しかしその思考のキレは変わらない。河野裕らしい頭脳戦が見ものです。
[スニーカー文庫公式サイト]ザ・スニーカーWEB | ウォーター&ビスケットのテーマ

ストライクフォール

ストライクフォール3 (ガガガ文庫) (ガガガ文庫 は)

ストライクフォール3 (ガガガ文庫) (ガガガ文庫 は)

こちらもスニーカー文庫で『円環少女』を完結させたあと、ハヤカワなどで活躍している作者の最新作。巨大人型ロボットが宇宙空間を超音速で駆け巡りながら戦うチームスポーツ「ストライクフォール」でスターを目指すスポ根主人公の物語。特に二巻・三巻とめちゃくそ面白くなっていくのは、「慣性制御」という新技術によって、一つのスポーツの定番戦術が根底からひっくり返る様子が克明にシミュレートされているから。まさにセンス・オブ・ワンダーです。
ストライクフォール | 小学館

わたしの魔術コンサルタント

魔法が存在する現代日本、くたびれた魔術コンサルタントの青年が、若き魔女たちに振り回されながらも、彼女たちを教え導いていく現代ファンタジーコンサルタントというよりは家庭教師的な感じですが。この作品の印象って、とにかく「バランスが良い」ということなんですよね。ラブもあり、バトルもあり、でもそのどちらにも偏っていない。キャラクターの生活がそのまま描かれているというんでしょうか。雰囲気の良い、均整の取れた作品だと思います。
わたしの魔術コンサルタント | 書籍情報 | 電撃文庫公式サイト

EXMOD

仲良く暮らす少年とその幼馴染の姉妹が、突如として列車事故に巻き込まれて重傷を負う。しかしその障害を補うように、彼らには強大なる異能が宿ったのだった。というわけで、壊れた日常、思春期の苦悩、これぞ学園異能、という作品です。川原礫の『絶対ナル孤独者』や清野静『さよなら、サイキック』と並んで、近年で最も優れた現代異能ものと言っても過言ではないと思います。ファンタジーに押されてこの手の作品の数が少なくなっているというのはわりと事実なんですが、そろそろ復活を期待したいですね。
EXMOD | 小学館

かりゆしブルー・ブルー

沖縄を舞台にした可愛らしい民俗ファンタジー。いなり寿司しか食べられないという恐ろしい呪いを解いてもらおうと本土からやってきた主人公と、お婆ちゃんからシャーマン的な地位を引き継ごうとして奮闘する少女の物語。カミツキレイニーはここ数年で飛躍的な成長を遂げた注目作家のひとりですが、未読者は一巻完結のこの作品から入るのがオススメです。
[スニーカー文庫公式サイト]ザ・スニーカーWEB | かりゆしブルー・ブルー

剣と炎のディアスフェルド

剣と炎のディアスフェルドIII (電撃文庫)

剣と炎のディアスフェルドIII (電撃文庫)

こちらは神話なんですよね。ギリシャ神話や北欧神話の英雄たちの冒険が下敷きになっていて、作中に登場する大帝国の建国神話もローマ帝国イスラム帝国モンゴル帝国あたりを混ぜ合わせたものだったりとか。兄弟の物語なんですが、兄のほうは不死身の肉体と無類の武勇を誇る英雄の諸国漫遊譚に、弟のほうはディアスフェルドを統一する偉大な王の征服記になっています。その二つが交わるときにどうなるのか…最終巻が楽しみです。
剣と炎のディアスフェルド|作品紹介|電撃文庫公式サイト

叛逆せよ! 英雄、転じて邪神騎士

このブログでも何度か説明してますが、これコメディっぽいですけど、ガチでシリアスなファンタジーですからね。邪悪な王国を倒した英雄が、しばらく後にその王国を訪れてみると、その国民は酷い迫害を受けていた…という、いわゆる勇者アフター系の話です。苦悩しながらも彼らにズルズルと肩入れしてしまう主人公がどこへ行き着くのか、その行く先を見守りたいです。
叛逆せよ! 英雄、転じて邪神騎士|作品紹介|電撃文庫公式サイト

ドリームハッカー

ドリームハッカーズ コミュ障たちの現実チートピア (電撃文庫)

ドリームハッカーズ コミュ障たちの現実チートピア (電撃文庫)

出口きぬごし! 狂人を描かせたらラノベ界では右に出るものはいない出口きぬごし! その才能は本作でも遺憾なく発揮されております。電脳が普及した近未来、ナードなオタクたちがいじめっ子の電脳をクラックして復讐を企む、といったあらすじなんですが、もちろん嫌な奴を懲らしめてスカッと痛快、なんて呑気な話にはならないんですな。打ち切りになりそうだけど続きが読みたい…。
ドリームハッカーズ コミュ障たちの現実チートピア | 書籍情報 | 電撃文庫公式サイト

アイドル稼業、はじめました!

