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『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』桐乃END問題について

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俺の妹がこんなに可愛いわけがない 7巻 感想と反論総まとめ - 東洋黒客の凱旋


なんか、桐乃ENDか黒猫ENDかそれ以外か、みたいな話題で『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』界隈が盛り上がってるみたいなので、それについて意見を表明しとく。


Twitterでも少し触れたけど、俺自身のスタンスは「黒猫派かつ桐乃END派かつ桐乃ENDは実現しないで欲しい派」。桐乃ENDを望んでいるけど桐乃ENDにはならないでほしい。いや、矛盾してるようだけど、やっぱり桐乃ENDってのは「ありえないからこその夢」なんだよね。永遠に手の届かない夜空の星であってほしいというか。表現がきもいな俺。


だけど俺妹7巻で風向きがちょっと変わった。桐乃END説に嫌な感じの現実味が漂い始めたんだよ。「9割9分ねーよwww」だったのが「8割方は…ないはず…」みたいなね。とにかく、あの桐乃のデレっぷりはこれまでのデレ曲線の変化率を大きく超えていたわけで、そうすると、もうあれだ。「桐乃END希望w」ってのがシャレで済まなくなってしまう。冗談で「女子高生に股間蹴られたいw」とか言ってても現実で蹴られたらぜってー怒るっしょ。それと同じだよ。いや俺は冗談でも女子高生に股間蹴られたくないけどね。


そもそも桐乃ENDの可能性はどのくらいあるんだろうか。


『俺妹』という作品はホームコメディというか家族愛の物語で、だからこそ「オタクな妹に萌える」構造ではなく、「妹を守るお兄ちゃんに憧れる」「ツンデレな父親に萌える」ような構造になっているわけで、だからこその「恋愛方面は黒猫にアウトソース」なんだけど、もし桐乃ENDだったりしたら、それは作品のテーマを根底からひっくりかえすような展開だ。そんなことになる可能性は限りなく薄いように見える。


その一方で、『俺妹』は「ここまではやらないだろう」というラインをあえて狙っていく作品でもある。作者が繰り返し「ホームコメディ」であると語っているのもフェイントだったりするかもしれない。「ホームコメディに見せかけてたのは最後にそれを裏切るための伏線だったんだよwwwざまぁwww」だったりして。なんてことを考え始めると、可能性は否定できなくなる。…できなくなるんだけど。うーん。


ええと、結局なにが言いたいかというと。桐乃ENDの可能性についてあまり気安く語るのはやめないかってことなんだよ。別に桐乃ENDを完全否定するわけじゃないし、現実に桐乃ENDになったらたぶん喜ぶと思う。だがそれとこれとは話が別なんだ。たとえるなら「股間蹴られたいよねw」って言ってる奴の背後で女子高生が脚を大きくテークバックしてる光景を横から見てるみたいなね。もう居たたまれないんだよ。この緊張感に耐えられない。


桐乃ENDについて語るなら、せめて真剣に、桐乃の人生を左右する選択をするのだという気持ちで、語っていただきたいと思うのです。

伏見つかさ氏へ

「さんざん黒猫との恋人生活を描いておいて最後にまったく伏線無しで不意打ちの桐乃END!」っていうのだったら凄く萌えるし燃えるので、よろしくお願いします!