WINDBIRD::ライトノベルブログ

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2014年から創刊されたライトノベルレーベルはこんなに、違う?

この世の全てはこともなし : 2014年から創刊されたレーベルがこんなに、多すぎ?これまでにも「ラノベレーベル多すぎ」問題というのは何度も言われてきたと思うのですが、ここ一年ほどのレーベルの増加はこれまでとは状況が違うんじゃないか、ということを説…

「好きなライトノベルを投票しよう!! 2015年上期」投票

http://lightnovel.jp/best/2015_01-06/俺の教室にハルヒはいない (4) (角川スニーカー文庫)作者: 新井輝,こじこじ出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店発売日: 2015/02/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る【15上期ラノベ投票/9784041025734…

『魔法科高校』へ観光に来られる皆様へ

今回の話題はこちら。『魔法科高校の劣等生』への批判とライトノベルにおける女性キャラの扱いについて魔法科高校の劣等生〈1〉入学編(上) (電撃文庫)作者: 佐島勤,石田可奈出版社/メーカー: アスキーメディアワークス発売日: 2011/07/08メディア: 文庫購入:…

ラノベの表紙でよく見かけるデザイン・あまり見かけないデザイン

以下の記事に触発されました。センス良い表紙デザインを考える - 主ラノ^0^/ ライトノベル専門情報サイトあと参考にしたサイト。ラノベの新刊の表紙一覧 漫画の新刊の表紙一覧 この装丁がすごい! ラノベの表紙でよく見かけるデザイン 下半身まで入ってい…

「小説家になろう」の異世界ファンタジーと『ゼロの使い魔』について簡単な整理

この記事は、小説投稿サイト「小説家になろう」において、ある種の異世界ファンタジーが流行あるいは定着しているのは何故か、という問題について、簡単に整理したものです。 『アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー』や『オズの魔法使い』や『火星のプリ…

最近話題の「ラノベ天狗」ってなあに?

「最近のラノベはなぜ叩かれるのか」問題の盛り上がりに伴って、にわかに「ラノベ天狗」の存在が注目されているようです。雑な「ラノベ批判」を見つけ出しては晒し上げて殴りつける神秘の存在・ラノベ天狗。いい機会ですので、その生態について解説を試みた…

ライトノベルが馬鹿にされがちな三つの理由

理由1「小説と漫画」 ライトノベルは、小説の中のサブカテゴリであると同時に、漫画・アニメ・ゲームなどと並ぶオタク向けコンテンツの一つでもあります。なので、ある時は小説の側から「低俗で幼稚な読み物である」と貶され、またある時は漫画の側から「バ…

「好きなライトノベルを投票しよう!! 2014年下期」投票

好きなライトノベルを投票しよう!! 2014年下期 取り急ぎ投票のみ。俺の教室にハルヒはいない (3) (角川スニーカー文庫)作者: 新井輝,こじこじ出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店発売日: 2014/07/31メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る【14下期…

2014年ライトノベル個人的ベスト10

王手桂香取り! 王手桂香取り! (電撃文庫)作者: 青葉優一,ヤス出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス発売日: 2014/02/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る 誤解を恐れずに言えば『ヒカルの碁』の将棋版です。『ヒカルの碁』…

2014年ライトノベル10大ニュース

少し前にTwitterに書いたのを膨らませてみた記事です。 KADOKAWAとDWANGOが統合 ラノベ業界のみならずさまざまな方面に対してインパクトのあるニュースでした。DWANGOがスマホアプリのi文庫・Webサービスの読書メーターを買収したことや、統合キャンペーンと…

「大人向けラノベ」の誕生

「大人向けラノベ」あるいは「青年向けラノベ」とでも呼ぶべき作品/レーベルが、今年になって爆発的に増えている。2014年の終わりにこの流れを整理しておきたい。 大人向けラノベレーベルには二つの傾向があるように見受けられる。まずはWeb小説の書籍化を行…

ライトノベルが電子書籍になることのメリット

電子書籍をよく買うようになって感じる最大の変化は「新刊にこだわらなくなった」ということだ。と言っても「古い作品ばかり買っている」ということではない。以下のような事情がある。 ラノベの場合、月に100冊以上の新刊が出ているが、書店ではあまり棚を…

これまでのライトノベル定義論の超大雑把な流れ

「ライトノベル」という呼称の誕生 2ちゃんねるに「ライトノベル板」が誕生 2000年1月24日にライトノベル・雑誌・エンターティメント板として開設された。 「ジュブナイル」「ヤングアダルト」「ティーンズ文庫」などあった中で「ライトノベル」が採用される…

だいたい一年以内に刊行されたオススメの単巻ラノベ10選(石川博品抜き)

ライトノベル読まない人に単巻ライトノベルをオススメしてみた。 - 本読んで、音楽聴いてという記事を読んだ女子中学生が「石川博品ばっかりじゃん!」って怒ってたので石川博品抜きで10作品ほど挙げてみる。しかし「カマタリさん」と「ヴァンパイア・サマー…

ライトノベルレーベルごとのWeb小説書籍化方針

「最近のライトノベルはWeb小説の書籍化ばかりだ」「『小説家になろう』が青田買いの場になっている」といったことがよく言われる昨今、実際のところはどうなのかを、「新人賞経由」「スカウト」「別レーベル」「コンテスト」の四つの分類から見ていきたいと…

