WINDBIRD::ライトノベルブログ

ライトノベルブログ

あーかーい あかーい あかいよろいのアルカミレスー

……ひとしきり歌ってしまった。


えーと、『天空のアルカミレス』を読んで思ったこと。


"学園異能"では、戦闘美少女も敵も(わざわざ結界を張ってまで)人目につかないところで戦う。しかし、"変身ヒーロー物"では戦いは街中で行われるし、敵はおおっぴらに悪事を働く。


考えるに、古き良き変身ヒーロー物に「平凡な日常に倦んだ主人公」や「萌え萌えな美少女」といった現代的な要素を足して蘇らせたのが学園異能なのではないだろうか。


「平凡な日常に倦んだ主人公」というのは現代の物語には多く登場するモチーフだ。このあたり、「なぜギャルゲの主人公の成績は低いのか」という問題(→Tender Apricot in Hatena)に通ずるものがあるかもしれない。


学園異能のヒロインはなぜ戦闘美少女なのかという疑問(→2006-04-14 - 真昼に見る夢)があるが、これはつまり、変身ヒーロー物においては主人公=ヒーローであるが、学園異能における「平凡な日常に倦んだ主人公」は日常の側に立っていなければならないため、必然的に変身ヒーローの役割はヒロインに割り振られるからだ。もちろん、新たな萌え属性を付加できるというのもあるだろうが。


その戦闘美少女が「仮面で顔を隠」してはならないのは当然で、であるからして学園異能では顔を露出して戦うわけにもいかなくなり、結果、戦闘そのものも隠さなくてはならないようになった。日常と非日常をさらに際立たせる効果も期待できる。


こうやって学園異能がつくられたのかなぁ、と思ったりもするけど、……うーん、我ながら微妙。あくまで源流の一つということなのかもしれない。