迷走するライトノベル定義論をより一層の混沌へと叩き込むため、「セミライトノベル」という概念を提唱してみることにする。「セミ」といっても、もちろんミンミンとかツクツクではない。プロとかヌードの方の「セミ」である。手元の広辞苑によると「semi-」という接頭辞には「半」とか「いくぶん…」「やや…」とかいう意味がある。つまりセミプロは半人前であり、セミヌードは半裸であり、セミライトノベルは半分くらいライトノベルっぽい小説のことなのである。具体的に言えば『戯言シリーズ』や『図書館戦争』や『マルドゥック・スクランブル*1』みたいな小説のことを「セミライトノベル」と呼ぶのである。「ライトノベル」と呼ばれるのは最も狭義のライトノベルだけに留めるのである。そうすれば、「セミとはなんだセミとは、○○(作品名)はそこいらのライトノベルに劣るとでもいうのか」などといって怒る人が出てくるので、当初の目的どおりライトノベル定義論は更なる泥沼にはまっていくのである。
*1:ヴェロシティ買ってない。だってバロットたんが出てこないんだもん。