アイドル稼業、はじめました! (電撃文庫)

アイドル稼業、はじめました! (電撃文庫)

好きになったあの子は芸能人、追いかけて芸能界入りを目指したら、何故か性転換して美少女になってしまった、という導入からしてめちゃくちゃ濃いんですが、そこから不倫にパパラッチにヤクザに半グレに違法賭博に…芸能界の黒い裏側をたっぷり描いたサスペンスフルな展開に突入するのは、映像制作会社にいたという作者ならではでしょう。可愛らしい見た目からは想像できないおっそろしい作品です。
アイドル稼業、はじめました! | 書籍情報 | 電撃文庫公式サイト

キミは一人じゃないじゃん、と僕の中の一人が言った

多重人格の少年と多重人格の少女、二人の半生を描いた切ない青春物語。主人公には三つの人格があるんですが、この三人がめちゃくちゃ仲が良くて、幼少の頃からのエピソードの一つ一つが素晴らしく楽しそうなんですよね。他人にどう思われようがぜんぜん気にしない。そりゃそうです。こんな気の合う素敵な親友がいたらもうそれだけで満足ですよ。比嘉智康の奇才が存分に発揮されています。
『キミは一人じゃないじゃん、と僕の中の一人が言った』|FBonline


リンク先のページでだいたい試し読みを見られるので興味が湧いたらチェックしてみてくださいね!
それでは良いお年を!

2017年ライトノベル10大ニュース

CCCが徳間書店主婦の友社を買収

「CCC」はカルチュア・コンビニエンス・クラブの略で、あのTSUTAYAを運営している会社です。その傘下にはアース・スターがあり、ラノベレーベルとしてアース・スターノベルを持っています。

徳間書店と言えばメディアミックスの先駆者であり、かつてはアニメージュ文庫に徳間デュアル文庫トクマ・ノベルズEdgeといったラノベレーベルを抱え、銀英伝などの名作も送り出してきた出版社です。

主婦の友社は、初期の電撃文庫の販売元であり、近年ではヒーロー文庫を立ち上げてWeb小説書籍化ブームの火付け役のひとつとなった出版社です。

世間的には「TSUTAYAの会社がアニメ雑誌の会社と女性ファッション誌の会社を買収した」みたいな感じでしたが、ラノベ業界にとっても大きなニュースでしたね。

ついでに書いておくと、突然の刊行中止で話題となった「レッドライジングブックス」のリンダパブリッシャーズもCCCの子会社ですね。

Web小説系アニメラッシュ

ライトノベルのアニメ化作品一覧 - Wikipedia
幼女戦記』『ナイツ&マジック』『異世界食堂』『異世界はスマートフォンとともに。』などが新たにアニメ化されました。こうしてみると少ないですね。異世界スマホが叩かれていた印象は強いですが。

ただ、アニメ化予定も含めると『異世界居酒屋のぶ』『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』『盾の勇者の成り上がり』『賢者の孫』『ありふれた職業で世界最強』ついでに『君の膵臓をたべたい』の劇場アニメ化などが既に控えており、このあたりまで含めるとラッシュ感があるかなと思います。

去年もちょっと書きましたが、これまでのWeb小説の書籍化ブームの流れというと、

第1期 SAOが書籍化されてヒットする。アルファポリスがビジネスモデルを確立する。
第2期 既存のラノベレーベルからWeb小説が書籍化される(ログホラ・魔法科・このすば・Reゼロなど)。
第3期
(2.5期くらい?)
Web小説専門のラノベレーベルが立ち上がる(ヒーロー文庫MFブックスHJノベルスなど)。
第4期 第2期の作品がアニメ化されてヒットを飛ばす。第3期のレーベル群が拡大する。

くらいの大雑把な認識をしているんですけど、今年あたりから、

第5期 第3期の作品が大量にアニメ化される(ナイツマ・異世界食堂異世界スマホなど)。

という時期に入ったように思うんですよね。そろそろラノベ業界では「ブーム」も落ち着いて滑空期に入ったかなという感じですが、アニメ業界ではこれからということで注目したいです。

