アニメが始まったそうです。私はまだ観ることができませんが、なかなか賛否両論だったみたいですね。アニメを観て原作に興味を持った人も多いのではないかと思われます。
ちなみに、初回に放送された(らしい)『朝比奈ミクルの冒険 Episode00』は作中に登場する自主制作映画を忠実に再現したものなので、「絵がおかしい」「声優が下手」などと非難するのはナンセンスです。
さらにちなむと、SOS Dan web siteのデザインがめちゃくちゃなのは、作中に登場する「SOS団のサイト」を忠実に再現しているからです。
閑話休題。
このエントリでは、「原作を読みたいんだけど、どういう作品なの? おもしろいの?」という人のために、『涼宮ハルヒ』シリーズ(以下、『ハルヒ』)を、主観を大量に交えて紹介していきたいと思います。まあ、痛めの信者による勢い半分ネタ半分のエントリと思って、気楽に読んでください。
作品全体
軽めのラブコメという印象を持っている人もいるでしょうが、『ハルヒ』の中身はかなりSFチックです。時間移動とかタイムループとか頻出します。むしろあんまり萌え萌えした内容は出てこないので、そっちを期待している人には残念かもしれません。
『ハルヒ』の最大の魅力はその特徴的な文体です。主人公・キョンの一人称による癖のある文章は、麻薬のようにあなたを虜にするでしょう。ただし非常に好き嫌いが分かれるので、もし合わなかったとしても私を怒らないでくださいね。
第一巻『憂鬱』だけはちょっと作風が違うので、たとえ様子見だとしても第四巻『消失』まで一気に読むのがオススメです。読者のあいだでも「『消失』が最高傑作」との声が多いです。
涼宮ハルヒ
ツンデレ比9:1くらいの良質のツンデレです。でも、あんまり人気がありません。それというのも、けっこうシャレにならない暴走をしていて、読者でさえ引いてしまうからです。
しかしですね、ハルヒはDQNなところが可愛いのですよ。暴言を吐いたり、乱暴を働いたり、パソコンを強奪したり、他人を玩具扱いしたりするのが魅力的なのです。偉い人にはそれがわからんのです。
読者の間では評判の悪い第二巻『溜息』ですが、個人的には大好きな一冊です。この巻では『朝比奈ミクルの冒険 Episode00』を製作するSOS団の姿が描かれているのですが、p195からのシーンはシリーズ中でも屈指の名場面だと思います。是非、ハルヒの"可愛さ"に注目して読んでみてくださいな。
最後に、『憂鬱』からハルヒの名言を抜粋。
あたしだってねー、たまーにだけどそんな気分になったりするわよ。そりゃ健康な若い女なんだし身体をもてあましたりもするわ。
キョン
主人公です。『涼宮ハルヒ』シリーズは彼の一人称形式で語られるため、キョンを好きになれるかどうかが『ハルヒ』を好きになれるかどうかの分かれ目となります。しかし、やたらと回りくどく嫌みったらしく皮肉っぽい口調なので、それで余計に好き嫌いが分かれてしまうという悲劇が。あなたは彼のことを嫌いにならないでくださいね。
古泉一樹
キョン以上に回りくどく、嫌みったらしく、皮肉っぽい口調を操る男です。彼の長台詞が『ハルヒ』の3割を占めるといっても過言ではありません。なにか不思議なことが起こると、それに対して彼が長々と分析や推測を語ってくれます。
私ほどの信者になると、キョンや古泉が会話を繰り広げてくれるだけで快感に打ち震えるのですが、まあ初心者にはそこまで期待しません。キョンと古泉の軽妙なトークを楽しみつつ、長門に萌えていましょう。
長門有希
『ハルヒ』最大の萌えキャラ、無口無表情の対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェイス、それが長門有希です。面倒事を何でも解決してくれる美少女型ドラえもん。キョンにしか感じ取れない微かな表情の変化で読者を萌え殺す、まさに宇宙人が送り込んだ最終兵器。読んで、そして萌え転がってください。
オススメは第四巻『消失』に登場する、通称・長門(偽)。パラレルワールドっぽい世界の、宇宙人ではない普通の文芸部員の長門有希です。普段とのギャップがたまらんとです。
朝倉
ナイフ。
キョン妹
かわいい。
シャミセン
猫。
最後の方はなんか適当になりましたが、まあこんな感じです。
どうでしょう。
原作を読みたくなりましたか?