「好きなライトノベルを投票しよう!! 2014年上期」投票

「好きなライトノベルを投票しよう!! 2014年上期」への投票エントリです。「好きなライトノベルを投票しよう!!」、通称「好きラノ」とは、ライトノベルを読んでいるブロガーが、半期ごとに好きなライトノベルを投票するだけのイベントです。投票の上限は10冊…

「All You Need Is Kill」と「オール・ユー・ニード・イズ・キル」

映画版「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のストーリーは、原作「All You Need Is Kill」から大きく変わっているが、その中でも特に気になった点について述べることで、映画版の感想の代わりとする。以下、多少のネタバレがある。 最初に軽く説明しておこ…

ライトノベルのイラストは売上アップの特効薬ではない

昨日今日で話題になっている以下の騒動。炎上作家、でした : 世界に愛を心には萌を 15分でわかった気になれる幾谷正氏の非公式宣伝活動と艦これ圧力の話 - Togetterまとめ単純に言えば、作家がイラストレーターに販促を頼んだら断られた、という話なんですが…

「創作」を登山にたとえるか採掘にたとえるかという話

つまり、遥か高みに目指すものがあって、みんながそれに向かって一斉に登っている、というイメージ。もちろん山はいくつもあるんだろう。高いものから低いものまで、険しいものからなだらかなものまで、美しい景色から奇怪な景色まで。目指すところが高く険…

Kindleを使うべきか?BOOK☆WALKERを使うべきか?

電子書籍でライトノベルを買うとなると、おそらく「Kindle」か「BOOK☆WAKLER」の二択になると思いますが(他のストアを使っている人がいたらすみません)、ラノベ読み的にはどちらのほうが良いのでしょう。 個人的にはB☆Wを使っています。電子書籍ストアとし…

2010年以降限定でオススメのライトノベル15選

偏読家が選ぶおすすめライトノベル10選 - ぐるりみち。 という記事のブックマークコメントで、 ラノベ界は2000年代後半が一番アブラ乗ってた印象。 などと書かれていてムキーッとなったので・1巻が2010/1/1以降に刊行されたシリーズ物 ・まだアニメ化されて…

真のライトノベル文学史

(注・この記事は2014年の4月1日に書かれました。それを踏まえてお読みください。)少し前に、文学と絡めたラノベ史について語られたまとめ記事が話題になりましたが、一方でそこに含まれる多数の誤りについて、ラノベ読みの側から激しいツッコミが入ってお…

俺TUEEEという言葉にまつわる取り留めもない話

自分のブログを「俺TUEEE」で検索してみたところ、『火の国、風の国物語』(2007/7刊行・2007/12読了)を読み終えた頃からこの言葉を使い始めているようだ。『火風』の一年前に刊行された、同じく最強主人公の『鋼殻のレギオス』(2006/3刊行)については、…

「好きなライトノベルを投票しよう!! 2013年下期」投票

取り急ぎ投票だーっ! サイハテの救世主 PAPER III:文明喰らい 岩井恭平 【13下期ラノベ投票/9784041009321】サイハテの救世主 PAPERIII:文明喰らい (角川スニーカー文庫)作者: 岩井恭平,Bou出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2013/07/31メディア: 文庫この…

リアル書店とネット書店と電子書籍

だいぶ電子書籍にも慣れてきたので、リアル書店とネット書店と電子書籍(の販売サイト)を比較する形で、だらだらと感想を述べてみたいと思います。 まずリアル書店。 長所は「買いやすい」こと。広い空間に実際に本を並べているので、客はざっと見て回るこ…

2013年ライトノベル個人的ベスト5

今年も読んだ数が少なかったからベスト5で。 1. 俺の教室にハルヒはいない / 新井輝 俺の教室にハルヒはいない (角川スニーカー文庫)作者: 新井輝,こじこじ出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2013/08/31メディア: 文庫この商品を含むブログ (16件) を見る俺…

なぜ最終巻だけ読まないのか

ROOMNO.1303とかでたまかとかキーリとかリリトレとかミッシングとかその他いろいろ最終巻だけなぜか読んでない作品は多い。2013-12-21 20:02:08 via Twitter for iPhone 俺もマリみてとか狼と香辛料とかは最終巻だけ読んでない。2013-12-21 20:06:06 via Twi…

「大ライトノベル主義」と「小ライトノベル主義」

大ドイツ主義 - Wikipedia 小ドイツ主義 - Wikipedia フランクフルト国民議会では、ドイツ統一を巡る方針として、主に二つの選択肢があった。 オーストリアを含めた「大ドイツ主義」、オーストリアを含めない「小ドイツ主義」である。 2013年ラノベ周辺…

ライトノベルの背表紙フォーマットは打ち破れないのだろうか?

書店に行ったとき、漫画とラノベの装丁は何が違うのか、ということをよく考えます。 やっぱりラノベは白背景多いよなあとか、タイトルロゴが明朝体だとラノベっぽい気がするなあとか、キャラを避けるようにタイトルロゴが配置されてるとラノベっぽいなあとか…

総合評価1000pt以下だけど面白い「小説家になろう」のオススメ10作品

今回の記事は「総合評価1000pt以下縛り」というコンセプト先行なので、前回までの「最近読んで面白かったWeb小説」で紹介済みの作品が多いです。ご了承ください。一見さん歓迎。 さて、知らない方にご説明しますと、「小説家になろう」の総合評価は以下のよ…