ラノベの劇場版アニメが増加

ソードアート・オンライン オーディナルスケール』『魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女』『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』と立て続けに公開されてヒットし、さらに『オーバーロード』『ビブリア古書堂の事件手帖』『冴えない彼女の育てかた』などの劇場版アニメが発表されています。

どうもカドカワはTVアニメだけでなく劇場版アニメでも積極的にマネタイズしようとしているようです。ライト文芸の実写映画化と合わせて要注目ですね。

ゼロの使い魔』『アルスラーン戦記』『破妖の剣』完結

著者が亡くなったことで刊行が途絶していた『ゼロの使い魔』が新しい作者のもとで完結し、代筆者が志瑞祐であったことも明かされました。

また1986年にシリーズを開始し、近年になってTVアニメ化もされた田中芳樹の『アルスラーン戦記』が驚くべきことに完結を果たし、1989年から続いていた前田珠子破妖の剣』も本編の最終巻が発売されました。

みなさまお疲れ様でした。なんかたまにこういうふうに長期シリーズの完結が重なる年がある気がしますね。

佐藤大輔、死去

皇国の守護者』などの著者・佐藤大輔が死去。多くのファンが悲しむとともに、どさくさで「佐藤大輔=豪屋大輔」が確定したりもしました。

また、アルファポリスから『ダィテス領攻防記』を刊行していた牧原のどかが事故により死去。直前まで「小説家になろう」の活動報告を更新されていて、その生々しさが強く印象に残っています。

撲殺天使ドクロちゃん』のイラストを担当していた「とりしも」、『GOSICK』のイラストを担当していた武田日向と、有名イラストレーターの訃報も重なりました。

ラグナロク小説家になろうで連載開始

https://ncode.syosetu.com/n7906ee/2000年前後のスニーカー文庫の看板を張った人気ファンタジーラグナロク』が小説家になろうでリブートされて話題になりました。

すみません、昔のも今のも読んでないのでそれ以上の感想はないのですが、プロ作家が「なろう」や「カクヨム」に投稿するのも、もはや珍しくなくなりましたね。

『JKハルは異世界で娼婦になった』発売

JKハルは異世界で娼婦になった

JKハルは異世界で娼婦になった

センセーショナルなタイトルと設定で話題となった作品。「小説家になろう」からの書籍化はハヤカワでは初だそうです。口コミで広まり→書籍化されて→政治的な観点から毀誉褒貶にさらされる、というあたり『まおゆう魔王勇者』を思い出しました。『まおゆう』は「植民地主義」「進歩史観」的な面で、『JKハル』はジェンダー/フェミニズム的な面で議論になっている感じですね。

『まおゆう』がWeb小説書籍化ブームの嚆矢となったように、『JKハル』も次なるフェーズに何かしら影響を与えるのかもしれません。

BOOK☆WALKERが「新作ラノベ総選挙2017」を開催

6月の投票締め切りから9月の結果発表まで音沙汰なしだったり、投票候補の絞り込みに納得がいかなかったりもしましたが、なんだかんだで、こういうオフィシャルな人気投票が増えるのは歓迎ですね。来年の開催も期待しております。

キリスト新聞社がライトノベルレーベルを創刊

70年以上の歴史を誇るというキリスト教新聞社が、Web小説サイト『トークメーカー』上でラノベレーベル創刊を発表、同時に『聖書ラノベ新人賞』と銘打って「聖書や教会などをモチーフにしつつ、楽しみながら理解を深められるような作品」を募集しました。

初見で「なんだその組み合わせスゲー!」と衝撃を受けたものの、よくよく考えてみると聖書をモチーフにしたラノベってむしろド定番だよなあと思ったり。だからこその「キリスト教ラノベ」なのかもしれませんね。

ノベルゼロ、やや悪目立ちする

創刊一周年を迎えたノベルゼロですが、カクヨムで開催されたコンテストで「異世界転生禁止」というレギュレーションを設定して物議を醸し、さらに『セックス・ファンタジー』というエロエロな作品を出して「ノベルゼロくんってもっと硬派な人だと思ってた!」と幻滅されたりしていました。

ただ個人的な印象を言うと、もともとノベルゼロっていわゆるライト文芸よりは既存のラノベレーベルに近いので、「硬派だったのに路線転換した」みたいなのは(ノベルゼロがそういう印象を煽っていたというのはありますが)ちょっと見当違いかなと思います。



その他

話題になったのはこのあたりかなあ?

ブックオフオンラインの10大ニュース。

去年までのニュース。